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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.03

ギャランフォルティススポーツバック誕生!! キュートなお尻でノックアウト!!

ハッチバックは世界基準

【本記事は2009年1月にベストカーに掲載された記事となります。】昨年8月にデビューしたギャランフォルティスは現在、月販約500台程度と苦戦中。そんなフォルティスに期待大のモデルが新設定された。それがこの「スポーツバック」である。以下、その魅力を徹底研究していきたい。◆ハッチバックは世界基準5ドアハッチバックというと、ここ最近の日本ユーザーは馴染みが薄いかもしれないが、かつてはコロナやスカイラインにも設定があり、欧州では今もスタンダードと呼べるほど人気が根強いカテゴリー。ザッと挙げるだけでもアウディA3やBMW1シリーズ、オペルアストラ、アルファロメオ147など名だたる量販モデルが名を連ねる。VWゴルフも5ドアハッチバックスタイルだ。ちなみにこの5ドアハッチバックカテゴリー、なぜそんなに欧州で評価されているかというと、まず第一に使い勝手の高さがあげられる。セダンの室内空間や乗り心地、ハンドリングや動力性能を持ちつつ、ワゴンの積載性を持っているのがハッチバックなのだ。そのいっぽうで欧州では根強いスポーティイメージを持つことも見逃せない。シトロエンC4やフォードフォーカス、そしてスバルインプレッサといった現在WRCで活躍するワークスマシンがハッチバック車であることもあり、特に若者のあいだではハッチバック=スポーティというイメージが一般的なのである。

スタイルはどう?

◆スタイルはどう?さて、では個性的なスタイルが評判だったギャランフォルティスを5ドアハッチバック化したこのスポーツバック、スタイルはどうかというと、これがえらくカッコいい。最初からハッチバック化が構想にあってデザインしたのではないかと思わせる出来なのだ。ハッチバック化により新規で取り付けられたパーツはリアフェンダーから後半部分なのだが、リア後端部分を張り出させたことがアクセントとなり、女の子がちょっと可愛くお尻を突き出したようなイメージでスタイリッシュ。全グレードにオプション設定されるルーフスポイラー(4万2000円)もえらくマッチしており、このクルマが持つスポーティイメージに磨きをかけている。ディメンションは全長4585×全幅1760×全高1515mm。セダンと比べると全長が15mm延長され、全高が25mm高くなっている。取り回しに不備は感じられず、リアウィンドウが大型化したことで後方視界がよくなり、リバース時にはかえって動かしやすくなった印象さえある。またリアセクションのハッチバック化により重心は少しリアに移動したことで、結果的に重量配分が50対50に近づいたことも見逃せない。欧州仕様に試乗した竹平素信氏によれば、その重心移動により挙動のスムーズさに磨きがかかったとのことなので、これは試乗が楽しみだ。

リアゲートの使い勝手は?

床下は高さが2段階に調節可能。床下にはスペアタイヤあり

床下は高さが2段階に調節可能。床下にはスペアタイヤあり

◆リアゲートの使い勝手は?リアゲートの開口部が大胆なラインでルーフ部分まで切り込まれており、大開口を実現しているところがポイント。荷物の積み降ろしに配慮しつつ、開けた姿もなかなかにスタイリッシュ。荷室の横には左右ふたつのフォールディングレバーが設置されており、ワンタッチでリアシートを折りたたむことが可能。また荷室フロアは積載する荷物に応じて2段階に高さを切り替えられる床面高調整ボードを採用。荷室面積は最大で345L(VDA方式)で、クラス最大級のスペースを誇る。シートをフォールダウンすれば長尺物がらくらく積めるだけでなく、背の高い段ボールなども積める。

グレード展開と価格は?

エンジンはセダンと同じく2LのNA(MIVEC)とターボの2種類を用意。ターボの加速感はクセになる!

エンジンはセダンと同じく2LのNA(MIVEC)とターボの2種類を用意。ターボの加速感はクセになる!

◆グレード展開と価格は?量販グレードの「ツーリング」と18インチタイヤを装備した「スポーツ」(ツーリングは乗り心地重視の16インチ装着)、それにセダンでお馴染みの「ラリーアート」という3つのグレードが展開される。注目はセダンでも評判の高かったラリーアート。ランエボXに搭載されるツインクラッチSSTと、街乗り用にソフトタッチにチューンされた240ps、2Lターボエンジンは、セダンの走りそのままに、ジェントルかつ力強い走りを持っている。もちろんフォルティスで高い評価をうけた2L、NAも上々のできばえ。「ツーリング」は192万1500円、「スポーツ」は216万3000円(それぞれ4WDは21万円高)、「ラリーアート」は301万3500円。セダンの同等装備車と比べると、それぞれ12万~16万円ほど高い設定となっている。スタイリッシュで使い勝手が格段に向上したことを考えれば、大変お買い得だと思いませんか?

VS使い勝手対決

開口部が広いわりにゲートの開閉はそれほどスペースを取らないところが嬉しいポイント。写真はラリーアートだが、ランエボX譲りの高い走行性能と優れた使い勝手を両立させたところがスポーツバックの真骨頂。ラゲッジスペースはクラス最大級の345L(VDA方式)を誇る

開口部が広いわりにゲートの開閉はそれほどスペースを取らないところが嬉しいポイント。写真はラリーアートだが、ランエボX譲りの高い走行性能と優れた使い勝手を両立させたところがスポーツバックの真骨頂。ラゲッジスペースはクラス最大級の345L(VDA方式)を誇る

世界に挑戦 シトロエンC5 VS ギャランフォルティススポーツバック某カー・オブ・ザ・イヤーでインポートカー賞を獲得した最も注目されているシトロエンC5と比較。以下対決!VS使い勝手対決C5はセダンルックだが、トランクスペースが広い。6対4の分割可倒機能も備わり、ダブルフォールティングで畳むから、フラットで広い荷室が得られる。しかし、使い勝手が勝るのは、純粋な5ドアボディのスポーツバックだ。実はこのスタイル、ワゴンよりも使いやすい。リアゲートのヒンジが前寄りに装着され、開いた時に後方へ張り出しにくいからだ。ボディの後部を駐車場の壁に接近させても開閉が可能。しかも開口部が広いので、ボディサイドに立ち、荷物を持ち上げるように取り出すこともできる。(渡辺陽一郎)

VS走行性能対決

VS走行性能対決これはフランス料理のエスカルゴと日本料理のサザエの壺焼きを比べるようなもので、非常に比較が難しい。C5がシトロエンらしいハイドロアクティブサスを使った「緩やかな挙動」を狙っているのに対し、スポーツバックはフォルティス譲りの「自然な挙動」を目指している。どちらが好みかという問題になるのだが、ワシのような運転好きには自然な荷重移動が心地よいので、フォルティススポーツバックに1票入れたい。通常セダンをハッチバック化するとリア回りの剛性感がなくなるものだが、Cピラーを太くすることで剛性感が強化された面もあり、スポーツバックの挙動はとっても素直だ。 (竹平素信)

VSスタイル対決

VSスタイル対決スポーツバックのデザインは面白い。フロントマスクは鋭角的だが、リアビューは丸みがあってボリューム感が強い。並走するクルマの乗員が眺めるのは主に後ろ姿だから、強いインパクトを抱く。スポーツバックは、ギャランフォルティスの認知度を高めるだろう。いっぽうC5は、全高を1470mmと高めに設定。後席に充分なゆとりを与えながら、外観は流麗だ。スポーツバックも魅力だが、軍配はC5としたい。 (渡辺陽一郎)

VS買い得感対決

VS買い得感対決スポーツバックは買い得。ツーリングはフォルティスセダンのスーパーエクシードに近い装備を持ち、価格は191万円少少。キーレスオペレーションなどをオプション装着しても、セダンと同等に収まる。いっぽうC5は2.0が399万円。ハイドラクティブIIIなどが備わり、サイズも違うからいちがいに比べられないが、価格はスポーツバック2台分はこのご時世にはなんとも高価だのう。 (渡辺陽一郎)

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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