【メルセデスベンツ】フラットな乗り心地を実現するマジックボディコントロールの仕組みとは

マジックボディコントロールは、メルセデスのSクラスやパフォーマンスをアップさせた、
最上級モデルSクラスAMGに導入された技術です。

フロントガラスの内側上部に設置されたステレオマルチパーパスカメラで、
前方路面の凹凸を最大15m手前から検知（ロードサーフェススキャン）します。
この「ロードサーフェススキャン」という検知システムを世界で初めてメルセデスが搭載しました。

「ロードサーフェススキャン」で得られた路面の凹凸情報は、
各種センサーの情報も加わって四輪の油圧ユニットのオイル量をコントロールします。

オイルダンパーの減衰を最適に調整する連続可変ダンピングシステムも加わり、
デコボコを感じさせないフラットな乗り心地を実現しました。
まさに世界最高峰レベルのサルーンに相応しい快適性能を可能にしました。

従来のデコボコに差し掛かってから「いなす技術」から、
「予測し制御する技術」へと、大きく様変わりした革新的な姿勢制御技術です。

マジックボディコントロールは、発進・コーナーリング・ブレーキング時など、
車体姿勢が傾く状態でもロールやピッチをコントロールし、
姿勢をフラットに保ち優れたスタビリティを維持します。
これにより乗員の快適性を向上させます。

【マジックボディコントロールの適用条件の注意点】
・車速が時速130km以下での走行に限られる
・夜間、気象状況など視界条件によってはカメラが検知できない場合もある

メルセデス・ベンツでは、マジックボディコントロールの効果を以下のように説明しています。

・さまざまな状況で平たんな道を走っているかのようにフラットな姿勢の保持
・オフィスや書斎にいるときと同様に、車内で文字を書くことができるほどの快適性の実現

マジックボディコントロールにより、走行時の上下動が少なくなり、
快適でスムーズな運転が可能になります。


マジックボディコントロールは、世界の名だたる高級車のベンチマークとも言える、
メルセデス・ベンツの最先端のサスペンション制御技術です。
とはいえ、マジックボディコントロールが作動しなくても、
Sクラスはフラッグシップモデルに相応しい、
路面の凹凸をしなやかにいなすサスペンションを備えています。

マジックボディコントロールによって世界トップレベルのサスペンション性能をさらに昇華させ、
至上の乗り心地の良さと快適性能を可能にした技術と言えるでしょう。