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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.03

外車だって反転攻勢! シャープになったメルセデスベンツEクラス(でも個性はちょっと薄らいだかな?)

早くも都内で新型Eクラスに乗ることができた。ボディサイズの拡大を特段意識することはなかった

早くも都内で新型Eクラスに乗ることができた。ボディサイズの拡大を特段意識することはなかった

【本記事は2009年7月にベストカーに掲載された記事となります。】5月26日、ベンツEクラスが7年ぶりのフルモデルチェンジで、Eクラスとしては4代目となった。

大きくなったけど小さく見えるボディサイズ

街で見るとこんな感じ 新型Eクラスを街で見るとこんな感じ。一瞬、「これベンツ!?」と思ったフロントマスク

街で見るとこんな感じ 新型Eクラスを街で見るとこんな感じ。一瞬、「これベンツ!?」と思ったフロントマスク

先代、先々代とはガラリと印象を違えたエクステリアが大きなインパクトを与える。フロントマスクは2代にわたってEクラスの「顔」となっていた丸形ヘッドライトからシャープな印象の2連異形ヘッドライトを採用して鋭い目つきとなった。また、ボディパネルも張りのある面構成が特徴的だった先代、先先代とは違い、エッジラインを際だたせたシャープなラインとなり、フロントマスクと合わせ、ギュッと引き締まった尖った印象を感じた。ボディサイズは全長4870mm、全幅1855mm、全高1470mm(アバンギャルドは1455mm)、ホイールベース2875mmで、先代に対して全長が20mm長く、全幅が35mm広く、ホイールベースが20mm長くなっているのだが、見た目の印象は、「あれ、Eクラス、小さくなった!?」であった。シャープなエッジを効かせたボディラインのためだろうか、実際にはひと回り大きくなっているにもかかわらず、逆に小さくなったかのように感じた。運転席に座っても全幅1855mmという大きさを感じることはなく、都内をチョイ乗りしてみたのだが、ボディサイズをもてあますことはなかったのは意外であった。走りはどっしりした安心感があり、このあたりはいかにもベンツのEクラスらしいところ。

後ろ姿もベンツっぽくない雰囲気で、なんか今までのベンツとはちょっと違う印象。ボディサイズは全長4870mm、全幅1855mm、全高1470mmと、先代Eクラスよりもひと回り大きくなっているが、エッジの効いたシャープなラインで大きさを感じさせない

後ろ姿もベンツっぽくない雰囲気で、なんか今までのベンツとはちょっと違う印象。ボディサイズは全長4870mm、全幅1855mm、全高1470mmと、先代Eクラスよりもひと回り大きくなっているが、エッジの効いたシャープなラインで大きさを感じさせない

まず日本に導入されたのはE300(730万円)、E300アバンギャルド(780万円)、E350アバンギャルド(850万円)、E550アバンギャルド(1080万円)の4タイプ。E350アバンギャルド、E550アバンギャルドの2モデルを6月よりデリバリー開始し、E300とE300アバンギャルドは8月からのデリバリー開始予定。エンジンはE300が3L、V6で231ps、30.6kgm、E350が3.5L、V6で272ps、35.7kgm、E550が5.5LのV8で387ps、54.0kgm。トランスミッションは全車ともに7速ATを採用する。旧型Eクラスの価格は、E300が708万円、E350アバンギャルド849万円、E550アバンギャルドが1065万円なので15万~20万円程度のアップ。

すごく上質だけど、個性は薄らいだ!?

インテリアは上質な本革シートとタッチのよいステアリングがベンツらしさを感じさせるものの、シートの座り心地はこれまでのベンツ流とはちょっと違った印象で、そのあたり、ちょっと個性が薄らいだか!?

インテリアは上質な本革シートとタッチのよいステアリングがベンツらしさを感じさせるものの、シートの座り心地はこれまでのベンツ流とはちょっと違った印象で、そのあたり、ちょっと個性が薄らいだか!?

アバンギャルドでは標準装備の本革シートの風合いや手触りは上質で、「さすがはベンツのサルーン」と納得するのだが、例えばシートに腰を下ろした瞬間のスプリングの効いた感触がなくなっていたりして、「あれ、なんか、普通っぽい」と思ってしまったりもする。ベンツのシートって、ちょっと独特の着座感があったのだが、新型Eクラスではそれがなくなり、他車から乗り換えても違和感を感じないだろうが、いっぽうで長年のベンツユーザーには逆に違和感を与えるかも。ベンツらしい個性が薄らいで、「これ、新しいレクサスです」といわれたら、そうか、と思ってしまうかも。そんな感じなのだ。

ATシフトノブはSクラスと同じくステアリングコラムに配置されたレバーとパドルで操作する「ダイレクトセレクト」を採用したことで、センターコンソール部に小物入れなどのスペースができ、使い勝手が向上。なれればレバータイプのATシフトノブも使いやすいものだ。安全装備に関しては世界トップレベルといって間違いなかろう。EPS、9エアバッグ、アクティブヘッドレスト、歩行者との衝突時のダメージを軽減するアクティブボンネットなどはもとより、居眠り運転を防止するアテンションアシスト、雨天時のブレーキディスクの水膜を除去する「ドライブレーキ」、アクセルペダルから急に足を離した場合に急ブレーキを予測し制動距離を短縮するシステムなどを盛り込んだ「アダプティブブレーキ」などを全車に標準装備する。 ベンツEクラスは最先端のサルーンの方向性を示している。レクサスLSの強敵だ。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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