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更新日:2018.11.29 / 掲載日:2017.12.06

NEW VWパサート&パサートヴァリアントは春風に乗って…… 立派、豪華でもスポーティ

一連の“ワッペングリル”に身を包んだ新型パサートが日本にやってきた。ボディは2タイプ、エンジンは3種。その3タイプに乗る

【本記事は2006年4月にベストカーに掲載された記事となります。】一連の“ワッペングリル”に身を包んだ新型パサートが日本にやってきた。ボディは2タイプ、エンジンは3種。その3タイプに乗るVWパサート―その名前の由来はよく知られているように、メキシコ湾流により発生する季節風のことだが、そのパサートの6世代目が3月23日、日本で正式に発表された。すでにヨーロッパでは昨年、セダン、バリアントともに発表、市販が開始されていて、今回の6世代目からワゴンのネーミングがバリアントに戻されたことがひとつのポイントだ。パサートは日本に輸入されるVWの乗用車のなかのトップレンジ。このニューモデルで注目なのは、これまでのアウディA4とのプラットフォームの共用化をやめ、完全に独立したこと。新たなプラットフォームはゴルフから発展したもので、そのために、エンジンは横置きに変更されている。パサートでは初めての横置きのFFとなり、これにより、室内のスペース効率に大きく貢献していて、実際、ニューパサートの室内は、ライバルであるBMW3シリーズやメルセデスベンツCクラスよりもはるかに広い。もちろん、これにはひと回り大きくなったボディサイズによるところも大きく、全長×全幅×全高は、セダンでそれぞれ4785×1820×1490(2.0Tは1475)mmという堂堂としたもので、相当立派に出世していることがわかる。

3タイプのエンジン

日本で売られるパサートには3タイプのエンジンが用意され、ベーシックの2Lが150ps、ゴルフGTIと同じ2Lターボが200ps、新設計のV6、3.2Lが250psで、V6のみ4WDとの組み合わせで、合わせて、GTIに採用され大人気のDSG(ダイレクト・シフト・ギアボックス)も専用の組み合わせだ。いわば、最もスポーティなのが、この一番上級なV6、4モーション(グレード名)ということで、実際走らせてみても、このV6、3.2Lのスポーツフィーリングは力強く、ダイレクトに味わえる。エンジンのピックアップも機敏で官能的でさえある。DSGとの組み合わせで、ワインディングロードでもその楽しさを堪能できるし、このパサートのパフォーマンスは驚くほど高い。

小気味いい2Lターボ

ゴルフGTIと同じ2Lターボはトルクフルでどこからも加速する。

ゴルフGTIと同じ2Lターボはトルクフルでどこからも加速する。

ただ欲をいえば、少しフロントが重く、軽快感に欠けることで、このあたりは2Lターボ、200psのほうが小気味いい。パワーは200psながら、1500kgのボディをけっこう元気よく走らせてくれる。ターボはサスペンションも少しハードで車高も15mm低くなる。けれども乗り心地は上質で、市街地の路面の荒れたところでも不満はない。それにステアリングの応答感もしっかりしていて、3つのグレードのなかでは最も楽しい一台だった。

実用的な2Lエンジン

ワゴンからバリアントに名称が戻されたが、相変わらずラゲッジスペースは広大。リアシートの座面を起こしシートバックを前方へ倒すと驚きのスペースが現われる。

ワゴンからバリアントに名称が戻されたが、相変わらずラゲッジスペースは広大。リアシートの座面を起こしシートバックを前方へ倒すと驚きのスペースが現われる。

ベーシックな直噴ガソリン、FSIを積む2L、150ps仕様は、ワゴンボディのバリアントに乗ってみたが、これは実用的で、コストパフォーマンスが高く、特にセダンでは319万円と、BMW320i(AT)に比べて89万円安く、弟分のジェッタの30万円高というのは納得

バリアント

ベーシックなバリアント2.0は実用派 335万円(セダン・319万円)

ベーシックなバリアント2.0は実用派 335万円(セダン・319万円)

バリアントは16万円高(2.0Tも同じ。V6は秋に導入)の335万円で、これもこのクラスのインポートワゴンとしてはお得な価格。何より、2Lはこのサイズにしても、活発に走ってくれることで、ハンドリングも、高速道路でのスタビリティも充分以上の性能。さすがVW、ベーシックモデルの確かさは疑いようがない。

V6、3.2L

最も豪華なV6、4モーションは新開発の狭角V6、3.2Lを搭載。従来のゴルフR32の15度よりも狭く10.6度となる。この250psにDSGを組み合わせるスポーツ派

最も豪華なV6、4モーションは新開発の狭角V6、3.2Lを搭載。従来のゴルフR32の15度よりも狭く10.6度となる。この250psにDSGを組み合わせるスポーツ派

V6、3.2Lにはコーナリング時に操舵角に応じてロービームをスイングさせるコーナリングライトや全車に電動パーキングを装備するなど、新装備も充実。豪華に、立派になっても、クルマ作りの確かさという点でVWのしたたかさを実感できるニューモデルだった。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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