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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.06
2代目オペル ザフィーラの日本車にない魅力はどこか?
2代目へとフルモデルチェンジ
ボディサイズは全長4465×全幅1805×全高1660mm
【本記事は2006年1月にベストカーに掲載された記事となります。】99年にデビューし、これまで欧州で約140万台を販売したヒットモデルのオペルザフィーラがついに2代目へとフルモデルチェンジした。日本ではスバルがトラヴィックとして販売したこともあり、とりわけ国産ミニバンを凌駕する上質な走りが印象深かった。新型はアストラをそのままミニバンにしたかのような躍動感溢れるデザイン。そう、ベースはアストラなのだ。ボディサイズは全長4465×全幅1805×全高1660mmと全長は4560mmのウィッシュより短く、全高は1770mmのステップワゴンと1590mmのウィッシュのちょうど中間といった感じだ。
注目は“フレックス7シーティング・システム”
先代よりも明らかに拡大した3列目シートの居住性。2、3列目シートは折り畳めばフルフラットに
室内はミニバンとしての快適性とワゴンの多機能性をたくみに融合させた見事なパッケージング。2+3+2のシートレイアウトは前席、2列目はたっぷりと余裕があり、3列目も大人がそれなりにくつろげるスペースがある。そして注目は“フレックス7シーティング・システム”と呼ばれる多彩なシートアレンジ。シートを取り外したり面倒な方法で格納したりすることなく、ほんの数秒で簡単に操作できるのが秀逸。しかも2列目、3列目を格納すればフラットなラゲッジスペースになるのもいい。このあたりは国産ミニバンと比較しても遜色ないところだろう。
最大のハイライトは走り
操作性を追求しスイッチ類をドライバー寄りに配置されたコクピット。シフトレバーの位置は高い
走りはザフィーラ最大のハイライトだろう。シャシーの基本性能の高さはさることながら、数々の電子制御デバイスの完成度も高く、高次元の操安性としなやかな乗り心地を両立している。150ps/21.9kgmを発生する直噴の2.2L直4エコテックエンジンはスペック以上にトルクフルでスムーズ。ATが4速なのは寂しい気がするが走ってみればまったく気にならない。静粛性も高く、質感たっぷりの走りといえる。シートアレンジは日本車に一日の長があるがとにかく走りの完成度、質感に関しては国産車をリードするザフィーラ。標準の2.2CDが269万円、電子制御CDCサスペンションが付く2.2スポーツは299万円。ガッチリした作りと日本車とは違う走りを求める人には、お手頃なのではないだろうか?