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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.04

新型ティアナは“モダン”“リラックス”“おもてなし”の贅沢セダン

新型ティアナはユーザーが見て触って使って実際に感じる「感性品質」をも向上させている。車体合わせ品質、生産ラインにおける品質の作り込みと品質マネジメント、そして細部にまでこだわった内装は先代より20%以上向上。またボディに軟質樹脂を配合しクリア塗装を施したスクラッチシールドを全色に採用。ひっかきキズが時間経過によって自然に復元する

新型ティアナはユーザーが見て触って使って実際に感じる「感性品質」をも向上させている。車体合わせ品質、生産ラインにおける品質の作り込みと品質マネジメント、そして細部にまでこだわった内装は先代より20%以上向上。またボディに軟質樹脂を配合しクリア塗装を施したスクラッチシールドを全色に採用。ひっかきキズが時間経過によって自然に復元する

【本記事は2008年7月にベストカーに掲載された記事となります。】高級家具を思わせるモダンリビングとリーズナブルな価格が相まって、人気のセダンだった初代ティアナ。そのティアナが約5年ぶりにフルモデルチェンジした。そこでBCは事前情報でおもてなしを前面に出しているコンセプト室内が先代ティアナよりさらに広くなったという情報を聞いていたので身長183cmの長身モデルと身長163cm、体重122.5kgのふくよかな女の子にみてもらうことにしたわけだ。新型ティアナのコンセプトは先代のモダンリビングコンセプトのDNAを受け継ぎながら、さらに“モダン”“リラックス”“おもてなし”をテーマに開発された。まず“モダン”。エクステリアは、ティアナらしいシンプルなデザインを踏襲しながら大胆かつエレガントなキャラクターラインとした。インテリアはチェリーウッド柄のウッドパネルとダッシュボードのソフトパッドでモダンさを演出。“リラックス”。心の奥底から癒されるように新開発されたDプラットフォームにより、フラットで滑らかな乗り心地と1クラス上の静粛性、外部から振動を防ぐ低振動ボディとした。さらにシートのクッションに衝撃吸収ウレタンを採用し、シートパッドを3層構造として、シート上の振動吸収性を先代ティアナから約50%向上。そしてCMでも大々的に謳っている“おもてなし”。モダンリビングと助手席オットマン機構、間接照明、大型のスタイリッシュガラスサンルーフ、BOSEサラウンドサウンドシステム。さらに前席はサポート性を確保し、後席ではゆったりと前後で異なる座り心地、上質で手触りのいいシート地(パールスウェード)など乗る人すべてに「大切にもてなされていると感じる」空間に仕上がっている。

パッケージング

350XV、250XV以外にメーカーOPのカーウイングスHDDナビはバックビュー&サイドビューモニター、本革巻き&ウッド調コンビステアリングとセットで32万5500~33万6000円。ナビ未装着の場合、文字表示のみの7インチ液晶モニターとなる

350XV、250XV以外にメーカーOPのカーウイングスHDDナビはバックビュー&サイドビューモニター、本革巻き&ウッド調コンビステアリングとセットで32万5500~33万6000円。ナビ未装着の場合、文字表示のみの7インチ液晶モニターとなる

ボディサイズは先代よりも50mm長く、全幅が30mmワイド、全高が同じ、全長4850×全幅1795×全高1475mm。これはクラウンロイヤルに比べ、全長が20mm短く、全幅が同じ、全高が5mm高い数値。室内は、低床化フロアにしたことで前席、後席のヘッドルームが各36mm、11mm高くなり、後席ニールームも17mm広がっている(身長178cm、日産調べ)。ちなみに先代ティアナのタクシーに乗ったことがある人はわかると思うが、後席の広さには定評があった。その先代よりもさらに広くなっているのだ。室内長2095mm、室内幅1510mm、室内高1215mm(350XVを除く)で先代よりも室内長が20mm短いが、室内幅が25mm広く、室内高が10mm高い。またクラウンよりも室内幅は10mm狭いものの、室内長が35mm、室内高が10mm高いのだった。長身モデルは「私はクルマに乗るとよく足がつっかえるのですが、このティアナはそんなことはありません」。体重122.5kgの女の子は「後ろのシートは、柔らかくて座り心地いいですね。かなり広いなあと感じました」とのこと。

モダンリビングとおもてなしの装備類

助手席パワーオットマン機構 足を伸ばしてリラックスできるティアナの定番装備。250XE/FOURを除くモデルに標準装備

助手席パワーオットマン機構 足を伸ばしてリラックスできるティアナの定番装備。250XE/FOURを除くモデルに標準装備

インテリアは先代ティアナのモダンリビングコンセプトを受け継いでいる。特徴的なのはパターンとつやにこだわったチェリーウッド柄の木目調パネルと、ダッシュボードの木目調パネルの上に配置されたソフトパッド。成型の精度も高く、やすらぎを感じるやさしいデザイン。内装色は全車、ベージュ(シルキーエクリュ)とブラックの2色。250XE、250XEFOURにはトリコット、それ以外のグレードにはパールスウェードが標準装備。先代でも採用されていたこのパールスウェードは糸の径が普通の糸の3分の1の極細繊維。「滑らかで手触りがいい」とモデルも気持ちよさそう。250XV、350XVには前席ベンチレーション付き本革シートと後席大型ヘッドレストはメーカーオプションで22万500円。先代同様、ティアナの代表的なおもてなしの装備、助手席パワーオットマン機構を装備(250XL以上に標準)するほか、センターコンソールとドアグリップ部(運転席を除く)には間接照明、さらに横幅350mmの後席大型ヘッドレスト(250XV、350XVに本革シートとセットオプション)などまさにいたれり尽くせり。モデルの2人も「新築の豪華マンションのリビングルームみたいで、オシャレですね。女性にやさしいところがいい」と感激しておりました。

エンジン&ミッション

エンジンは2.5LがQR25DEと新型VQ25DE、3.5LはVQ35DEの3種類! ■2.5L直4DOHC ■167ps/5600rpm ■24.5kgm/40000rpm 先代からの改良版で7psのパワーアップ(4WD用) ●燃料:無鉛レギュラー

エンジンは2.5LがQR25DEと新型VQ25DE、3.5LはVQ35DEの3種類! ■2.5L直4DOHC ■167ps/5600rpm ■24.5kgm/40000rpm 先代からの改良版で7psのパワーアップ(4WD用) ●燃料:無鉛レギュラー

エンジンは2WD車がこれまでの2.3L直4から新型2.5LV6(VQ25DE型)となり、4WD車は改良版のQR25DE型2.5L直4、そして新型VQ35DE型3.5LV6の3本立てとなる。185ps/23.7kgmの新型2.5LV6は、C-VTC(連続可変バルブタイミング機構)の作動域を10度拡大させて低中速トルクおよび高速域の出力を向上させ、高着火性イリジウムプラグ&高耐久性プラチナ合金チップにより燃費も向上。2.5L直4は7psアップの167ps/24.5kgm。新型3.5LV6は2.5LV6と同様の改良が加えられ、旧型に比べ21ps/0.2kgmアップの252ps/34.2kgm。トランスミッションは、旧型は2.3L、2.5Lが4速AT、3.5LV6がCVT-M6だったが、新型は変速制御のアダプティブシフトコントロール付きCVTを全車採用し、3.5LV6のみCVT-M6(マニュアルモード付き6速)。燃費は3.5Lが9.8km/Lから10.0km/Lに、2WDの2.5LV6と2.3L直4は11.2km/Lから12.0km/Lに、4WDの2.5L直4は10.8km/Lから11.0km/Lに向上。0~100km/h加速性能も2.5L、3.5Lともに0.5秒以上速くなった。また2種類の2.5Lはレギュラーガソリン仕様なのが嬉しい。

グレード体系&価格

最上級グレードの350XVは、旧型の350JIMの352万8000円から42万円アップの394万8000円だが、サイドビューモニターやカーウイングスHDDナビ(旧型はDVD)、BOSEサウンドシステム、スタイリッシュガラスサンルーフが標準装備となるため実質お買い得。250XVはほぼ350XVに準ずる装備で価格は326万5500円、旧型の230J-Mより1万500円安い。250XLは、350XV、250XVと同じパールスウェードシートや運転席&助手席パワーシート、オゾンフルオートエアコンなどを装備する量販グレードで326万5500円。最も安い250XEはウレタン製ステアリングとなり、運転席&助手席サイドエアバッグ、助手席オットマンなどが省かれている。価格は246万7500円で旧型の230J-Mより5万2500円高い。4WDは250XL、250XEに用意され、2WDの21万円高。車格、装備内容を考えると先代同様、お買い得な価格設定になっている。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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