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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.30
エスティマ&エスティマハイブリッド2歩前進!!
ビッグマイチェン

リアコンビネーションランプのカラーリングが変更され個性的な印象になったリアスタイル
【本記事は2012年6月にベストカーに掲載された記事となります。】ミニバンのデザインリーダー、エスティマが変わった。ビッグマイチェンともいえる内外装の変更を実施しイメージを一新しての登場。ミニバンを変えたエスティマがまた前に進む
スポーティな外観&上質なインテリアを手に入れて発進!

こちら先代エスティマ 顔つきがマイルドになった!
スポーティな外観&上質なインテリアを手に入れて発進!1990年、卵型のスタイリングをしたエスティマが鮮烈なデビューを飾った。それまで、実用車ベースで殺風景なスタイリングだったワンボックスに、ファッショナブルなデザインを持ち込んだ。ワンボックス車がミニバンへと進化した瞬間でもある。初代エスティマは大ヒット。派生モデルも登場して’99年にモデルチェンジするまで9年間にわたり販売を続けた。’99年に2代目、’06年に3代目へと代替わりしたが、基本的なスタイリングは変えず、キープコンセプトのモデルチェンジだった。そして、’06年に3代目モデルが登場してから約6年経過、さしもの大人気モデルも月日の経過でミニバン販売台数第10位の座(本年1~3月累計)にまで落ち込んだ。エスティマ起死回生策はマイナーチェンジだった。エクステリア、インテリアのデザインを大幅に見直してのデビューで、ますます存在感を増している。エクステリアの変更で1歩、インテリアの改良で1歩。新型エスティマがまた前に進んだ。
スタイリングの進化

ハイブリッドも変身!ハイブリッド専用のエンブレムがフロントのほかリアにも採用された。今年に入ってハイブリッドの販売が絶好調でシリーズ全体の80%に達している
■スタイリングの進化デザインが生命線のエスティマ。今回のマイナーチェンジでは、スポーティグレードとして人気のアエラスを中心に、エクステリアの変更を実施している。ハイブリッドにもアエラスグレードを新設定、ラインアップ充実を進めている。新型エスティマのエクステリアで特に目を引くのが、フロントグリルとバンパー形状の刷新だ。ボンネット先端のV字ラインとエンブレムを強調していた先代モデルに比べ、ナチュラルなラインに変更、スポーティ感を増している。ヘッドランプのデザインは基本的に変更されていないが、グリルと一体化するとともに、ランプの色を変更している。さらに、リアコンビネーションランプも、従来の赤からクリアに色変更。カラーを変えただけで印象がガラリと変わるものだと感心させられた。このほか、アエラスの一部グレードに専用の18インチアルミホイールが採用された。これもスポーティ感の演出に一役買っている。いっぽう、インテリアは質感のアップが図られている。内装色は、定番のスポーティなブラックのほか、上質なイメージを与えるシェルを新採用した。レザーパッケージはブラック、GとXはシェルが標準だが、アエラスは2色から選択が可能。また、インパネとフロントドアアームレストにサテン調シルバー加飾モールが追加され、いちだんと上質感を増している。アエラスレザーパッケージとGは、高級感のある本革シート、木目調インテリアパネルを採用している。
装備充実で価格もアップ

新設定された内装色のシェル。上品で落ち着いた雰囲気だ。アエラスでシェルを選ぶとインテリアパネルのブラウンが選択可能。7人乗りと8人乗りが選べるグレードでは7人乗りが4万円高くなる
■装備充実で価格もアップミニバンの最高峰に位置づけられるエスティマだけに、装備の充実も必須。新型では、最近注目度の高いナノイーをハイブリッド全車、アエラスレザーパッケージとGに標準装備。このグレードには、合わせてスーパーUVカットガラスも採用し、快適性の向上を図っている。また、3.5L車には横滑り防止装置、ABSやトラクションコントロールなどを組み合わせたS-VSCを標準装備、ハイブリッドには車両接近通報装置を採用するなど安全対策でも1歩前進している。エンジンや足回り、ミッションといった基本システムは変更されていない。できることなら、エンジンやミッションも改良、時代の流れに合わせた燃費向上という、わかりやすい改革もほしかった。そうなれば、新型エスティマは3歩前進と言えたはずである。いずれにしても、内外装のデザイン変更でスポーティ感と上質感を増して新登場のニューエスティマ。気になる価格だが、同グレードで比較してみると、8万~10万円のアップ。これだけの進化なら納得の価格だろう。