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更新日:2020.01.08 / 掲載日:2017.09.18

【日産】回生ブレーキと摩擦ブレーキの配分の最適化を行う電動型制御ブレーキとは

【日産】回生ブレーキと摩擦ブレーキの配分の最適化を行う電動型制御ブレーキとは

goo-net編集チーム

電動型制御ブレーキは、日立オートモティブシステムズが開発し、
日産フーガハイブリッドに初搭載された世界初の技術のことです。

ハイブリッド車を含めた環境対応車の回生エネルギーを、
効率良く再利用できるブレーキシステムとして、注目と期待を集めています。

今回は、電動型制御ブレーキシステムと電動型制御ブレーキのアクチュエーターについて解説します。

日産フーガハイブリッドに初搭載された電動型制御ブレーキシステムとは

回生エネルギーとは、
減速したときの運動エネルギーをモーターを使って電気エネルギーに変えたエネルギーのことで、
このエネルギーから制動力を得る仕組みのことを回生ブレーキと呼びます。

電動型制御ブレーキシステムは、
運転者がブレーキを踏んだときにECU(コンピュータ)を介してモーターを駆動させ、
摩擦ブレーキの油圧を増幅し、適した状態に制御することで、
エネルギー回生効果を最大にするシステムです。

電動型制御ブレーキのアクチュエーターの構造について

アクチュエーターとは、本来エネルギーを回転運動に変換させる装置のことです。

電動型制御ブレーキのアクチュエーターは、回生エネルギーを効率よく回収する必要があるため、
ブレーキと回生ブレーキの協調制御力の精度がより高度であることが求められます。

日立オートモティブシステムズの電動型制御ブレーキは、モーターとボールねじを使って、
直接ブレーキマスタシリンダーに油圧を作り出す非常に単純な方法を選択することで、
今までのブレーキシステムから簡単に置き換えができるようになっています。

さらに、
回生協調するとき(ブレーキペダルを踏むとき)にかかる力を制御する構造になっているので、
より自然なペダル感覚と減速感を実現させました。

電動型制御ブレーキシステムが求められる背景

電動型制御ブレーキシステムは、環境に対する意識、
特にクリーンエネルギーに対する意識が強くなっている背景の中で開発されました。

従来は、エンジンの効率を上げることや駆動力の電動化のみで環境への負担軽減を図っていましたが、
現在では、制動時の運動エネルギーを回生エネルギーに変換し再利用するなど、
捨てられていたエネルギーを最大限に有効活用するという段階へと進んでいます。

電動型制御ブレーキシステムの登場により、
制動時の運動エネルギーを、より効率的に回生・備蓄することが可能となり、
エネルギーを最大限に再利用することで、
環境への負担をさらに軽減することができるようになりました。



エネルギーの回生効率化と自然なブレーキ操作の両立に成功した電動型制御ブレーキシステムは、
今後の発展が期待される技術です。

今後、電気自動車やハイブリッド車の需要が増えていくことが予想されることから、
さらに注目されていくことでしょう。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

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