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更新日:2019.01.06 / 掲載日:2017.12.01
トヨタ自信作のニューカムリHV専用車で再出発
自信作の新型カムリ

リアピラーからテールにかけてすっきりまとまったプロポーション。前後の青いトヨタエンブレムがハイブリッドを主張する
【本記事は2011年10月にベストカーに掲載された記事となります。】「今回は自信作です」新型カムリの製品企画を担当した真保好春主管は、開口一番胸を張って語った。すぐに「今回も、というべきですね」と訂正したが、それは現場を慮ってのこと。世界では売れているが、ボディサイズがネックになって日本では鳴かず飛ばずのカムリ。国内販売中止という危機感のなかでなんとか甦らせる。開発スタッフの熱意は、テコ入れという生やさしいものではなかった。そして生まれた新型は「徹底した燃費向上、セダンとして車格に見合った内外装の高級感」を携えて登場した。販売の出足も好調で、受注はすでに4000台を超している模様だ。
燃費と走りの両立

新開発2.5L+ハイブリッド205psi 新開発の2AR-FXE。直列4気筒2.5Lのアトキンソンサイクルエンジン。クールEGRとの組み合わせて高い燃焼効率を実現している。
◆燃費と走りの両立新型カムリの製品企画段階で最も重視されたのが燃費だ。加えて「燃費がよくても走らないクルマはダメ」(真保主管)を求めた結果、国内はハイブリッド専用でいくことが決まった。新開発の2.5Lエンジンのハイブリッドは、SAIに搭載されている2.4Lから進化したシステムで、エンジン自体の燃焼効率は大幅にアップしている。THSIIはキャリーオーバーながら、セッティングの見直しを徹底した。
コンパクトカー並みの燃費

ディーラーも認める高級感

オーソドックスながら高品質を感じるインテリア。ステアリングスイッチ採用など使いやすさも進歩した
◆ディーラーも認める高級感新型のボディ寸法は、先代に比べ全長で10mm、全幅で5mm大きくなった(全高は変更なし。カムリの場合、北米ではライバルより小さめであり、北米と日本以外ではトヨタのフラッグシップであるため、小型化はまったく検討されなかった。とはいえ、新型はサイドラインの造形に工夫がみられ、フロント、リアのデザインに深みが感じられる。先代に比べスタイリッシュに仕上がっているので、大きさを感じない。むしろ引き締まった印象だ。また、インテリアも高品質にこだわり、シートは骨格から見直した。燃費も含め、新型カムリのコンセプトが明確で、ディーラーへの内見会でも大きさへの不満は皆無だったという。
広さのカムリという伝統を維持

4つのゴルフバッグをラクラク収納! 一般的な9.5インチのゴルフバッグ4つをスッキリ搭載
搭載バッテリーはニッケル水素ながら、ハイブリッドシステムの小型化などにより、居住空間もラゲッジスペースもクラス最大。広さのカムリという伝統もきっちり維持している。さて価格だが、ハイブリッドになって最廉価グレード比較で54万円強、最上級グレードで33万円高くなった。ちょっと高いと思うが、ユーザーはがどう判断するか、最終判断はもう少し先になる。