中古車購入
更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.05
ランドローバーのフリーランダー2は元・文京区議も納得の出来映え!! 390万円からのコンパクトSUV!
ランドローバーのエントリーモデル

先代より全長が50mm大きくなり車格がアップ。レンジローバーに似た印象
【本記事は2007年8月にベストカーに掲載された記事となります。】97年にデビューしたフリーランダーはランドローバーのエントリーモデルであり、プレミアムコンパクトSUVとして欧州で愛されてきた。レンジローバー、ディフェンダー2が一新され、フェイスリフトを受けるなか、フリーランダーも2代目に進化した。存在感のあるレンジローバー、車高が高く塊感のあるディフェンダー2のテイストを採り入れ、上品にしてたくましいフォルムとなった。実際の見た目も上質感があり一見レンジローバーに見える。ボディサイズは日本車でいえばランクルプラドとX-トレイルの中間で取り回し性にも優れている。
上級SUVに迫る高級感

全体的に質感が大きく向上したインパネ。より明るい印象のベージュもある
英国ではディーゼルターボもあるが日本仕様は新開発の3.2L直6で232ps/32.3kgmを発生する。グレード構成はS(390万円)、SE(460万円)、HSE(530万円)の3種類。Sはファブリックシートとなるが390万円という魅力的なプライスだ。試乗したHSEはツインサンルーフに本革シートと上級SUVに迫る高級感である。インテリアもナビがセンターコンソールに装備されオシャレでモダンな印象。居住性とラゲッジスペースも向上しているから全体的に造りや質感が1クラスアップした印象だ。車格的にはどっしりと落ち着いたイメージだが、走りっぷりは軽快。これまでのフリーランダーはオフロード性を意識しすぎたせいもあり、重い手応えの太いステアリングとお世辞にも女性に優しいとはいえなかった。
ステアリング精度の進化
ところが新型フリーランダー2はレンジローバー並みに軽く扱え、ステアリング精度の点でも格段に進化していた。6速ATとのマッチングもよく、走り始めから軽く立ち上がっていく軽快さが特徴で、日常的に使う3000rpmまでの滑らかに回るエンジンフィールは心地いい。サスペンションはストラットの独立懸架式。試乗した冨士山麓の路面はゴツゴツだったがソフトながらもレーンチェンジではスタビリティを感じさせてくれた。オフロードでは副変速機のない部分を多機能なブレーキング制御機能でトラクションが確保され、降坂路でもステアリングに集中するだけで走ることができる。レンジローバーの雰囲気を受け継ぎながらも390万円からという価格。納得の出来映えであった。