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更新日:2018.09.14 / 掲載日:2017.12.02

指令・プリウスを引きずり下ろせ! フィットハイブリッド発売前から受注は1万台突破!!

STUDY1 インサイトよりも街中で燃費のいいIMA

モデューロ:ロアスカートフロントは3万3600円+ロアスカート用LEDライトは1万5750円、LED付きロアスカートサイドは6万3000円、ロアスカートリアは2万9400円

モデューロ:ロアスカートフロントは3万3600円+ロアスカート用LEDライトは1万5750円、LED付きロアスカートサイドは6万3000円、ロアスカートリアは2万9400円

【本記事は2010年11月にベストカーに掲載された記事となります。】ホンダ車のなかでは最速で国内販売台数150万台(世界では350万台)を達成したフィットにハイブリッドがいよいよ追加された。これまでプリウスやインサイトのようなハイブリッド専用ボディでないと売れないという声もあったが、より量販効果を狙って価格を圧縮しようとすれば、販売台数の多い人気車を選ぶのが得策。ハイブリッドは特別なものではなく、中身と価格の勝負になったということだろう。だからフィットハイブリッドは基準車と大きな差別化は図られていない。わずかにフロントグリルとリアのメッキ+クリアブルーのコンビネーションランプ、そしてエンブレムでアピールするだけだ。

システムはインサイトと同じ1.3Li-VTECエンジンにIMAシステムを組み合わせたもの。ただし、チューニングは違い、インサイトに比べて発進時のモーターアシスト量を増加させ、発進加速性能を大幅に向上させている。これは1130kgとインサイトよりも60kg軽量なおかげともいえる。またそのボディの軽さを生かして低速クルーズ中のモーターだけで走行できる領域を拡大していることに加え。ECONモード時ではアイドリングストップをしやすい設定としているから、街中での燃費はインサイトよりもいいというわけだ。これはおおいに期待できる。インサイトではそれほど燃費が伸びないという声も聞かれたが、フィットならそんな不満も解消しそうだ。

喧々囂々 フィットHV159万~210万円で誕生 LED採用のリアコンビネーションランプで差別化

喧々囂々 フィットHV159万~210万円で誕生 LED採用のリアコンビネーションランプで差別化

では何ゆえフィットはインサイトと同じ10・15モード30.0km/L、JC08モード26.0km/Lにとどまるのかといえば、街中ではインサイトよりもいいが、高速走行時では空力のいいインサイトのほうが上回り、結果として同数値になったのだ。そしてベースグレードに対して防音材を追加。先に述べたモーターアシスト量の増加によって、発進時のエンジン回転数を低くできることとあわせて、コンパクトカーとは思えない静かな発進加速をみせる。さらにフィットハイブリッドがすぐれているのは、センタータンクレイアウトを踏襲している点。リアシートのダイブダウンが可能で、ユーティリティを犠牲にしていない。IMAバッテリーが収納される関係でラゲッジの床下スペースは使えないが、日常的な使い勝手はベースモデルと変わらない。

ハイブリッド専用のシャンパンメタリック色のインテリアパネルとメッキ加飾のコックピットとなる。インサイト同様アンビエントメーターを採用する

ハイブリッド専用のシャンパンメタリック色のインテリアパネルとメッキ加飾のコックピットとなる。インサイト同様アンビエントメーターを採用する

もう一点フィットハイブリッドで特筆したいのはハイブリッド専用のHDDナビを設定していること。低燃費運転のコツやエコインフォメーションなどいろいろな情報を教えてくれ、ハイブリッドを所有した満足感を与えてくれるはずだ。ハイブリッドは3タイプが用意される。「ハイブリッド」は13GのFパッケージにフルオートエアコンやクルーズコントロール、15インチタイヤを装着したと思えばいい。「ハイブリッドスマートセレクション」はさらにディスチャージランプ、スマートキーシステム、ハーフシェイド・フロントウィンドウなどが付く。「ハイブリッドNAVIセレクション」はHDDハイブリッド専用ナビ、VSA、15インチアルミホイール、パドルシフトが付き、至れり尽くせりだ。

STUDY2 どっちが得か? プリウス205万円と比べる

プリウスの10・15モード燃費は38.0km/Lだ これから熾烈な販売競争となること必至だ

プリウスの10・15モード燃費は38.0km/Lだ これから熾烈な販売競争となること必至だ

すでに1万台を超えるバックオーダーを受けているといわれるフィットのハイブリッドだけれど(すでに年内納車は難しいと思う)、残念ながらプリウスのイキオイを阻止できるようなパワーは持っていないと考えます。例えば燃費。プリウスより200kgも軽いが、凝ったシステムを使っていないため勝てず。そもそも車格からして違うので、プリウスというよりインサイトのユーザーを奪っていくことだろう。ちなみにインサイトと比べると、ほぼ同じ装備内容で30万円安い。しかも車重が軽いため動力性能で優勢。改良される(22P参照)というが、従来モデルのサスペンションの仕上がりは標準のフィットより厳しく、乗り心地でフィット優勢。室内のスペースユーテリティだってフィット優勢。強いていえばスタイルでインサイトを評価する人がいる程度だろう。インサイトの売れゆきは急降下すること間違いなし。登場1年半しか経ってないクルマなのに……。

プリウスと比べたらどうか? プリウスで標準装備となっている横滑り防止装置VSAや、サイドエアバッグ、アルミホイールをフィットハイブリッドに付けると、180万円くらいになってしまう。同じ装備内容のプリウスは205万円。25万円くらいプリウスのほうが高いイメージ。車格の差を考えるとこんなモンか? ただ両モデルの燃費を考えると、ガソリン代まで含めた「10万km走った時の金額」で15万円差に縮まります。フィットハイブリッドの真のライバルは、来春にデビューするとウワサされ始めた低燃費エンジンスカイG搭載のデミオ(燃費はフィットハイブリッドと同じ30.0km/L)と、来年11月に予定されているヴィッツ級ハイブリッドだろう。デミオの場合、車両価格でフィットハイブリッドより20万円くらい安くなるらしい。ヴィッツ級ハイブリッドは、フィットハイブリッドとほぼ同じ価格で44.0km/Lになるもよう。どのモデルも楽しみだ。

STUDY3 スイスポよりも早くてきもちいい?

スイスポよりも速くて気持ちいい? RS169万8000円(6MT、CVT)に注目 120psとエンジン自体のチューニングは行なわれていないがドライブバイワイヤの見直しや6MTの採用で小気味のいい加速を手に入れた

スイスポよりも速くて気持ちいい? RS169万8000円(6MT、CVT)に注目 120psとエンジン自体のチューニングは行なわれていないがドライブバイワイヤの見直しや6MTの採用で小気味のいい加速を手に入れた

鮮やかなサンセットオレンジという専用色をラインアップするRSこそハイブリッド以外での今回のフィットMCの目玉だ。ひと目でスポーツモデルとわかるフォグランプ埋め込みの前後のエアロバンパーやガンメタリック塗装のフロントグリル、テールゲートスポイラーを手に入れた。185/55R16タイヤを100%生かすべく専用ダンパーと強化スタビライザーを装着、専用特性のEPSとあいまってリニアでアグレッシブなハンドリングとしている。当然リアもディスクブレーキとなり、制動力に不安はない。エキゾーストノートにもこだわり、装着されるスポーティマフラー&エキパイフィニッシャーは抜けのいいサウンドを響かせ、ダブルホーンもRS専用。

アルミペダルやショートストロークの6MTなどそそる装備が与えられた

アルミペダルやショートストロークの6MTなどそそる装備が与えられた

さらに7速CVTに加え、6速MTモデルをラインアップ。従来のRSの55mmから45mmへとシフトストロークを短縮。手応えを感じる小気味のいい操作フィーリングは、メタル製のスポーツペダルやブラック×オレンジの専用色シート生地などとともに、さすがタイプRを生んだホンダ、装備がきめ細かい、と納得させられるものだ。なおRSの発進加速、追い越し加速は1.6Lのスイフトスポーツを凌ぐという社内データが出ている。ホンダはこのクラスのベンチマーク、スイフトスポーツをかなり研究したというから新型RSには大いに期待できる。

STUDY4 一番人気の13Gは3.3万円アップ ECONが付いて実質燃費が向上した

ハイブリッドはほっといても売れるだろうが、ベーシックな1.3Lはフィットの7割以上を占める基幹モデルだ。しかもマーチやスイフトの追い上げがあり、12月には最大のライバル、新型ヴィッツが誕生する。1.3Lの改良は今回のMCの大きなテーマだったに違いない。結果として24.0km/Lから24.5km/Lへと燃費を向上させた。わずか0.5km/Lながら、アイドリングストップが付かないモデルとしてはマーチの12Sを凌いでナンバーワンだ。これはCVTの改良に加え、最高出力を1ps落とし、空力特性にすぐれた新型バンパー、フロントフェンダー装着のおかげなのだ。しかもトランスミッションやエアコン、ドライブバイワイヤーなどを協調制御するECONが装備となったことで実質燃費も向上するとみられる。ユーティリティもよくなった。ラゲッジのルームアンダーボックスを縦型から横型にして、バッグ類がそのままおけるようになったり、ライフで好評のスマートパーキングアシストが装着できるようになったりと、しっかりと底上げされている。

HVだって目立っていいじゃないか ホンダアクセス&無限モデル

ベースモデルに比べて差別化が小さいと思うならば、ホンダアクセスのモデューロおよび無限が、ハイブリッド用に新たに開発したドレスアップパーツがおすすめだ。モデューロではLEDが組み込まれたロアスカートに注目。フロントバンパーとサイドから光でハイブリッドをアピールする。いっぽう無限はイルミネーションが入ったグリルが存在感を放つ。価格の手頃なフィットハイブリッドだけに多少の予算を捻出してオリジナルパーツでさりげなく差をつけたい。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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