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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.02
熾烈を極めるタントvs.ワゴンR 日本一売れている軽、タントがビッグマイチェン

標準モデルの外観に変更はないが写真のマスカットグリーンメタリックは新色
【本記事は2010年11月にベストカーに掲載された記事となります。】ワゴンRと軽ナンバーワンの座をかけて熾烈な販売競争を続けるタントがその座を揺るぎないものにすべくテコ入れをはかってきた。下の表にあるように今年に入ってからワゴンRとの月販台数首位争いは4勝4敗と五分(ただし最近は3連勝)。この8月にワゴンRとパレットがアイドリングストップ機構をもつ副変速機付きCVTを採用し、25.0km/Lまで燃費を向上させたことに対抗し、これまで一部グレードのみの採用であったCVTを4WDを含めて全車に採用した。これによりATの18.2km/Lに比べて約15%アップとなる21.0km/Lに10・15モード燃費が伸びた。
迫力のフロントマスク

カスタムはフロントと意匠をあわせた迫力のリアガーニッシュを採用。ブロンズオリーブパールメタリックはカスタムの新色だ
また直接のライバルとなるパレットにラインアップされるスポーティな外観のSWが好評なことからカスタムシリーズをテコ入れ。ご覧のようなグリルの回りをメッキで囲んだ迫力のフロントマスクになった。まるで銀色に輝くひげのようで目を奪わずにはいられない。しかもグリルは単純なメッキではなく、カーボン調のメッキ処理が施されていて品格も感じさせる。フロントバンパーも変更され、ブリスター調のフェンダーとなったことで背高を感じさせない、踏ん張り感のある印象となった。リアもフロントグリルにあわせてカーボン調のメッキガーニッシュが与えられた。
暗い夜間の乗り降りで足元を照らしてくれるなどお母さんドライバーにもやさしい

夜間の乗り降りで便利なスライドドアステップランプをベーシックグレード以外標準装備
いっぽうベースモデルのタントはエクステリアに変更はなくお母さんドライバーが使いやすいようにユーティリティを向上させている。特にスライドドアステップランプはうれしい装備。暗い夜間の乗り降りで足元を照らしてくれる。コックピット回りではフロントオーバーヘッドコンソールが設定され、もともと収納にすぐれたタントがさらに扱いやすくなった。価格はCVT採用ということで若干上がったが、充分納得できるもの。今年もあと3カ月。軽の年間ベストセラーはタントかワゴンRか、息詰まる販売合戦が続きそうだ。