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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.02
日本一売れてるミニバンからスタート! G’sはじめはヴォクシー&ノア
約束どおり姿を現わしたG’s。黒赤ラインが誇らしげ

アリオンは明確なグリルが設けられたことで、やや上品なイメージに生まれ変わった
【本記事は2010年6月にベストカーに掲載された記事となります。】トヨタの新しいスポーツグレードとなるGスポーツ(通称G’s)ブランド。プリウスのリコールなどトヨタに逆風が吹いたことで、新ブランド戦略に影響があるとの懸念も予想されたが、本誌でもお伝えしたように豊田章男社長が「予定どおりすべて出す」と明言したとおり、第1弾となるヴォクシー&ノアで幕が切って落とされた。

G.X YY系
実質的な受注生産のため、正式発売は6月30日だが、マイナーチェンジに合わせてG’s仕様の詳細も正式発表になっている。G’sが設定されているのは、2WDのエアログレードと上級エアログレード。ヴォクシーはZとZS、ノアの場合はSとSiだ。さらに、ZSとSiベースには上級仕様のVersionEDGE(バージョン・エッジ)がラインアップされた。ボディカラーはG’s専用のホワイトで、サイドには黒に赤縁のラインが描かれスポーティ感を強調している。
ベース車から大胆に変更したフロントグリル

プレミオに新設定の「スペリアパッケージ」。本革シートなどを採用する高級グレード
エクステリアの特徴はフロントグリル。ヴォクシー、ノアともベース車から大胆に変更、3本ラインを基調にしたメッキ仕上げのグリルが採用された。もともとエアロパーツを装備したグレードだが、加えてバンパーのデザイン変更や、フロント回りのアクセントとなるLEDイルミネーションビームなどの効果もあり、より精悍なフロントマスクへと変貌している。G’sの第1弾を人気のミニバンに設定したのは、新ブランドの訴求を狙った戦略で、ミニバンユーザーに「走りの楽しさ」や「操る喜び」をアピールする狙いがある。そのため、スポーツサスペンションを専用セッティングするとともに、フロント開口部や床下の溶接を補強してボディのねじれを解消し、ミニバンにしては機敏なステアリング操作を実現している。
ノーマルでもデュアルタイプのスポーツマフラーとの組み合わせで、吹け上がりはスポーティ

バルブマチックエンジン。トップモデル以外の車種にとっては、15ps/0.2kgmの出力向上
さらに走りの味を追求したバージョン・エッジでは、専用パフォーマンスダンパーや18インチアルミホイール&ハイパフォーマンスタイヤ、タイヤの性能を引き出す剛性アップパーツ、床下空力パーツなどが採用された。それによりスポーツ感たっぷりのローフォルムとなり、ベース車に対し車高はG’sで30mm、バージョン・エッジは45mm低くなっている。スポーティグレードとはいえ、エンジンに手を入れるとエコカー減税の対象から外れる恐れがあるため基本的にノーマルで、ミッションもベース車と同じ7速CVTを採用する。ただ、ノーマルでもデュアルタイプのスポーツマフラーとの組み合わせで、吹け上がりはスポーティ。さらに2本出しマフラーが見た目の印象も変えている。

ヴォクシーZSのインパネ。下をカットしたD型形状ハンドルがスポーティ。ノアSiも同様
インテリアに目を移すと、黒をベースに効果的な赤を配置して、こちらもスポーティな内装に仕上げてある。残念ながらレカロのバケットシートはオプションも含めて見送られたが、赤ステッチを施された専用のスポーツシート、アルミペダルなどが高級感を醸し出している。まだまだ専用パーツが用意されているし、何よりG’sのトータルチューニングが施されたヴォクシー&ノア。価格はG’sがベース車の31万5000円アップ、バージョン・エッジは63万円アップと破格の設定。これはお買い得ですぞ。