中古車購入
更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.05
175馬力の1.6Lターボ搭載!! プジョーの207のホットバージョン
BMWとの共同開発のエンジン

ミニクーパーSと同じBMWとPSA(プジョー・シトロエン)が共同開発した175ps/24.5kgmの1.6L直4ターボ
【本記事は2007年8月にベストカーに掲載された記事となります。】今年3月に日本市場にデビューしたプジョー207シリーズに、スポーツバージョンのGTiが追加された。先代206のスポーツモデルRCは、2L NAで177psというスペックだったが、今度のGTiは1.6L直噴ターボで175ps。今度の207シリーズのエンジンはBMWとの共同開発でミニクーパーSと同じユニットが搭載されている。
207GT

リア回りはボディ同色バンパー&リアスポイラー、ツインエキゾーストが特徴。また30%剛性アップしたリアクロスメンバー、SSP(ステアリングスタビリティプログラム)も装備
さらに、ちょっとヤヤコシイことに、今度の207には“i”の付いていない207GTというグレードがあって、こちらは同じ直噴ターボながらブースト圧を下げた150ps仕様。1.6L直4NA、120psのベースモデル→GT→GTiという車種構成になっている。GTとGTiとの差は外観ではヘッドライトがダーククローム仕上げになるとか、大型化されたリアスポイラー、7×17インチの専用アロイホイールと、外観上での差異は意外に小さいのだが、走りに関して明確に違うスポーツテイストを表現。
ターボエンジンとは思えない自然なレスポンス

背もたれに厚みのあるフルバケットシート。2座となるリアシートも同じデザイン。サイド部にブラックの本革、座面のシートバックの中央部分にアルカンタラを採用する。大柄な人でもしっかりホールドしてくれる本格派だ
まず、加速感がすごくシャープ。1速に入れて走り出した瞬間、強力な加速感に「オッ!」と軽い驚きをおぼえること請け合いだけど、その力強さが上のギア(3速とか4速)でもなかなか衰えない。これは、加速時にブースト圧を1割ほど高めるオーバーブースト機能なのだろうが、ターボエンジンとは思えない自然なレスポンスとターボならではの高トルクが見事に両立、どのギアでどんな回転域からでも実に気持ちよい加速感が味わえるのだ。ハンドリングも足のしなやかさを残しつつも、GTより明らかにターゲット速度域が上という印象だ。ポテンザRE050Aなんていうハードなタイヤを履くこともあって、ステアフィールはダイレクト感たっぷりの手応え。コイツに速い操舵をスパッと与えてやると、強化されたバネ/スタビがその大入力をしなやかに受け止め、絶妙な弱アンダーで思いどおりのラインに向けて旋回を開始する。
走りの楽しさナンバー1

この「行きたい方向へ行ける」というニュートラル感覚は、最近の“GTIクラス”の中でも出色。ローターをφ302mmに大型化した強力なブレーキと相まって、ワインディングが実に楽しいクルマに仕上がっている。320万円のこのプジョー207GTi。走りの楽しさという点ではこのクラスの輸入車の中でナンバー1だと思う。