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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.30

アッパーミドルサルーンに旋風!! レクサス NEW GS 1月26日発売

車格に合った足回りを実現

【本記事は2012年2月にベストカーに掲載された記事となります。】トヨタが大きな期待を寄せているレクサスの新型GSが、1月26日に発表、発売される。どれほど期待しているかというと、立て続けにプロトタイプの試乗会を実施するほど。開発中の新型車のプロトタイプを公開、試乗までさせるのは、トヨタとしては異例のことで、それをわずか3カ月の間に2回行なったのだから、異例中の異例なできごとなのである。2回目なんか、ほとんど市販車に近い完成度で、レポートした国沢光宏氏が思わず唸るほど、すばらしい仕上がりだった(12月26日号参照ください)。そのGSが1月26日発売であることが判明したが、当然ながらレクサスディーラーでは先行予約を受け付けている。試しに電話してみると、「これが敷居の高かったレクサス店か」というほど食いつきがよかった。車格に合った足回りを実現次期GSについては、本誌で何度か紹介しているが、改めて概要をおさらいしておこう。ボディサイズは、全長が現行モデルと同じ4850mm、ホイールベースも同じ2850mm。全幅は+20mmの1840mm、全高が+30mmの1455mmとなった。アッパーミドルクラスのプレミアムサルーンとしてはライバルとなる、ベンツEクラスやBMW5シリーズより小さめのサイズだが、クルマを操る楽しさを失わないために、あえて大型化しないスマートサイジングの道を選んだ。サイズで特徴的なのはトレッド。現行型比は前40mm、後50mm拡大している。いうまでもなくプラットフォームを一新したのだ。歴代GSはトヨタ車のプラットフォームを流用していたが、ようやく専用設計の新開発版を手にした。さらにサスペンションも改良し、アッパーミドルサルーンにふさわしいフットワークを実現している。

3タイプのエンジン

3.5Lガソリンエンジン。最高出力や燃費などは現行型と同じ。最大トルクが若干アッップしている

3.5Lガソリンエンジン。最高出力や燃費などは現行型と同じ。最大トルクが若干アッップしている

エンジンは3タイプ。現行のトップグレードである4.6Lを廃止、新たに2.5Lを加えた。3.5Lは継続で、3.5Lベースのハイブリッド(GS450h)も引き続きラインアップされる。世界的な流れであるダウンサイジングではないが、2.5Lが意外にスポーティな走り。このような設定は、トヨタが標榜する「FUN TO DRIVE AGAIN」を具現化しているのだと思う。

HV人気が過熱する予感

フロントデザインは2タイプ

フロントデザインは2タイプ

HV人気が過熱する予感価格についても詳細が判明した。前ページに価格表を掲載したが、標準仕様は250が510万円350は580万円、HVが700万円。それに本革シート、サンシェード、フロントシートヒーターなどを装備したIパッケージが40万円高。そのIパッケージに加えて、シート表皮がセミアリニン本革にレべルアップ、18インチタイヤ、後席のサイドエアバッグ&シートヒーターといった豪華装備が加わったバージョンLが標準より90万円高となる。

Fスポーツも設定

こちらFスポーツ:Fスポーツは専用のフロントグリル&バンパーを採用する。グリルの形状、フォグランプの位置が違っており、Fスポーツは精悍なフロントマスクだ

こちらFスポーツ:Fスポーツは専用のフロントグリル&バンパーを採用する。グリルの形状、フォグランプの位置が違っており、Fスポーツは精悍なフロントマスクだ

また、スポーティなアイテムを装備したFスポーツも設定されている。専用のフロントグリル&バンパー、リアスポイラーやスポーツシートなどを採用。さらに専用に味つけされたサスペンション、19インチタイヤなどなどを装備する本格派。価格が標準の80万~100万円高となるが、価格に見合ったポテンシャル。人気になりそう。なお、HVの450hは遅れて3~4月の発売となる。エンジンの全面改良などで、燃費は現行モデルに比べ40%向上、10・15モード20.0km/Lを達成した。パフォーマンもアップしているが、価格はほぼ据え置き。買い得感は高い。

フルチェンジしたGS 2.5Lの走りはどうだ

最終プロトタイプに試乗したジャーナリストのほとんどが「今度のGSはいい」と口をそろえる。走りの実力は5シリーズを筆頭にしたドイツ勢に追いついたか

最終プロトタイプに試乗したジャーナリストのほとんどが「今度のGSはいい」と口をそろえる。走りの実力は5シリーズを筆頭にしたドイツ勢に追いついたか

フルチェンジしたGS 2.5Lの走りはどうだ TEXT/国沢光宏新しいGSはかなりいいクルマに仕上がっている。2.5L、3.5Lとハイブリッドの3タイプがラインアップされるが、そのなかでは2.5Lが一番いい、と断言しよう。 2.5Lの加速は、3.5Lとほとんど遜色ないレベル。パワー不足はまったく感じない。そりゃ、最高速や時速200キロからの加速が必要なヨーロッパの高速道路を走るならまだしも、日本のニーズからいったら必要なし。むしろ、3.5Lのパワーを使いきれないでしょう。 当然ながら、2.5Lのほうが振動はマイルドで、燃費もいい。実際走ってみて、3.5Lより10%はよかった。両車の価格差は70万円。それだけの価値を見いだせません。 ただ、GSを買う人は価格だけでクルマを選ばないでしょう。ちょっとした余裕や満足度を求めるなら3.5Lをどうぞ、とおススメしておこう。

ライバルと比べてどうだ

vs BMW5シリーズ:スポーティ度クラストップのBMW5シリーズがライバルの指標となっている

vs BMW5シリーズ:スポーティ度クラストップのBMW5シリーズがライバルの指標となっている

ライバルと比べてどうだ TEXT/片岡英明ライバル対決(1)vsBMW5シリーズGSのお手本になっただけにスポーティ度は突き抜けている。気持ちいい走りはBMWのDNAといえるものだ。スポーツモードを選べば走りの楽しさを前面に押し出した制御となり、刺激的な走りを満喫できる。直列6気筒エンジンのサウンドも耳に心地よい。しかもボトムグレードから気持ちいい走りを体感できる。この点ではGSも一歩及ばない。しかも現行モデルは先代ほど尖ってはいない。走り一辺倒ではダメだ、と気がつき、快適性の向上にも力を注いだ。コンフォートモードなら乗り心地は日本のプレミアムサルーンと遜色ない。静粛性もかなり高いレベルまで到達した。が、もてなしの気分はレクサス一族のGSが勝る。

ライバル対決(2)vsベンツEクラス

vs ベンツEクラス:ベンツ独自のセッティングでスポーティサルーンの新境地を開いているEクラス

vs ベンツEクラス:ベンツ独自のセッティングでスポーティサルーンの新境地を開いているEクラス

ライバル対決(2)vsベンツEクラスビジネスツールとしてのできは完璧だ。一分の隙もない。アバンギャルドはBMWを追っている。が、BMWやGSほどの割り切りや居直りはなく、あくまでもベンツの一員としてスポーティな走りを追求した。まさに質実剛健を絵にしたようなクルマだ。日本式の採点なら、多くの項目において高い得点をたたき出す。しかもワイドバリエーションを誇り、硬派のE63AMGから先進のディーゼルターボまで用意している。日本車のお家芸を奪うほど選択肢が多い。だが、モデルごとにキャラクターが違う。4気筒エンジン搭載車はちょっと迫力不足だ。走りにこだわる人は、BMWやGSほどときめかないだろう。が、悠々と流す走りを好む人にはGSよりいい。

ライバル対決(3)vsアウディA6

vs アウディA6:アウディA6の7代目が昨年デビュー。スタイルもインテリアも上質なサルーン

vs アウディA6:アウディA6の7代目が昨年デビュー。スタイルもインテリアも上質なサルーン

ライバル対決(3)vsアウディA6アウディはライバルとは違う味と先進性で勝負に出ている。A6はアルミとスチールのハイブリッドボディだし、3LのV6エンジンにはターボではなくスーパーチャージャーを組み合わせた。また、駆動方式も新世代のフルタイム4WDだ。GSもこだわりの強さを感じさせるが、こちらのほうが突き抜け度は上。4WDならではの全天候型スポーティサルーンで、独特のキャラクターが魅力だ。が、やや機械的と感じる制御など、欲張りすぎた印象も受ける。ただし、インテリアはモダンで、シートカラーも豊富に用意するなど、洒落っ気はGSやライバルの上をいく。アイドリングストップなどの採用もヨーロッパ勢の自慢のひとつ。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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