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更新日:2018.11.27 / 掲載日:2017.11.30

若者のみなさん こんなハイブリットはいかが!? トヨタ アクア発表

アクア最大の武器、10・15モード燃費40.0km/L

まるで10年先を走っているような、驚きの燃費、40.0km/L(10・15モード燃費)

まるで10年先を走っているような、驚きの燃費、40.0km/L(10・15モード燃費)

【本記事は2012年2月にベストカーに掲載された記事となります。】クルマ離れが激しいといわれる若者を意識したタイトルになったが、そのワケの前にアクア、猛烈な売れっぷりだ。発表前の昨年12月中旬時点で、納車5カ月待ち状態。ハイブリッドや軽が相まみえた、昨年までの“燃費競争”に、ひとまず決着をつけたといっていいかもしれない。アクア最大の武器、10・15モード燃費40.0km/L(JC08モード燃費では35.4km/L)。搭載されるパワーユニットが先代プリウスと基本的に同じとHVシステムに革新性はない。が、設計の見直し部分が軽量化になり、燃費とパワーにつながり、アクアにマッチングしている。他を圧倒するそんな燃費値は、ユーザーに大きく響いているに違いないが、果たしてそれだけが人気の要因なのだろうか? どうやら、そうらしい。もちろん燃費だけでない使い勝手なども評価されているが、本誌お馴染み、販売店をまわる遠藤徹氏は興奮しながらこう語る。「アクアの月販目標1万2000台に対して2.5倍の3万台ペースで受注しそうな雲行きです。燃費志向、HV重視を肌で感じますね。この勢いだとプリウスシリーズとデッドヒートになり、トップブランドに浮上する可能性も充分あります!」プリウスシリーズを凌駕する可能性が高いとなれば、今後の販売勢力図を塗り替える存在になるモデルといえる。

練り上げられた居住空間

先代プリウスに搭載されたエンジンだが、最新技術で見事に蘇生。約70%の部品を新設計し、驚きの好燃費と100ps発生させる能力を発揮している

先代プリウスに搭載されたエンジンだが、最新技術で見事に蘇生。約70%の部品を新設計し、驚きの好燃費と100ps発生させる能力を発揮している

■練り上げられた居住空間そんなアクアのスタイルは全長3995×全幅1695×全高1445mmで、コンパクトカーにしては全高が低い。が、居住空間はよく練り上げられており、ヴィッツより40mm長いホイールベースや余裕のあるシートサイズなどで、充分満足できる空間だ。パワーユニットのシステム出力は100psを達成し、兄貴ぶんといえるヴィッツ1.3Lモデルを上回る。

燃費だけではない走る楽しさ

(2)エコジャッジ

(2)エコジャッジ

燃費だけではない走る楽しさも味わえる。また、トヨタ初の「エコジャッジ」というコンテンツもアクアの魅力。エコ運転の達成度を100点満点で採点し、ディスプレイで表示。ゲーム感覚で楽しみつつ、自然とエコドライブが身につく仕組みだ。

20~30代に受け入れられている!?

リアシート。シートバックを倒して空間作り。頭上がやや狭いが足元は余裕

リアシート。シートバックを倒して空間作り。頭上がやや狭いが足元は余裕

そして、アクアの特筆すべき点がもうひとつ。遠藤徹氏もいっていたが、編集部で販売店調査した結果、受注予約した世代がほぼ均等に分かれており、20~30代が25%近くもいる。「コンパクトとはいえ珍しい傾向」と遠藤氏。20~30代に受け入れられているのではないのか!?この思いは、以前(編)カツマタが豊田章男社長へインタビュー取材した時の、豊田社長の話と期せずして合致する。東京モーターショーに、元気で安価ないわゆる“若者対策車”がないのは残念……という(編)カツマタの突っ込みに、豊田社長が答えたのは、「今の若者は私たちの世代が若かった頃よりずっと大人で、環境のことを常に考えています。だから、アクアのような安くて環境に配慮したクルマは、今の若者たちにウケると思うし、乗ってほしい。アクアは若者対策車でもあるんです」若者=元気がいい、走りのクルマ……をイメージしてきた(編)カツマタは、豊田社長の言葉に自らの不明を恥じると同時に、アクアの大きな可能性を確信したという。

アクア、若者はどう見る?

スタイリッシュな真ヨコにグッときませんか?

スタイリッシュな真ヨコにグッときませんか?

■アクア、若者はどう見る?では、クルマ離れが進むといわれる、その若者たちはアクアをどう見ているだろうか? 数名の20代の方にアクアへの印象などを聞いてみた。■CR-Z並みに格好いいボディ。MTがあれば買います! 谷 宗一郎(20歳・男性)コンパクトカーだけどスタイリッシュなデザインがいいです。でも、フロントはどこかで見た顔という印象。いいクルマだと思いますけど、トヨタのHVでもMT設定車があれば最高ですけどね……。クルマは操ったり走る楽しさが一番だから。■最上級グレードの価格が高いけど、若者好みだと思います Y・H(22歳・男性)ボクもそうですけど、若者が今のクルマに求めているのは「燃費とスタイルのよさ」。エコへの意識もみんな強いですよ。そういう意味ではアクアは若者きとしてストライク! まわりの女の子もアクアはすでに知っていますよ。価格は比較的安いけど、最上級グレードの185万円は少し高い。もう少しでプリウスを買えるので。■超低燃費車なのはいいけど、顔が好みではないです 澤田彩香(21歳・女性)正直いって最近の新型車同様に、顔を含めたデザインがあまり可愛くないというか……。HVは今は必要としないですが、将来家庭をもって生活のなかで使うなら燃費重視のHVはアリです。それでも免税対象車だから気になるクルマではあります(堅実すぎますか?)。

他を圧倒する燃費だけじゃない。実用性もかなり高い

ラゲッジ容量は305L。開口幅が946mmなので荷物の出し入れは便利

ラゲッジ容量は305L。開口幅が946mmなので荷物の出し入れは便利

■他を圧倒する燃費だけじゃない。実用性もかなり高い生活に密着するクルマだけに実用性は大切だ。ヴィッツより40mm長いホイールベースと室内空間の独自設計で居住スぺースは満足できる広さ。バッテリーとガソリンタンクをリアシート下に置くことで、コンパクトカーのなかではトップクラスのラゲッジスペースもウリ。特に開口幅946mmはフィットシリーズのフィットHV882mm、デミオ776mmを上回り、ラゲッジ容量は305L。使いやすいラゲッジだ。最小回転半径は4.8mで、デミオの4.7mには及ばないがフィットHVの4.9mには勝る。クラスのなかで全長が長いわりには小回りがきき、女性層にもウケがよさそうだ。

インパネスペース

女性を意識した「ナノイー」のOPも。ビューティパッケージにも備わる

女性を意識した「ナノイー」のOPも。ビューティパッケージにも備わる

インパネスペースは水平&ワイドなデザインで、広がり感がある。そこにあるスイッチ類は使いやすさを重視したシンプルなレイアウト。配色がおしゃれなインテリアカラーを選べるのも嬉しい。また、エアコン送風機能と連動して、“水に包まれた微粒子イオン「ナノイー」”を室内に放出するオプションはトヨタ独自の女性を意識したもの。ヨメさんも喜ぶ心遣いだ。

価格設定に疑問

フロントスポイラーやサイドスカートなどを装着した「モデリスタVer.1」。クールさが際立ちます

フロントスポイラーやサイドスカートなどを装着した「モデリスタVer.1」。クールさが際立ちます

とはいっても、アクアの価格設定はちょっと疑問。基本仕様では装備を落とし気味にして価格を抑え、パッケージメーカーオプションを多く設定。それらのオプションを足してライバル車と同レベルの装備となるカラクリになっている……。ちょっと待った!! 最後にひとこと。40.0km/Lが売りもののアクアだが、これをマークするのは装備が貧弱なLグレードのみ(リア側ドアはパワーウインドウが省かれ手回し式。遮音材は省かれ、運転席の上下リフターもない)。主力車種はSグレードで37.0km/L。プリウスSは35.5km/Lをマークするので、意外や意外、アクアの燃費とプリウスの燃費の差は1.5km/Lしかありません。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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