日産デイズルークス　ほっこり診断

【本記事は2014年4月にベストカーに掲載された記事となります。】MOM（ママ）がWOW！（ワオ）のコピーで売り出し中のデイズシリーズである日産デイズルークスは、NMKV第2弾のモデル。WOW！ と驚く魅力を聴診器をあてて、探っていきますね。はい、胸を見せてくださ～い。さて、今や大人気のスーパーハイトワゴンのカテゴリーとして誕生したデイズルークス。軽自動車規定枠をめいっぱい使ったボディサイズは、全長3395×全幅1475×全高1775mm。最近の10代男子のように大きく健康体に映りますね。デイズルークスの運転席に座ると軽とは思えないほどの広大な室内空間と抜群の開放感を手に入れることができます。Aピラーが立ち気味で細いおかげで、左右前方の死角が少なくなるのもうれしいですね。

室内高は27インチの自転車を積めるという1400mmを実現。クラストップなのです。小さなお子様なら着替えもラクラク。なんならこのクルマで「移動小児科診断室」ができますね。

■燃費向上のシステムを搭載それにしても、このスーパーハイトワゴン系は今や軽自動車界の主力選手として活躍し、軽自動車の販売割合の約24％にも及ぶとか。人気の秘密はズバリ扱いやすさと最新装備、便利機能がてんこ盛り！ という部分。軽のなかでは車重はあるけど、燃費も頑張っています。デイズルークスのその燃費に関わる最新システムは、「バッテリーアシストシステム」を搭載したこと。某社の「エネ◎ャージ」といわれるシステムと似ているといったほうがわかりやすいのですが（笑）、減速した時に発生する回生エネルギーをバッテリーに充電してくれるので、それをうまく使えばさらなる燃費アップが可能。

とかく元気のない患者さんにはニンニク注射をブスリと打って、パワーアップを図り元気にすごしていただくことがありますけど、「バッテリーアシストシステム」はそれに近いですね（！？）。また、先進利便装備といえば日産十八番の「アラウンドビューモニター」。あのセレナなどにも搭載されている、まるでクルマの上から見ているかのように周囲が見え、苦手な駐車をサポートしてくれたり、安全確保の手助けをしてくれる。「MOMがWOW！」なだけに、ママにうれしい装備も充実していますね。さらに、今やスタンダードともいえる「リモコンオートスライドドア」は、確かにあると便利です。

■スマホ感覚で操作！デイズに続きエアコンなどの操作はタッチパネル式を採用。女性にとっては爪の長さを気にせず使えるし、温度の上下などを音の変化で伝える工夫もいいです。でも、タッチパネル式は、もしかしたら指先が乾燥しているとスマートフォン同様、感度が悪くなるかも。なので、車内に手の乾燥防止用のベタつきの少ないハンドクリームを用意するといいです。手や指先を保湿しておけば手のケアにもなるし、タッチパネルをストレスフリーで使用できると思いますよ。寒い春先のノドも指先も、乾燥にはご注意あそばせ。しかし、ちょっと残念な点もありました。例えば、デイズ同様、アイドリングストップがターボ車に設定されてなかったり、助手席下の前後に引き出せるアンダートレイの使い勝手がやや悪かったり。バックドアが重くて大きいのも“ママ向け”と謳うには少し残念。このカテゴリーの軽はどうしてもバックドアが大きく、重くなってしまうので今後工夫をお願いしたいですね。

■女性の敵を退けますわ！ライバルを上回る広い面積が自慢のデイズルークスの窓ガラス。こんなに広いと女性は紫外線が気になりますが、「スーパーUVカット断熱グリーンガラス」などを採用しているので、その対策は盤石です。フロントガラスの100％紫外線カットをはじめ、前席は約99％、後席は約94％カットと女性の敵から素肌を守ってくれます。加えて後席には「ロールサンシェード」があり、日よけも可能。お肌を気にする、Dr.由美も「WOW！」な装備ですね。このカテゴリーになるとつい後回しになる走りの面。背が高いだけに風の抵抗を受けやすいのは確かだけど、デイズのNAより確実に走りがいいと感じました。CVTのギア比を変え、3000～4000回転あたりの走りの伸びがいいのですよ。デイズより走りの味つけを変えたところは、NMKVの開発陣が自信をもっている部分。JC08モード燃費も最良モデルで26.0km／Lと満足ですわ。以上、私の診断の結果、デイズルークスのボディは快調。毎日、絶好調で走れます！Dr．由美のデイズルークス診断に続いては、それを含めて出揃った各社のスーパーハイトワゴン4台をチェックしていこう。その4台はダイハツタント、スズキスペーシア、ホンダN-BOX、日産デイズルークス／三菱eKスペース。今回3人の評論家の方に3つの視点で4台をチェックしてもらった。「使い勝手」を渡辺陽一郎氏、「スタイリング」を吉田由美さん（Dr．由美）、「走行性能」を鈴木直也氏。評価コメントとともに100点満点での採点も掲載。結果をみると、「使い勝手」ではタントが抜きんでている。渡辺氏のいうところの「ピラーレスのサプライズ」が効いたといえる。「スタイリング」ではN-BOXと“デイズ／eK”、スペーシアの評価が高い。「走行性能」ではパワートレーンで一歩リードのタントという結果に。

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