中古車購入
更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.02
2代目パッソ&ブーン登場!! F F はエコカー減税75%本当の使い勝手を追求した!!
女性をターゲットに開発しました

パッソ「オリジナル」。ブーンはパッソオリジナルと基本的には同じタイプのフロントマスク
【本記事は2010年3月にベストカーに掲載された記事となります。】新型パッソ/ブーンの開発を担当したトヨタ第2乗用車センター鈴木敏夫チーフエンジニアはいう。“女性向け”というと、これまで多くの場合、男性開発者が頭の中で考えるステレオタイプな“女の子仕様”となっちゃうケースが多かったけど、新型パッソ/ブーンは開発陣に女性スタッフを数多く入れて、「女性の視点から女性の求めるクルマのあり方」を追求した点が大きな違い。具体的に開発スタッフの何パーセントが女性か、といった数字は明らかにはされていないが、商品計画担当、デザイン担当、カラーデザイン担当、販売計画担当など、多くのセクションに女性担当者を配置して、女性視点でのクルマ作りに注力したという。だから、別に「女性向け」だからといってなにかしらかわいらしい仕掛けがあったり、インパネが女性にウケそうなピンクだったりとか、そういう目先の話ではないのだ。
ユーザーの約65%が女性ユーザー

収納スペースの多さがパッソ/ブーンの魅力。インパネ左側に付けられた買い物フック。使い勝手のよさが魅力
【具体例】■買い物フックの位置が助手席背面だと使いづらい→買い物フックの位置をインパネに移動した■ファッションも色が大切。気に入ったカラーがないと購入する気にならない→全11色の多彩なボディカラーを設定した■これまでのパッソはカーブを曲がる時、前方が見づらくて運転が不安→フロントピラーまわりの視界を向上させた これほど「女性」を意識するのは、旧型パッソ/ブーンユーザーの約65%が女性ユーザーだから。軽自動車のユーザー比率に近いのだという。

ブーン。パッソ「オリジナル」はブーンと基本的には同じタイプのフロントマスク
パッソ/ブーンはトヨタとダイハツが共同開発し、それぞれのブランドで販売するモデル。いわゆるOEMではなく、「トヨタパッソ」、「ダイハツブーン」がそれぞれ独立したモデルとなっていて、グレード構成なども異なっている。どちらが開発の主体、ということはないけれど、みたところ、トヨタの主導でダイハツの開発陣も加わり開発が進められ、生産はダイハツが担当する、といったスタイル。トヨタ版のパッソには「オリジナル」と呼ばれるシリーズと「+hana」(プラスハナ)と呼ばれるシリーズがあり、+hanaが、より女性ユーザーに向けた「華やかな」内外装となっている。
フロントマスクはバンパーとグリル、さらにヘッドランプ内部のデザインが違っていて、+hanaのほうが印象的。リアコンビランプがクリアになるのは好みが分かれそう。室内が+hanaの最大のセールスポイントといってもいいだろう。「オリジナル」が一般的なフロントシート(運転席と助手席が独立)となるのに対し、+hanaは左右をつなげたベンチシートとなっている。ベンチシートとはいえフロントは2人掛けでゆったり広々した空間として使うことができるのだ。シートカラーは深い茶色(チョコ)で上部とヘッドレストがベージュのツートーンカラー。販売店オプションでオレンジ、グリーン、ベージュの3色のドレスアップシートカラーが用意されており、室内の雰囲気をガラリと変えることもできるのだ。ブーンはシンプルに1車種体系となっており、フロントマスクは「オリジナル」の顔で、インテリアは「+hana」のベンチシートを採用。インテリアカラーはベージュとなっている。もちろんインパネ回りの充実した収納スペースや、荷物フックなどは両車共通だ。
取り回しのいいコンパクトなボディサイズ

ボディサイズは全長3640mm(+hanaは3650 )、全幅1665mm 、全高1535mmで旧型に対し全長が40mm長くなった以外は旧型と同じ。室内長は1830mmで旧型と変わらないものの、室内幅は+20mmの1420mm、室内高は+5の1280mmとなっており、室内の居住空間は拡大されている。また、前後席間距離は865mmで旧型よりも5mm長くなっている。リアシートの足元スペースは旧型よりも拡大し、使い勝手が向上した。運転のしやすさ、という点でも改善されており、要望の多かったAピラーが右左折時の視界を邪魔する現象を低減しているのも嬉しいポイントだ。搭載エンジンは旧型同様直列3気筒の1L(69ps、9.4kgm)と直列4気筒の1.3L(95ps、12.3kgm)の2タイプ。組み合わされるトランスミッションはCVTで10・15モード燃費は1Lが22.5km/L、1.3Lが21.0km/Lとなり1Lが「エコカー減税75%」、1.3L が「エコカー減税50%」の対象となる。価格は、パッソ1.0Xが109万円、1.0+hanaが129万5000円、1.3Gが132万3000円、1.3+hanaが147万円。ブーンは1.0CLが110万円、1.3CXが138万円。若干の価格アップとなっている。