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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.03
「さらに迫力を増した外観に加え環境性能や質感が向上したアウディQ7!」
運動エネルギーを電気エネルギーに変換

Q7は回り込んだ独特な形状のリアゲートを採用。LEDがリング状に光るテールライトが特徴的
【本記事は2009年11月にベストカーに掲載された記事となります。】アウディが誇る最高級SUVのQ7は、’06年10月にデビュー。全長5090mm、全幅1985mmという大型ボディは、ポルシェカイエン、BMW X5を上回り、ベンツGLクラスと肩を並べる。そのQ7がマイナーチェンジして登場した。今回のポイントは、内外装のリフレッシュ(グ~ンとかっこよくなったゾ)や装備の充実に加え、エンジン細部の改良と新機構の採用による燃費の向上だ。特に注目すべきは、ブレーキエネルギー回生システムをパワートレーンに採用したこと。これは制動時、および負荷の少ない一定速度での走行中に運動エネルギーを電気エネルギーに変換し、電力をバッテリーに蓄えることでオルタネータの動作を抑制、燃費向上に寄与するというものだ。このシステムの採用は5月発売のミドルサイズSUV、Q5に次ぐものだ。CO2排出量に換算すると1kmあたり5gの削減になるという。
サウンドも気持ちよくナイスフィールだ

4.2LのV8直噴エンジンは、10・15モード燃費が7.6km/Lへと7%向上した
ちなみに燃費は、3.6FSIクワトロが7.1km/Lから7.6km/Lへ(10・15モードで7%改善)、4・2FSIクワトロが、6.7km/Lから7.2km/Lへ(同7・5%改善)と向上した。マイチェンで個性が増したスタイリングにも注目してほしい。最新のアウディと共通の、LEDがちりばめられたヘッドランプ、さらにはターンシグナルランプやテールランプが異彩を放つ。縦のラインを強調しアクセントが強くなった大型のシングルフレームグリルもあって、Q7の存在感は一気に倍増した。エレガント、という表現より、強さやタフさを身につけた、スポーティで上質なイメージだ。直噴の3.6L、V6、同じく直噴の4.2L、V8エンジンのスペックは、燃費以外変更なしで、通常でフロント40%、リア60%の駆動力配分をするクワトロシステム(フルタイム4WD)も踏襲されている。とはいえ、エンジンはトルクフルでパワーバンドが広く、サウンドも気持ちよくナイスフィールだ。
最高級SUVとしての魅力はいっぱい

オン、オフを両立した走りもクワトロの名に恥じない優秀さだ。大型ながら低重心ボディもあって、安定感はこのクラス一番だ。ライバルでもあるカイエンとの比較だが、実はこの2車は一部プラットフォームを共有している。しかし、Q7はホイールベースを延長するなど、乗り心地や上質な乗り味を追求。いっぽうカイエンは、やはりシャキッとしたハンドリングを重視しているので、高級感はQ7、スポーティなのはカイエンという棲み分けだ。3.6Lモデルが740万円、4.2Lモデルで970万円はワシには買えない価格だが、最高級SUVとしての魅力はいっぱいである。