中古車購入
更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.06
最近元気ないみたいだけど売れてんの? 弱りめスポーツカー奮闘せり!!(せず?) 日産フェアレディZにタイプG追加!! 久々にスポーツカーニュースだが……
伝説のグレードが帰ってきた!
設定されるプレミアムミスティックマルーンは往年の240Zを思い起こさせる!
【本記事は2006年3月にベストカーに掲載された記事となります。】伝説のグレードが帰ってきた!’02年7月のデビュー以来、高い評価を受けていた現行フェアレディZに、伝説のグレード「タイプG」が追加された。そもそもタイプGとは名機240Zに設定されたグレード。北米仕様には260Z、280Zもあり、累計輸出台数は45万7238台を超える大ヒットに。その240ZにGノーズと呼ばれるエアロダイナノーズとブリスターフェンダーを装着した国内専用モデルが240ZGだった。’71年11月に追加設定されるも、’73年にはオイルショックの影響でカタログ落ち。そのド派手なスタイルと短い生産期間による希少価値で、いまだに多くの根強いファンを抱えている。それを現行Zの最高級グレードであるバージョンSTの、さらに上位モデルとして設定したのだ。ただし残念なのは「Gノーズ」は装着されず、ベースとなるバージョンSTからの変更点は装着タイヤ、アルミ、フロント&リアフェンダーモール装着(全幅で+25mm)、専用色革内装の設定にとどまったところ。ここまでやるならぜひ、Gノーズの装着もしてほしかったぞ!
ワイドタイヤ採用
リア265/35R19というワイドタイヤ採用が最大のウリ
さて今回新設定されたタイプGの最大の特徴であるタイヤサイズ変更は、従来フロント225/45R18だったところを245/40R18に、リア245/45R18を265/35R19にと、かなり大幅なポテンシャルアップになっている。ここまで大きいタイヤサイズ変更は乗り心地面での悪化が気になるところだが、試乗した竹平素信氏に話を伺うと、「乗り心地はほとんど変わっていない」とのこと。「直進安定性もコーナリング時のハンドリングも大きく向上している。乗り心地の悪化はワシも心配していたが、ワンダリングなどはほとんど感じられず、ほぼベースグレードと変わらなかった印象だ」とのこと。ベースグレードから36万7000円アップは正直いってちょっと痛いが、それだけの価値はあると竹平氏は語ってくれた。
スポーツカー市場全体を活性化させる起爆剤になるか?
専用色革内装は落ち着いたカベルネ色(ワインレッド)
全国の日産販売店で購入可能で、5月31日までの期間限定販売となるこのタイプG。デビューからすでに3年半、当時から比べるとかなり販売台数が落ち込んでいる苦境(上のグラフ参照)のフェアレディZを、いや、スポーツカー市場全体を活性化させる起爆剤として、ぜひ頑張って売れてほしい!2.2Lにレベルアップ! ……したけれど S2000は売れとんのか?’99年4月に登場したS2000。月販目標台数200台だったがデビュー年は月販平均800台と非常に優秀な売り上げを見せた。しかしそんなS2000も昨年1~11月の月販平均台数は83台まで低下。そこで昨年11月、ホンダはテコ入れを狙って大幅マイチェン(3度目)を実施。エンジンを2Lから2.2L化し、走りにさらに磨きをかけた。試乗した竹平氏によれば、「非常に洗練された印象」とのことで、ホンダの狙いどおりのレベルアップが実現されている。では販売のほうはどうか、というと、マイチェン直後のS2000の月販台数(’05年12月)は、なんと’05年1~11月の平均月販台数83台すら大きく割り込む67台に。マイチェン直後の年末商戦中なのに、である。確かに冬はオープンカーには厳しい季節。しかしそれでもこの数字は……。値引き拡大中のホンダ車にあって、値引きが渋いと伝えられるS2000、担当は外観にまったく手を入れなかったのが苦戦の原因(誰でもそう思ってる)と分析している。RX-8&ロードスターの売れっぷり なにげに大苦戦している!マツダのスポーツカー2台も苦境にあえいでいる。ロードスターは昨年登場、COTYも獲得したにもかかわらず、月販平均255台、12月は350台と善戦しているものの、月販目標の360台をデビュー後3カ月で早くも割り込んでいる。この状況をマツダ広報部にぶつけ、「何か打開策を!」と問い合わせると、「そうですねえ……厳しいですねえ……。でも春になれば販売台数は回復すると信じてます」とのこと。打つ手なしかよ! なんとかしてくれよ!