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更新日:2020.01.08 / 掲載日:2017.10.16
【マツダ】静かなディーゼルエンジンを実現したナチュラル・サウンド・スムーザー

goo-net編集チーム
マツダの「ナチュラル・サウンド・スムーザー」は、従来のディーゼルエンジンの概念を大きく変える画期的なディーゼルエンジン技術です。
ガソリン車に比べて、ガラガラ音が気になるディーゼル車の発するエンジン音を根本から改良することで、静音性が大幅に向上した最新のテクノロジーです。
ナチュラル・サウンド・スムーザーは、世界で初めて「SKYACTIV-D1.5」に搭載されました。
ナチュラル・サウンド・スムーザーとは
マツダが開発する、スカイアクティブテクノロジーを搭載する、ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」は、ナチュラル・サウンド・スムーザーがあってこその技術です。
人馬一体をコンセプトに掲げる「SKYACTIV-D」は、走りや燃費性能と並び、音にも徹底的にこだわりました。
これは、ディーゼル車をよりストレスを感じることなく快適にドライブを楽しむためです。
特に大排気量のディーゼルエンジンを搭載するバスやトラックは、特有の「ガラガラ」という大きなノック音を発生し、防音性を高めた乗用車でも耳に届きます。
このガラガラ音の解消に取り組んだのがマツダのナチュラル・サウンド・スムーザーです。
マツダはノック音の発生源を突き止め、次世代の静かなディーゼルエンジンの開発を進めてきました。
従来は遮音材を貼ったり、エンジンブロックの肉厚を変更するなどが主なノック音対策でしたが、ノック音の発生部分を解明し、根本から対策することに成功しました。
ナチュラル・サウンド・スムーザーの効果
ディーゼルエンジン特有のガラガラ音は、燃料を動力に換えるエンジン内の爆発とそれにともなうピストン付近の共振が主な原因でした。
このピストンに振動を抑制させる部品をつけ、振動を打ち消す制振装置のような役割を持たせることに成功しました。
その結果、共振レベルが最高値だった3.5kHz付近の周波数が、約半分に低減しました。
とはいえ、高速で運動する高温になるピストンに「制振装置」になる部品をつけると、耐久性に問題が出てきます。
そこで、マツダは部品の加工に至っては、0.01mmレベルの高い加工技術によって、エンジンへ負荷の少ない部品の開発に成功し、耳障りな不快なディーゼル音を除去しました。
この制振装置がナチュラル・サウンド・スムーザーです。
ナチュラル・サウンド・スムーザーの効果は、低速からゆっくり加速しても、より自然で心地良いサウンドとなり、従来のディーゼルエンジンの概念を一新させた、高い静粛性を実現しました。