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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.03
メタルオープントップの先鞭をつけたプジョーは308をさらに魅力的に仕上げた
待望の308CCが日本の道を走り出す

プジョー308VOYAGEは、装備品を追加して値段はそのまま
【本記事は2009年6月にベストカーに掲載された記事となります。】メタルオープントップを流行らせた元祖は、’01年に日本デビューを果たしたプジョー206CCといっても過言じゃない。300万円以下で高級車となんら遜色ない電動メタルトップが手に入るというのは、オープン好きにとってかなりのインパクト。おかげで、その後の207CCや307CCと続く一連のプジョーのオープンモデルは、販売の20%近くを占める大人気モデルとあいなった。というわけだから、新しい308にもCCは必須のバリエーション。ベースモデルのデビューからほぼ1年、待望の308CCが日本の道を走り出すこととなった。
高くなったプレミアム性

4人乗れる室内はプジョーらしいおしゃれな内装
新しい308CCの特徴は、これまで以上にコンフォータブルで実用性の高い4シーターオープンとなったことだ。旧モデルに比べて、全長で75mm、全幅で60mm拡大されたボディサイズは、特にリアシートで大幅に居住スペースが拡大している。具体的な数字でいうと、307CCに対して、室内長で125mm、室内幅ではなんと210mmのアップ!この手の電動メタルトップは、ルーフの収納メカが荷室や後席スペースを侵食しがちで、Cセグメントできちんとした4シーターを実現するのは容易ではないのだが、今度の308CCはその点ほぼ合格。さらに、308CCは快適性や静粛性、インテリアの品質感など、いわゆる プレミアム性 もずいぶんと高くなった。
スイスイと軽快に加速

1.6L、直4の直噴ターボエンジンは140ps発生
パワートレーンはベースの308と共通で、BMWと共同開発した1.6L直噴ターボ(140ps)に4速ATの組み合わせとなる。さすがに車重は200kgほど重くなって1.6t弱に達するから、パフォーマンス的にはあまり期待できないはずなのだが、実際に乗ってみるとこれが予想以上にトルキーで元気よく走る。期待以上だったのは静止からのスタートや市街地レベルでの加減速。このへんのドライバビリティが、ターボとはいえ1.6Lのエンジンで1.6tのボディを引っ張っているとは思えないほどスイスイ軽快に加速するのだ。
人生を豊かに楽しくしてくれるクルマであることは間違いない

AT自体は従来どおりの4速タイプなのだが、最近の多段ATよりトルコンを滑り気味に使ってやることで、過給エンジンのおいしいトルク領域を活用しているという印象。たぶん、燃費では不利だろうけど、こういう種類のクルマならそれもOK。気持ちいい初夏の軽井沢で試乗していると、正直いってあんまり細かいことはど~でもよくなっちゃうんだよねぇ。ま、ことほどさように、プジョー308CCはいろんな意味で人生を豊かに楽しくしてくれるクルマであることは間違いないと思うよ。