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更新日:2019.01.27 / 掲載日:2017.11.28

最強ミニバン宣言! トヨタ新型ノア&ヴォクシーが長い沈黙を破りプラットフォームから一新

ライバルのいいところをすべてレベルアップさせて盛り込んだ!

これはノアのハイブリッド。フロントマスクは旧型よりも端正になり、何より堂々感、存在感が大幅に増している。クラウンを彷彿とさせるグリルが特徴的

これはノアのハイブリッド。フロントマスクは旧型よりも端正になり、何より堂々感、存在感が大幅に増している。クラウンを彷彿とさせるグリルが特徴的

【本記事は2014年2月にベストカーに掲載された記事となります。】ライバルを徹底的に研究し、そのライバルのいいところをすべてレベルアップさせて盛り込んだ!ノアヴォクシーの新型モデルは、昨年の東京モーターショーでノアコンセプト/ヴォクシーコンセプトとして出展されていたが、1月20日に晴れて正式発表された。旧型がデビューしたのが’07年6月だから実に6年半ぶりのフルモデルチェンジということになる。人気車だけに待ちわびていた人も多いハズだ。新型ノア/ヴォクシーは、特筆すべき点がいくつもあるのでそれを順に紹介していきたい。

コンセプト

ノア:エアロ

ノア:エアロ

■コンセプト新型ノア/ヴォクシーの開発コンセプトは、『Spacious FUN BOX』というもので、運転の楽しさ、快適で広い室内&使い勝手、エコ性能を高い次元でバランスさせるべく開発が進められてきた。すでに気付いている人もいるかもしれないが、快適で広い室内&使い勝手は日産 セレナ、運転の楽しさはホンダ ステップワゴンのそれぞれセールスポイントで、新型ノア/ヴォクシーは、ライバルを研究すると同時にすべてをレベルアップさせて盛り込んだいわば“最強ミニバン”だ。クラス初のストロングハイブリッド(セレナはマイクロハイブリッド)による燃費性能をセールスポイントに加えている。

パワーユニット

エンジンは2L、直4とクラス初のストロングハイブリッドの1.8L直4+モーターの設定 

エンジンは2L、直4とクラス初のストロングハイブリッドの1.8L直4+モーターの設定 

■パワーユニット前述のとおり、新型ノア/ヴォクシーのパワーユニットは、2L、直4DOHC(152ps/19.7kgm)と注目の1.8L+モーターのハイブリッド(システム出力は136ps)の2種類で、ハイブリッドのJC08モード燃費は23.8km/Lをマーク。それぞれ一番燃費のいいモデルはセレナが16.0km/L、ステップワゴンが15.0km/Lだからアドバンテージは大きい。実はハイブリッドにばかり目が行きがちだが、最廉価グレード以外には2L、直4エンジンにアイドリングストップが組み合わされ、マイクロハイブリッドのセレナと同じJC08モード燃費16.0km/Lの燃費性能となっているのも見逃せない。

ボディタイプ

ノア:標準

ノア:標準

■ボディタイプノア/ヴォクシーは先代モデルから5ナンバーサイズの標準ボディと全幅が1700mmを越える3ナンバーサイズのエアロボディをラインアップしているが、新型でもこれは踏襲。5ナンバーサイズの標準ボディと3ナンバーサイズのエアロボディをラインアップするのは旧型と同じだが、新型では大きく差別化された!しかし、先代ではナンバーが3か5か程度の差でわかりづらかったが、専用パーツを多用することにより新型ではデザイン面で大きく差別化されている。ノア/ヴォクシーとも、標準とエアロの2タイプあるので合計4パターンが存在する。ボディタイプは、ハイブリッドは標準ボディのみで、ガソリンエンジン搭載のトップグレードのみ標準とエアロを選ぶことができる。ハイブリッドにエアロボディがない、という事実を知って担当は一瞬耳目を疑ったが、商品企画本部の水澗英紀チーフエンジニアは、「ハイブリッドは1.8L+モーターでけっして非力ではありませんが、標準ボディとエアロボディでは単純に30kgくらいエアロのほうが車重増となるので、ファンな走り、燃費の両面を考えて重量増を避けたかったので敢えて設定しなかった」と、コメント。しかし、水澗氏のもとにはハイブリッドのエアロボディを出してほしいという声が多数届いているという。さて今後の追加はあるか。

エクステリアデザイン

ヴォクシー:エアロ

ヴォクシー:エアロ

■エクステリアデザインちょっとワルでワイルドなヴォクシー、落ち着いたノア、という図式は新型も踏襲。新型のデザインについては、ヴォクシーはより大胆にがテーマでうまく毒っ気をちりばめていて正常進化といえる。いっぽうノアは旧型のファニールックからクラスを越えた堂々感、存在感を表現している新デザインコンセプトになって登場。水澗チーフエンジニアも、ノアのクォリティアップを強調していた。アルファードほどではないが、押し出しの強さも持ち合わせたデザインに仕上げられている。ハイブリッドとガソリンの外観上の差はエンブレム類のみ。

ボディサイズ

ヴォクシー:標準

ヴォクシー:標準

■ボディサイズ標準ボディは全長4695×全幅1695×全高1825mm、エアロボディは全長4710×全幅1730×全高1825mmで、ホイールベースはともに2850mm。旧型に比べて標準ボディは全長が100mm、エアロボディは全長が80mm、全幅が5mm大型化されていて、ともに25mmローダウン。まぁ、旧型とほとんど変わらないサイズといえる。今でも5ナンバーサイズを大事にするのがこのクラスが売れている要因で、圧倒的に取り回し性に優れている。女性が運転するケースも多いクルマだけにこれは最重要ポイント。

プラットフォーム

ステップワゴンのお株を奪う低床フロア

ステップワゴンのお株を奪う低床フロア

■プラットフォーム今回の新型ノア/ヴォクシーでハイブリッドの設定と並ぶほど画期的なのは新開発の低床プラットフォームが採用されたこと。これは楽しい走りを実現させるために不可欠な低重心化と全高を25mm低くしながらも室内高は60mm高い1400mm(クラストップ)を実現させる要因となっている。実際に乗り降りしたり、荷物の積み卸しをする場合に、フロアが低いなと実感。旧型オーナーならなおさらだ。まだ試乗はできていないが、旧型の数少ない弱点だった走りの楽しさも大きく改善されているのは間違いないと思われる。

インテリア

インテリアデザイン一新

インテリアデザイン一新

■インテリアインパネは視認性、操作性を重視して一新。操作系をセンターコンソールに集積してシンプルにしたのは◎。インテリアカラーは、ダークブルー/ブラックが共通色で、キャラクターに合わせた専用色が用意される。ノアには高級感を演出するベージュ/ブラック、ヴォクシーにはスポーティさがハンパないヴィヴィッドなオレンジ/ブラックのツートーンだ。オレンジ/ブラックは一見派手なのだが、そのコントラストが絶妙で、大胆な色遣いを投入したトヨタに拍手!

乗車定員

ミニバンにとって一番重要な広い室内空間の実現にも低床フロアゆえ、室内高が旧型より高くなり余裕が出ている。

ミニバンにとって一番重要な広い室内空間の実現にも低床フロアゆえ、室内高が旧型より高くなり余裕が出ている。

■乗車定員旧型は5人、7人、8人があったが、新型では7人と8人。ハイブリッドは7人乗りのみの設定となっている。絶対8人じゃなきゃという人以外は価格は3万円高くなるが、7人乗りがお薦め。7人乗りはセカンドシートが前後左右にスライドするため、左右スライドさせた状態で前後のロングスライドを実現している。そのスライド量は旧型比プラス300mmの810mm! いっぽう8人乗りは旧型比プラス50mmの580mm。

安全装備とグレード

■安全装備夜間走行時に自動でハイ/ローを切り替えるオートマチックハイビームをクラス初採用。S-VSC(ステアリング協調車両安定性制御システム)、車両接近通報装置(ハイブリッドのみ)などを装備するが、今話題の自動ブレーキは設定されておらず不満点となる。■グレード及び価格ノア/ヴォクシーともグレード名は違うがグレード構成はまったく同じ。ハイブリッドが2グレード、ガソリンが3グレード5モデルでFFと4WD、7人乗りと8人乗りをラインアップという意外にシンプル。価格はハイブリッドが285万~297万円、ガソリンのFFが218万~260万円、4WDが238万~278万円。5万円程度の値上げにとどめているのは充分に許容範囲。すでにハイブリッドは3月中の納車が不可能な状態にあるように、今後ノア/ヴォクシーの大攻勢が始まる予感アリアリ!

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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