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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.29

メルセデスベンツ新型Eクラス&Eクラスステーションワゴンはエンジンの宝石箱!

マイナーチェンジの注目はエンジン

豊富なラインアップを誇るエンジンのどれがオススメ?

豊富なラインアップを誇るエンジンのどれがオススメ?

【本記事は2013年7月にベストカーに掲載された記事となります。】新型Eクラスのエンジンはハイブリッド、小排気量ターボ、ディーゼル、超ハイパワーとなんでもあり!メルセデスEクラスがビッグマイナーチェンジ。デザインがよりアグレッシブにスポーティな印象になったが、今回の注目はエンジンなのだ。

3.5L、V6+モーターのハイブリッド

■E400ハイブリドアバンギャルド ・V6DOHC+モーター ・3497cc、306ps/37.7kgm、27ps/25.5kgm(モーター)・JC08モード燃費:15.2km/L ・自動車税は50%減税、重量税&取得税は免税。セダンのみに設定

■E400ハイブリドアバンギャルド ・V6DOHC+モーター ・3497cc、306ps/37.7kgm、27ps/25.5kgm(モーター)・JC08モード燃費:15.2km/L ・自動車税は50%減税、重量税&取得税は免税。セダンのみに設定

■3.5L、V6+モーターのハイブリッドSクラスに搭載されていたハイブリッドシステム、これが第二世代へと進化してEクラスに初めて搭載された。ハイブリッドシステムそのものの方式はこれまでと変わらないが、V型6気筒直噴3.5Lエンジンは306ps/37.7kgmへさらにパワーアップし、モーター出力も27ps/25.5kgmとアップ。まずは試乗会場の大磯ロングビーチから西湘バイパス合流で全開加速。エンジンは立派に力強くさらにモーターのアシスト感が低速から中速にかけてあるので、ちょっとしたスーパーチャージャーのようなワープ感がある。以前試乗したSクラスに比べて軽いから余計に力感がある。エンジンの進化は明らかでピックアップも鋭くなった。さらにスゴイ! と感じさせるのがハイブリッドのコントロールだ。アイドリングストップはもちろん頻繁でエンジンの停止&始動はとてもスムーズ。特に最もエネルギーが必要な発進時は、モーターが先にクルマを転がし続いてエンジンが始動して力のある加速を行なう。燃費よさそう、という感じなのである。またビックリするのは走行中に頻繁にエンジンが停止すること。いわゆるコースティングというやつだ。これはトヨタのハイブリッドシステムにはないモード。日産フーガハイブリッドと比べても停止率は高い。高速道路でアクセルをオフにすれば停止するし、箱根の下り坂ではほとんどエンジンは停止したままだ。これは7速ATのコントロールを含めたいわゆるエコモードを選んだ時で、スポーツモードを選択すればエンジンは始動し適度なエンジンブレーキとギアポジションでスポーツ走行が楽しめる。つまり、このエコかスポーツかの棲み分けがはっきりとしていてわかりやすいところが和製ハイブリッドにはない新鮮さなのだ。ハイブリッドのリチウムイオンバッテリーはフロントボンネット内に収納されているのでトランクルームは通常のEクラスと変わらないスペースを確保。ひとつだけ気になるとすればSクラスの時から感じていたブレーキのペダルフィール。なんとなくゴムまりを踏んでいるようなフワフワとした感覚が残る。スポーツ走行では減点である。

2L、直4直噴ターボ

■E250/E250アバンギャルド・直4DOHC直噴ターボ・1991cc、211ps/35.7kgm ・JC08モード燃費:15.5km/L ・自動車税は50%減税、重量税&取得税は免税・世界初の成層リーンバーンターボ

■E250/E250アバンギャルド・直4DOHC直噴ターボ・1991cc、211ps/35.7kgm ・JC08モード燃費:15.5km/L ・自動車税は50%減税、重量税&取得税は免税・世界初の成層リーンバーンターボ

■2L、直4直噴ターボ続いての注目はエントリーモデルのE250。いわゆるEクラスのダウンサイジングモデルだ。新開発の直列4気筒直噴2L+ターボ+EGRというなんか凄そうなエンジン。技術的ハードルが高いとされる直噴で成層燃焼リーンバーンとターボの組み合わせで、これまでのE250(1.8Lターボ)よりも燃費はよくさらにパワーも向上している。211ps/36.0kgmを発生。直噴システムとターボの組み合わせはここ最近のダウンサイジングコンパクトカーの主流だが、E250ではさらにリーンバーンという希薄燃焼を行なっているところに注目。アイドリングストップシステムも加えてJC08モード15.5km/Lという燃費は旧型比で23%の向上というから立派。特に希薄燃焼を行なうと排ガスのなかでも光化学スモッグなどの原因となるNOX(窒素酸化物)の増加がネックとなるけれども、排気ガスの一部をもう一度燃焼室に取り入れるEGRによってクリア。新エコカー減税、自動車グリーン税制優遇処置を受けることができるのだ。その走りは4気筒だからフロントが軽くハンドリングはなかなかスポーティ。高負荷では希薄燃焼は行なわないからキレのあるレスポンスが楽しめる。低速トルクがこれまでよりもリッチになったので市街地ユースでもストレスを感じない優等生。

3L、V6ディーゼルターボ

価格帯/798万~833万円

価格帯/798万~833万円

■3L、V6ディーゼルターボ続いてはディーゼルエンジンのE350 BlueTECアバンギャルド。メルセデスが日本国内向けにリリースするのはV型6気筒3L+ターボという高級バージョン。こちらもパワーで+41ps、トルクは+8.2kgmの252ps/63.2kgmに進化。そんなにパワーアップして燃費は大丈夫? と心配になるのだが、アイドリングストップ機能の追加とエンジンマネージメントの最適化によって燃費はなんと約50%向上しているのだという。ホントかよ? じゃ、なんでいままでその半分でもいいから小出しにしなかったの? といいたくなるが、技術革新って怖いですよ、本当によく走るし静かだし臭くないし燃料代安いし、やっぱり2Lそこそこの4気筒ターボディーゼルとはレベルが違います。王様ですこのディーゼルエンジンは。気になるとすればやはりエンジンシステム重量が重いのでフロントヘビーなハンドリングなところ。つまり、ロールも大きくなりアンダーステアも強くなるがそこはメルセデス、操舵初期に俊敏なハンドリングを出してドライバーを気持ちよくさせている。それよりもこのディーゼルターボのパワフルな加速感は一度味わうとやめられない。

5.5L、V8ツインターボ

■E63 AMG S 4MATIC ・V 8DOHCツインターボ ・5461cc、585ps/81.5kgm ・減税はなし ・AMGに新設定されたSモデルで、最新の4WDシステムの4MATICが組み合わされる

■E63 AMG S 4MATIC ・V 8DOHCツインターボ ・5461cc、585ps/81.5kgm ・減税はなし ・AMGに新設定されたSモデルで、最新の4WDシステムの4MATICが組み合わされる

■5.5L、V8ツインターボそして最後にE63AMG S4MATIC。Sの文字が追加されパワーがベースモデル比+28ps、+8.2kgmの585ps/81.5kgmになった。これを知って、レーサーのボクにアクセル床まで踏み付けたい衝動が! 5.5L、V8直噴ツインターボで、4WDの4MATICが組み合わされているんですよ。これにより爆発的なパワーを全部路面にぶつけることができるようになり、なんと0~100km/h加速は3.6秒。その加速、スゴイです。レーサーのボクがいうのですから。さらにハンドリングも素晴らしく、ゆっくり流していても満腹になるはずです。かなり迷うがエンジン、ハンドリング、装備、価格などをトータル的に考えて、お薦めはワゴンモデルも含めてE350BlueTECアバンギャルド。パワーフィール、優遇税制、約50%アップという燃費。ほぼ800万円台は高いがリセールバリューも高いはず。エコ&ラグジュアリーが両立しています。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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