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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.29
都会派SUVトヨタ ハリアーがさらに魅力的に!!
転機はレクサスブランドの「RX」

【本記事は2013年12月にベストカーに掲載された記事となります。】97年にデビューした初代ハリアーは、手頃なサイズ感のボディにスタイリッシュでアーバンな雰囲気。それまでSUVと言えば「泥臭い」イメージだったのに、ハリアーが出てきて「あれ!? SUVって都会で乗ってもカッコいいじゃん!?」と、みんな一気に意識改革が起こったのを鮮明に覚えている。インテリアの雰囲気など、まるで当時のマークIIのようで、「アウトドア派のマークII」などと呼ばれた。2代目ハリアーのデビューは’03年。初代のイメージをそのまま受け継ぎ、よりプレステージ性を高めるとともに、’05年には3L、V6エンジン+前後2モーターの「ハリアーハイブリッド」もラインアップに加えてより多角的なユーザーニーズに応えていた。ハリアーにとっての転機はレクサスブランドで「RX」を販売することになった’09年。もともと初代から北米では「レクサRX」として販売されていたのだが、3代目へのモデルチェンジを機に日本でもレクサスブランドで販売することに。この時レクサスRXはボディを大きくするなど1クラス車格が上がることもあり、国内では高い人気を維持していた2代目ハリアーを継続して販売することとなり、3.5Lを廃止して2.4Lとハイブリッドのみ’12年9月まで販売を継続した。
ハリアーの魅力を受け継ぐ3代目はダウンサイジング!!
ハリアーの魅力を受け継ぐ3代目はダウンサイジング!!「レクサスRXでは大きすぎるし価格が高い」、「ハリアーのサイズがちょうどいい」ハリアーの継続を求めるファンの声は大きかったのだという。トヨタはそれを受けて3代目ハリアーの開発を決意したのだという。ハリアーの魅力を際立たせるためにボディサイズは全長4720mm(マイナス15mm)、全幅1835mm(マイナス10mm)、全高1690mm(プラス10mm)、ホイールベース2660mm(マイナス55mm)へとダウンサイジング。初代と比べるとひと回り大きいが、グッと引き締まった印象。最小回転半径5.3mと取り回しもいい。
2.5L、直4ハイブリッドは後輪モーター駆動を踏襲
2.5L、直4ハイブリッドは後輪モーター駆動を踏襲カムリにも搭載される直列4気筒2.5Lハイブリッドが新型ハリアーのポイントとなる。リア駆動専用の68ps/14.2kgmのモーターを組み合わせたE-Fourとなるのはこれまで同様だが、エンジンもダウンサイジングされたことでシステム出力は194psとなり、JC08モード燃費は最良グレードでは21.8km/L。SUVとしては充分な燃費性能を実現した。ハイブリッドにはFFはなく4WDのみの設定となる。10月24日にモデルチェンジを発表した日産エクストレイルがガチンコライバルとなるけれど、日産は当面2L直4のみでハイブリッドの追加は1年後。新型ハリアーには151ps/19.7kgmの直4、2Lモデルもあり、価格面でもエクストレイルとの真っ向ライバルとなることは間違いない。2L車にはFFと4WDが設定されている。インテリアは最新のマークXやクラウンにも通じるインパネまわりの造形とシートデザインなど、ハリアーの魅力である都会派SUVのイメージをより洗練させた印象だ。価格はハイブリッドが361万円から、2LのFF車が272万円、4WDが290万9000円から。