HONDA NEW　アコード＆アコードツアラー　予想以上にかっこよし！！

【本記事は2009年1月にベストカーに掲載された記事となります。】インスパイアがレジェンドとほとんど同じ大きさになった今、アコードも大きくなるのはしかたがないのかもしれない。全長4730×全幅1840×全高1440mm、ホイールベース2705mm（セダン）。先代に比べて全長が65mm、全幅が80mm、ホイールベースが35mmも大きくなった8代目ニューアコードである。サイズアップの賛否は別として、シャープなエクステリアデザインはなかなかのもの。これまでのアコードのイメージもうまく引き継いでいるといえるだろう。

■2.4L、5ATのみの設定セダンの「アコード」とワゴンの「アコードツアラー」が同時にデビュー。エンジンは先代モデルにあった2Lを廃止し、直4、2.4L i-VTECのみをラインアップする。このエンジンは206ps／23.7kgmを発生し、10・15モード燃費は11.4～11.8km／Lとなっている。トランスミッションは全車パドルシフト付きの5速ATだ。FF車のみの設定でグレードはセダン、ワゴンともに24E、24TL、24TLスポーツスタイル、24iLの4つ。価格はセダンのアコードが270万～380万円、ワゴンのアコードツアラーが295万～410万円。最上級グレード（24iL）の価格が極端に高いのは、車速／車間制御機能（ACC）＆車線維持支援システム（LKAS）や追突軽減ブレーキ（CMBS）＋E-プリテンショナー、HDDインターナビ、インテリジェントデュアルフルオートエアコン、スマートキーシステムなどの先進装備が標準になっているから。これはアコードのイメージリーダーというべきグレードで、販売上のメインはそのほかということになる。

■広さ、質感ともに大幅アップのインテリアボディサイズを大きくしたことで、当然、室内、トランクスペースは広くなっている。また、インテリアの質感も大幅にアップしており、メーターは新開発の外周指針メーターを採用。これはメーター中央部に各種インフォメーションを示すディスプレイを置き、その周囲から指針が現われるというもので、ニューアコードのインテリアにおける特徴となるものだ。視認系は上方に、操作系は下方に配置したインパネは金属調パネルを大胆に使っているほか、革の風合いが得られるパウダースラッシュ製法で表皮を作り、高級感を演出。ニューアコードは乗り込んだ瞬間に、これまでよりも車格が上がったことを実感させてくれるはずだ。また、6つのエアバッグ（運転席＆助手席、前席用サイド、サイドカーテン）やVSA（スタビリティコントロール）などの安全装備は全車標準となっている。ニューオデッセイと同様に、充分な強度を持たせながらAピラーを細くして視認性を高めていることも報告しておこう。

■スポーツスタイルも設定エンジン配置を17mm低くした低重心シャシーを採用し、サスペンションは4輪ダブルウィッシュボーン。ショックアブソーバは、路面からの入力が小さい時には従来と同等の減衰特性で、大入力時には従来よりソフトな減衰特性とした新開発ユニットを採用し、上質な乗り心地とスポーティなハンドリングを両立している。セダン、ワゴンともに設定される24TLスポーツスタイルはダーククロームメッキのフロントグリル、フロントチンスポイラー、サイドシルガーニッシュ、ディフューザータイプリアバンパー（セダンのみ）、235／45R18サイズのタイヤ＆ホイール（ノーマルは225／50R17）などでスポーティなエクステリアを実現。インテリアも本革コンビシートのブラックインテリアやメタルスポーツパッドペダルなどを採用する。これまで以上に欧米マーケットを意識し、サイズアップしたニューアコードは、同時に車格感も向上。このサイズと2.4Lエンジンでセダンは270万円、ワゴンは295万円から用意されるのはお買い得ともいえるかも。なかでもワゴンのアコードツアラーは独特のスタイリッシュなフォルムがなかなか魅力的で、レガシィツーリングワゴンのよきライバルとなれそうだ。果たして日本のユーザーはニューアコードをどう評価するか、注目である。

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