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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.03
2代目へと進化したBMWのオープンZ4 スタイリングも走りも極めて魅力的だ
詰まっている最新のテクノロジー

長いノーズ、短いオーバーハング、ワイドトレッドにより、アスリートのようなシャープな印象
【本記事は2009年6月にベストカーに掲載された記事となります。】専用オープンボディのスポーティなFRロードスターとして高い評価を得ているBMWZ4が初のフルモデルチェンジを行なった。BMW初のロードスターとして1938年に登場した328以降、507、Z1そしてZ3と進化してきたが、’03年に初代Z4がデビューした。そして今度のZ4はBMWのロードスターとして初めて2代目に進化したモデルとなった。これまでのモデル同様、2座席のオープンボディにシンプルなFRという昔ながらのレイアウトであるが、現代的なワイドでシャープなスタイリングを持ち、その中身も最新のテクノロジーが詰まっている。
トルク切れのない素早い変速が可能

ハードトップを閉じることにより、クーペらしいタイトなスタイリングとなる。アルミ合金製のルーフの開閉により、ふたつのスタイリングを楽しめ
先代のZ4はソフトトップを採用していたが、新型にはBMW初のリトラクタブルハードトップを採用。スイッチ操作ひとつで軽量アルミニウム合金製のルーフが電子油圧制御により約20秒で開閉する。しっかりとしたハードトップを閉めることによって静粛な室内空間を手に入れることができるのだ。ラインアップは2.5L、直6NA、204psのsDrive23iと、3L、直6ツインターボ、306psのsDrive35iの2種類。23iは6ATだが、35iには7速DCT(ダブルクラッチトランスミッション)が与えられ、トルク切れのない素早い変速が可能だ。
フラットなトルク特性とレスポンスのよさを実現

3.5Lの直6エンジンは306psを発生。ツインターボは全域でフラットなトルク特性を実現した
スポーティさと快適性を両立するために、Z4はダイナミックドライビングコントロールを採用。ギアシフト特性、アクセル特性、ステアリング特性を変化させ、「ノーマル」、「スポーツ」、「スポーツプラス」の3段階のモードを使い分けることができる。「スポーツ」に入れれば、よりダイレクトなハンドリングとシャープなアクセルレスポンスが得られるようになる。また、「スポーツプラス」を選べば、スリップやスライドが一定量許容されるようになり、さらに高い次元の走りが楽しめるようになる。35iの3Lツインターボエンジンは、直噴による効率の高い燃焼と、さらにスロットルを持たないバルブトロニックを採用して、全回転域においてフラットなトルク特性とNAのようなレスポンスのよさを実現。
極上のオープン走行が楽しめる

これにDCTが組み合わされることによって、いつでも効率よく力強い加速を得ることができる。マニュアルモードでスポーティな走行を楽しめるのはもちろん、ATモードでゆったりとクルージングを楽しむこともできるのだ。いっぽう23iは2.5LのNAだが、こちらもBMWの直6のフィールが楽しめるモデルで6ATも電子制御によりすばやいシフトが可能だ。23iが523万円、35iが695万円で、この価格で極上のオープン走行が楽しめるのだ。