中古車購入
更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.02
ゴルフに続き、ポロにも1.2Lターボを搭載!
ゴルフ1.2TSIコンフォートラインで登場した1.2Lターボが、ついに本命であるポロに搭載された

7速のDSGの進化によりスムーズかつ高効率な運転が可能。インテリアはシックで質感が高い
【本記事は2010年6月にベストカーに掲載された記事となります。】ポロは昨年10月に1.4LNAエンジンに7速DGSを組み合わせたコンフォートラインをデビューさせているが、単一グレードながら半年間で約6000台を販売する人気モデル。
ゴルフにはないコンパクトなボディが魅力

オプションでサポート性に優れたスポーツシートもラインアップされている
ポロの魅力は、3ナンバー化されて大きくなりすぎたゴルフにはないコンパクトなボディ(全長3995×全幅1685×全高1475mm)にあり、低燃費でパフォーマンスにも優れた1.2Lターボはもともとポロのために開発されたともいわれている。今回1.2Lターボを搭載するにあたり、既存の1.4LNAエンジンは消滅。コンフォートライン、新たに設定された上級のハイラインの2グレードとも1.2Lターボを搭載することになった。

1.4LNAが85ps/13.5kgmだったのに対し、1.2Lターボは、ゴルフと同じ105ps/17.8kgmをマーク。つまり、馬力で20ps、トルクで4.3kgmのアップを実現。それでいて10・15モード燃費は、これまでのVW車として最高となる20.0km/Lをマーク(1.4LNAは17.0km/L)。ただし、ギア比はゴルフとは違うものが与えられている。注目は同じ1.2Lターボといっても、ゴルフの車重が1270kgなのに対しポロはトレンドライン、ハイラインとも1100kgと170kgも軽いこと! これは走りにかなり期待できる。詳細は左ページ囲みのスーザンの海外での試乗記に譲るが、VWがドイツで計測した加速データを見ると、1.2Lターボ搭載のポロの0~100km/h加速は9.7秒で、1.4LNAのポロ(11.9秒)よりも2.2秒、ゴルフ1.2TSI(10.6秒)よりも0.9秒速い。
ポロなら充分に納得できる

この0~100km/h加速9.7秒といえば、日本の誇るハイブリッドスポーツのCR-Zとまったく同じポテンシャル。つまりポロ1.2TSIは、10・15モード燃費で20.0km/L以上マークするエコカーとしてはCR-Zと並び最速となる。それからポロといえば評価が高いのが質感の高さ。ハイラインは小さな高級車と呼ぶにふさわしい質感、装備を誇る。価格はコンフォートラインが213万円、ハイラインが242万円。1.4LNA搭載モデルが203万円だったから、ポロのトレンドラインは10万円価格アップしたことになる。しかし、エコカー50%減税から75%減税に格上げされたのでそれほどの差はつかない。すでに購入している6000人のオーナーのなかには、もうちょっと待っていればよかった、と後悔する人もいるだろうから、少々複雑な面もあるが、価格、性能面でかなり魅力的なコンパクトカーで日本車に対してもかなり脅威の存在となることには違いない。ゴルフに1.2L? と感じていた人も、ポロなら充分に納得できるハズ。