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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.06
マツダRX-8に待望の6速AT搭載 標準車は同時に5馬力UP
ついに待望の6ATがRX-8に搭載

ATモデルには従来と同じくステアリング部で操作できるステアスイッチを設置。ATが6速となり、よりスポーティに!!
【本記事は2006年9月にベストカーに掲載された記事となります。】03年4月のデビューの時から「RX-8最大の弱みはATが4速」といわれてきた。AT派のRX-8ファンの皆様、長らくお待たせいたしました!! ついに待望の6ATがRX-8に搭載されました。8月23日の一部改良を機に、これまでの4ATにかわり6ATが新たに搭載されたのであった。250馬力のタイプSは6MTのみでATの設定は従来どおりなしなのが残念。せっかく新開発の6速ATを搭載するのだから、250馬力仕様にもマッチングさせて、AT派の声に応えてほしかった。この6ATは、ロードスターと同じくアイシン製となる。
最高出力が従来の210馬力から5馬力アップの215馬力に

6速ATが組み合わされるエンジンは、従来の210馬力から5馬力引き上げられ、最高出力215馬力となっている。従来の吸気4ポートタイプから、250馬力仕様にも用いられる6ポートタイプのエンジンに変更されており、高回転の伸びとパンチが格段に高まっているという。最高出力発生回転も7200回転から7450回転に高まった
6速AT搭載車は実はエンジンにも手が入れられていて、最高出力が従来の210馬力から5馬力アップの215馬力になっている点も見逃すことはできない。そう、単にATを4速から6速に変更しただけではなく、6ATに合わせてエンジン特性も変更するなど、マツダらしくクルマ好きの心をとらえた変更が加えられているのであった。250馬力バージョンは、MTでこそ最大限にパフォーマンスを発揮できるチューニングとなっており、あえてATは見送ったということだ。納得。5馬力アップした新エンジンは、250馬力仕様と同じ吸気6ポートタイプ(従来型は4ポート)のローターハウジングを使用したエンジンに変更されているのであった。プラス2つの吸気ポートは6100回転以上で開き、高回転時の吸気充填量を増加させる効果がある。このエンジンは、最高出力発生回転は7200回転から7450回転に高まっている。最大トルクは22.6kgmから22.0kgmに小さくなっているが、これは250馬力仕様のエンジンとまったく同じ数字なのだ。250馬力仕様のエンジンは、8500回転まで回り、ここで250馬力を発揮するのだが、215馬力エンジンは7450回転までしか回らないのだ。これが大きな違いとなる。
燃費は変わらず

ゲートタイプのシフトノブのデザインは従来と変わらない。Dレンジから右にスライドさせればマニュアルモードに切り替わる
ちなみに燃費だが、6ATの採用でよくなっているかと思いきや、従来の9.0km/Lと同じ。エンジンのパワーアップ分とちょうど相殺されるかたちでまったく同じ燃費になっている、ということだろう。
今回は6ATの採用とAT用エンジンの変更が最大のポイント

今回は標準車の6速ATとエンジンの変更のみで、エクステリアはいっさい変更されていない。価格は250馬力エンジンを搭載するタイプSは289万8000円で変更なし。6AT搭載モデルは3万1500円アップしており、標準タイプが256万2000円、タイプEが292万9500円となる
今回は6ATの採用とAT用エンジンの変更が最大のポイントで、エクステリアやインテリアの変更はいっさいなし。そんなわけで、250馬力エンジン搭載のタイプSは289万8000円で価格変更なし。また、標準モデルの5MTモデルも253万500円で価格の変更はない。6ATモデルは従来の4ATに対して3万1500円の価格アップとなっている。標準タイプの6ATが256万2000円、タイプEが292万9500円。パワーもアップしているし、充分納得の価格だろう。