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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.05
アウディのR8ミドシップがこんなに凄いとは
ネーミングはル・マンを5回制したレーシングマシン

【本記事は2007年10月にベストカーに掲載された記事となります。】アウディR8のネーミングはル・マンを5回制したレーシングマシンに由来するもので、’03年のフランクフルトで“ル・マンクワトロ”として登場したプロトタイプを熟成したもの。もちろん、メカ的にはまったく別ものなのだが、モータースポーツでの活躍を巧みにブランドイメージに盛り込んできている。
4.2L V8を搭載

ミドに積まれる4.2L V8FSIは420ps/43.8kgm。
基本的な成り立ちは、アルミ押し出し材などで構成したスペースフレームのリアミドに4.2L V8を搭載し、アウディお得意のクワトロシステムで4輪を駆動する。
洗練されたデザイン

洗練されたデザインのコクピット。ミッションは2ペダルMTのRトロニック。最速の自動変速プログラム、ローンチコントロールも装備
インテリアの作りはきわめて上質で居住スペースもゆったり快適なんだけど、それゆえに緊張感がないというか、とてもサルーンっぽいテイストだ。もっとも、ちょいとアクセルを踏み込めば、さすがに420psはダテじゃないから相当に速い。組み合わされるミッションはRトロニック(6速の2ペダルMT)だから、ドライバーはアクセルを踏んでいるだけでOK。もてぎのダウンヒルでは軽く220km/hくらいに達する。
最新の電子制御スタビリティコントロール

そこからガツンと減速してシフトダウン、ステアリングをコーナーのアペックスに向けてやると、ようやく「おぉ、やっぱスーパーカーだねぇ!」という実力が見えてくる。減速性能のものすごさと圧倒的にスタビリティの高いコーナリング性能は、重心の低さ、優れた4WDシステム、そして最新の電子制御スタビリティコントロールの奏でる絶妙なハーモニー。ひと昔前の危なっかしいスーパーカーとは大違いで、よっぽどのアホでもないかぎりコースアウトする気がしないくらい、安心して限界まで攻められる。この絶大なスタビリティ感覚こそアウディ共通の魅力だろう。1670万円というお金があったらぜひオススメします!