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更新日:2020.01.08 / 掲載日:2017.07.31
【マツダ】飽くなきロードスターの軽量化技術とは
goo-net編集チーム
マツダの高い軽量化技術に国内外の自動車メーカーから熱い眼差しが向けられています。
マツダが世界に誇るオープンタイプのスポーツカーである、4代目ロードスター ND系が大幅にスリムになって誕生しました。
重さにして約100kgの「減量」に成功し、スポーツカーらしい軽快なフットワークを身につけ、パンチ力のある走りを実現しています。
ロードスターの軽量化技術の背景
マツダが掲げる「人馬一体」のコンセプトを象徴するのが、徹底した軽量化技術が盛り込まれた4代目ロードスターです。
爽快な走りは、車づくりの基本に立ち戻り、革新技術を融合させ、究極の「減量化」によって実現しました。
排気量を上げ、エンジン出力を増加させれば、ダイナミックでパワフルな走りは可能になりますが、ライトウェイトスポーツカーであるロードスターは、あえてエンジンをダウンサイジングさせた上で軽快な走りを追求しました。
その結果、約100kg軽量化することで、軽快な走りと高い走行性能を実現しました。
4代目ロードスターは、歴代モデルの中でも最もコンパクトな1.5Lエンジンを搭載し、グレードSにおいては車両重量は1トン未満です。
現代の車では当然のように求められる、安全性能・快適性能を装備する上で十分にスポーツマインドを刺激する値ですが、開発コンセプトのベクトルはもう一つあります。
それが本来のロードスターへの「原点回帰」です。
車重は初代モデルを除き、2~3代目は1トンを超えていました。
初代の「ライトウェイトスポーツ」というコンセプトを4代目で復活させたかったのです。
ロードスターの軽量化技術の概要
4代目ロードスターの軽量化技術の主なポイントは次の3つです。
1.100kgを消すための1g
・強度に影響のない個所に穴を開けて1g単位の減量に全力で取り組んだ
サスペンション周りだけでも70カ所以上に穴を開けている。
・ボディデザインの見直し
全長・ホイールベース・オーバーハング・全高を短縮・低減。
2.足回りのコンパクト化
・タイヤサイズを先代の205/45R17から195/50R16へ1サイズダウン
・新工法の軽量アルミホイールを開発
・ブレーキブースターのサイズダウン
・フロントブレーキにサイズダウン
・ハブボルトの4本化(先代は5本)
3.パワートレインの軽量化
・先代の2.0Lのエンジンから1.5Lでダウンサイジングし、約20kg減に成功
4代目ロードスターの車重は、軽自動車の車重と大差ないレベルです。
上記以外にも、パーツの素材変更や肉厚変更、溶接に至るまで、徹底した軽量化により達成した数値です。
マツダのロードスターの軽量化技術は、本来の車を操る楽しみや軽快さをダイレクトに感じます。
数値上は131馬力と現代の水準ではやや非力に見えるかもしれませんが、実際にステアリングを握るとまさにダイレクトで高い運動性能を持つスポーツカーです。
ロードスターの原点とも言えるライトウェイトカーならではの、「ひらり感」がリアルに感じられるパッケージングでしょう。
軽量化技術はスポーツカーのみならず、エコロジーの上でもコアとなる重要な技術です。
今後はロードスターに限らず、幅広い車種で応用されることでしょう。
参考:
https://www.goo-net.com/catalog/MAZDA/ROADSTER/10108209/