中古車購入
更新日:2018.11.29 / 掲載日:2017.02.17
ここだけは譲れない!こだわりのクルマ選び

クルマは非常に複雑なアイテムの上、ほとんどの人が予算の制約もあるだけに、一切の妥協なく探していると、いつまでも愛車に巡り会えない。
そんなとき、もっともこだわりたいポイントに絞って探すと、満足度の高いクルマの購入につながるのだ
こだわりポイントを絞ると購入後の満足度も高くなる
クルマとひとくくりにいっても、ボディタイプ、エンジンやモーターなどの動力、用途、価格など、さまざまな要素をもつ。さらに同一車種でも装備やグレードが異なるなど、まさに千差万別で、ましてや高額な買い物だけに、思い入れがあって決め打ちでもない限り、クルマ選びというのは誰もが悩みに悩むものだ。
実際、自分が求めるさまざまな条件をすべて満たすクルマを探し当てることは非常に難しく、そうした探し方をしている限り、いつまで経っても購入に至らないことになる。
ではどうしたらよいか?自分がもっとも重要視する「ここだけは譲れない」ポイントに注目すると選びやすい。そのほうがその後クルマと長い付き合いをしていく上で、満足度は間違いなく高くなる。
今回は、ユーザーアンケートにより、譲れないポイントとして上位に入った安全性、経済性、運転の楽しさ、デザイン性、日常の使いやすさという5項目を取り上げた。これらの項目を重要視するユーザーは、具体的にクルマをどう選ぶべきかについて、必要な情報をまとめている。購入の際、重要視するポイントが決まっている方はもちろん、まだ愛車の選定を漠然と行っている方にも、ヒントが見つかるハズだ。

調査結果をもとに中古車選択を指南

■調査概要
調査対象者:
【性別】男女 【年齢】20歳以上 【地域】日本全国
【抽出条件】中古車を3年以内に購入し、情報誌Gooを購入・利用したユーザー
回収サンプル数:300
第1位 65.0% ここだけは譲れないポイント「安全性能が高いこと」
クルマは便利である一方、現実問題として事故と隣合わせだ。いまどきのクルマにはその被害を避け、軽減するための技術・装備が採用されている。自分に必要な装備が何かをじっくり検討してほしい
自分に必要な装備は何かを見極めてクルマを選択する

動くクルマは非常に大きなエネルギーの塊なので、この上なく楽しく便利なアイテムである一方、ひとつ間違えれば大きな事故につながり、人にとっても危険を及ぼす。
運転に気をつけるのはもちろんのこと、クルマ自体が安全に寄与してくれるなら、そのほうがいいことは間違いない。
そして、クルマの安全技術・装備には2つの考え方がある。アクティブセーフティとパッシブセーフティだ。
アクティブセーフティは予防安全などと呼ばれ、クルマがドライバーを支援することで、事故を起こさない、起こしにくくする技術だ。
パッシブセーフティは日本語で受動的安全と訳され、実際に事故が起こってしまった際、乗員などに対し、その事故の被害をできるだけ小さくするというものである。
もちろん、これらの安全技術・装備は、「サーキット走行をするから軽いほうがいい」などという特別な使い方をするユーザーを除けば、付いていて困ることはない。ただし車種やグレードによって付いているもの、付いていないものがあり、同車種・同程度の中古車ならより多くの装備が付いているほうが価格は高くなるので、自分にとって重要で必要な装備を見極めて選んでほしい。
パッシブセーフティ ~受動的安全装備~
ホンダ ステップワゴン(先代型)
エアバッグ

事故を起こした際、乗員を保護する目的で膨らむ風船のような装備。前方のみ、横の窓ガラス部分まで、足もとも保護など、車種やグレードで装備の有無や数が異なる。予算に余裕があるなら多いほうがいい
ダイハツ タント(先代型)
ホンダ ライフ(4代目)
衝突安全ボディ

衝突時に潰れることで衝撃を吸収するエリアを設けたり、居室は強固にして乗員を守るなど、安全性を確保したボディのこと。概ね2000年以降のクルマの多くが採用している
アクティブセーフティ ~予防安全装備~
日産 セレナ(先代型)

中古車価格帯:129.9~259.9万円
人気ミニバン、セレナの先代型は、2013年12月のマイナーチェンジで20Sグレード以外の全車に自動ブレーキを標準化、2015年11月には全車標準装備となった
スバル レガシィB4(先代型)

中古車価格帯:114.7~315.6万円
自動ブレーキのアイサイトを2010年から採用。グレード名にEyeSightの名が付くモデルが装備車になり、車両前部のステレオカメラの有無で確認ができる
衝突被害軽減・回避ブレーキ

前走車や障害物などに接近しても減速が行われないと自動でブレーキを作動させ、衝突を回避、もしくは被害を軽減する装備。車種によって、前走車のみか、障害物も検知するか、自転車や歩行者まで検知するかなどの違い、作動速度域の違いがあるが、万が一の際には役立つ装備といえる
日産 ノート(現行型)

中古車価格帯:92.1~170.5万円
MEDALISTグレードに、自車の周囲360度をバックミラーに表示するアラウンドビューモニターを標準装備し、他グレードにもオプション設定されている
バックビューカメラ

駐車などのバックの際、後方をカメラで映して障害物などとの接触を避ける装備。後ろ以外に車体の周囲360度を映像化してくれる車種・装備もある。駐車が苦手な人にも役立つ
マツダ CX-5(先代型)

中古車価格帯:144.2~286.3万円
CX-5は人気のディーゼルモデルXDL Packageにブラインドスポットモニターを標準装備。その他にXD、20Sにもメーカーセットオプションで設定があるので実車で要確認
ブラインドスポットモニター

自車の斜め後方、ミラーの死角部分に他車がいると、ドライバーに警告灯や音などで知らせてくれ、車線変更時の接触事故などを予防する装備だ。各メーカーによってその呼称は異なる
プロの見解

モータージャーナリスト 藤島知子さん
クルマの安全には衝突時の乗員保護性能、衝突被害の軽減、衝突自体を防ぐ性能があります。最近では「加害者にならない」観点からドライバーのうっかりミスで起こる事故を防ぐことに関心が集まっており、衝突軽減ブレーキやアクセルとブレーキの踏み間違い事故を予防する機能などを搭載した仕様が積極的に選ばれる傾向があります。
※すべての価格は参考価格です
※中古車市場データはグーネット1月調べ

第2位 61.3% ここだけは譲れないポイント「燃費が良く経済的であること」
クルマは購入すれば終わりではない。日々動かすためにはガソリン代のほか、オイルやタイヤなどのメンテナンス代にもお金がかかる。それだけに経済性の高さは無視できないポイントだ
燃費が良いということは両面のエコに繋がってくる

時代はエコ。食品パッケージのリサイクルから、家電や住宅そのものまで、道を歩けば街灯まで消費電力の少ないLED化が進むなど、環境に配慮した世のなかになっている。
クルマももちろんその例外ではない。以前より各メーカーは環境性能に力を注いでいる。そして、エコといえばエコロジーとエコノミーの2種類の使われ方をする。前述の環境性能はエコロジー、そして経済性を指すのがエコノミーである。
クルマに付随して言えば、エコといって一番に挙げられるのが燃費、もしくは電費の良さだ。ガソリンや軽油など石油を燃やすエンジンを積んでいるクルマに関しては、燃焼量を減らすことで、地球上の限られた化石燃料を効率よく使える。さらに燃費がいいということは、燃焼時に排出されるC02(二酸化炭素)なども減らすことができ、その上「同じ燃料の量=金額」で沢山走れることになるので、家計にも優しいのだ。つまり燃費がいいということは、両面のエコに繋がる。
もうひとつの考え方はクルマのライフサイクルコストである。燃料代以外にも、まず購入する車両の費用、車検、税金、オイル交換やタイヤ代など、メンテナンス代にもお金がかかってくる。そんなエコに関わる部分を紹介しよう。
エコノミーなら軽自動車
ダイハツ ムーヴ(先代型)

中古車価格帯:55.2~123.8万円
広々とした室内や使い勝手のよさで人気のムーヴ。当然、軽ならではの価格の安さに加えて、最高燃費のグレードではJC08モードで29.0km/Lを達成
イマドキ軽は安全装備も充実

ムーヴは2012年の商品改良で「スマートアシスト」という安全装備を標準装着するグレードが登場。低速域での衝突回避支援ブレーキ、誤発進抑制、先行車発進お知らせ機能などが付いた
スズキ ワゴンR(先代型)
ターボなら走りも不満なし

軽は動力性能に不安があると思われがちだが、ターボエンジン車を選択すれば高速移動も安心だ。4代目ワゴンRの場合、ターボでもJC08モードで20km/Lを超えるグレードもある
エコロジーならディーゼル
日産 エクストレイル ディーゼル

中古車価格帯:108~266.8万円
2008年に追加のディーゼルエンジンは「ポスト新長期規制」という厳しい排ガス基準をクリア。トルクフルで本格悪路走破性をもつ同車にピッタリだ
マツダ アテンザ(現行型)

中古車価格帯:150.2~305.1万円
スカイアクティブ-Dという最新の2.2Lディーゼルターボエンジン搭載車をもつ、ミドルクラスのセダンとワゴン。AT車のほか6速MT車も選択できる点が特徴
エコノミーの観点だと維持費が高い

軽油はレギュラーガソリンよりも価格が安く燃料代が助かる。しかし、ディーゼル車はオイル代が高いなど、ガソリン車よりもメンテナンスに費用がかかることを覚えておこう
バランスよく両立ハイブリッド
トヨタ エスティマハイブリッド(現行型)

中古車価格帯:125.4~371万円
ロングセラーモデルのエスティマは2006年に登場。2.4Lエンジンにモーターを組み合わせたシステムをもつ。全車リヤにもモーターをもつ4WD駆動となる
ミニバンもラインアップ
ホンダ フィットハイブリッド(先代型)

中古車価格帯:66.7~131.2万円
大人気コンパクトのハイブリッド車。エンジンとトランスミッションの間にモーターを挟む方式で、エンジン車からの乗り換えでも走りに違和感がない
システムも色々ある

例えばホンダでも上記の先代と現行フィットでは違うシステムを採用し、同じハイブリッドといえどもシステムはさまざま。必ず試乗して走りの感触を確かめてから購入したい
ホンダ CR-Z

中古車価格帯:98~252万円
4座クーペのCR-Zは、1.5Lエンジン+モーターで燃費と走りを両立したスポーツモデル。CVTと6速MTが選択可能だ。後席は荷物置きレベルの広さ
スポーツモデルも
環境が許せばアリ電気自動車
日産 リーフ

中古車価格帯:60.1~162.5万円
ハッチバックボディの電気自動車。走行中にCO2を全く排出せず、JC08モードでの航続距離は228km(初期型は200km)。MCで大容量バッテリー搭載の280kmモデルも設定
EVで長距離は厳しい

満充電からの航続距離が短く、急速充電装置を利用しても約30分で80%の充電となるため、長距離の移動は時間に余裕がないと厳しい。行動範囲が近距離の人向きだ
プラグインハイブリッド車
三菱 アウトランダーPHEV

中古車価格帯:194.8~306.9万円
外部充電によるEV走行が約60km(J C08モード)、以後はエンジンを使いハイブリッド走行が可能。SUVならではのタフさをもち、4WDで雪道にも強い
自宅に充電設備がないとあまりメリットがない

短距離なら、充電して電気自動車としての使用が可能で、充電がなくなってもエンジンを使ってハイブリッド走行ができる。自宅に充電設備がないとメリットはない
プロの見解

自動車評論家 渡辺陽一郎さん
今は経済の先行きが不透明で出費を抑えたい。環境意識の向上もあり、燃費や税額の安い車種が好まれる。しかしそれだけではない。手頃な価格で買える運転感覚やデザインの楽しいクルマが激減して、ユーザーが「経済的だからこれでイイや」という諦めの気持ちになった。エコカー減税も「低燃費が良いクルマ」という価値観を浸透させた。
第3位 59.3% ここだけは譲れないポイント「運転を楽しめること」
クルマは道具としても優秀だが、趣味性も強い。行楽などのお出かけ時でも走りに優れるクルマであれば、楽しく移動できる。そして走りと実用性を両立したクルマも沢山あるのだ
スポーツカー以外にもある!運転が楽しいと外出が楽しい

運転を楽しめることは重要だ。仮に同じ使い勝手のクルマに乗るとして、移動が単なる作業になるか、楽しいものになるかが異なれば、それはお出かけ自体に影響するハズ。また、心持ちはもちろん、実際に運転して楽しいクルマのほうが同じ距離を走っても疲労感が少ないだろう。
ところで“走りが楽しいクルマ”というと、スポーツカーを想像する人が多い。もちろんスポーツカーは走りを重視して作られたクルマなので、好みの差はあれど、走りが楽しいクルマが多いのは事実。だがクルマの技術が進歩した今、さまざまなボディタイプで走りを追求したクルマが作れるようになり、実際各メーカーが色々なジャンルにそうしたモデルをラインナップしている。
そのようなクルマは、例えば独身時代にスポーツカーに乗っていたが、今は家族がいるから多人数乗車のクルマを選ばなくてはならないというお父さんでも満足できるだろう。
もうひとつ、走りの楽しいクルマの多くは足まわりが引き締められ、カーブなどを走行しても姿勢の変化が標準的なクルマよりも少ない。すると同乗者も身体が揺すられないので、酔いにくいなどのメリットもある。ただし前述のとおり、足が硬めなので、試乗の際は家族で乗ってから購入を決めてほしい。
コンパクトカー
登録車のなかでもボディが小さく取り回しに優れ、ハッチバックボディで荷室の使い勝手も考えられているのがコンパクトカーだ
ホンダ フィットRS(先代型)

中古車価格帯:34~198.6万円
後席のアレンジが多彩で、使い勝手抜群のコンパクトカーとして人気のフィット。そのスポーティグレードがRSで、1.5L自然吸気エンジンにCVTか6速MTの組み合わせが選べる
スズキ スイフトスポーツ(先代型)
トヨタ ヴィッツRS(先代型)

中古車価格帯:23.7~137.2万円
トヨタの代表的コンパクトカーのスポーティグレード。登場当初は1.5L自然吸気のみだったが2008年に1.3LのRSも追加された。MTが選べるのは1.5Lのみ
コンパクトカーのポイント

MTも選べる
今回セレクトした3台は、いわゆる2ペダル車以外に3ペダルのMTグレードが選択できる。スポーツカーでさえMTが減っているなかで操る楽しさを味わえるクルマは貴重だ
※すべての価格は参考価格です
※中古車市場データはグーネット1月調べ

ミニバン
ミニバンといえば6人以上が乗れ(多くは7~8人)る点が大きな特徴。子供が多い、3世代で移動する機会が多いという人にはミニバンが最適だ
トヨタ ノア&ヴォクシーG’s(先代型)

中古車価格帯(ノア):138~244万円 中古車価格帯(ヴォクシー):113~263万円
トヨタ自身が自社のモデルをチューニング、カスタマイズしたモデルがG’sだ。ボディから足まわり、空力まで手が入れられているが、使い勝手は標準のノア&ヴォクシーと変わらない
ホンダ オデッセイアブソルート(先代型)

中古車価格帯:50~249.9万円
低床・低重心で走りのいい、ミドルクラスミニバンのオデッセイをさらにスポーティにしたグレードだ。2.4L自然吸気エンジン+5速ATでFFと4WDが選択できる
ホンダ ストリーム

中古車価格帯:73~154.7万円
ステーションワゴンのような低い形状でも6人が乗車できるスポーティミニバン。1.8Lと2Lがあり、駆動方式はFFと4WDが選択可。FF車は全高1545mmで立駐も可能
ミニバンのポイント

使い勝手はそのまま
走りがいいミニバンであっても、居住性や使い勝手はまったく犠牲になっていない。もともと背高な車種が多いが、スポーティなグレードや車種ならカーブでも不安が少ない
セダン
セダンはクルマの基本形とも言われ、見た目、走り、質感などのバランスがとりやすい。走り好きに人気の高い、後輪駆動車も多い
日産 スカイライン(現行型)

中古車価格帯:200.2~397.3万円
日産伝統の高級感と走りを兼ね備えるアッパーミドルクラスセダンで、2.5Lと3.5Lエンジンをラインアップ。さらにマイナーチェンジにより、3.5Lが3.7Lへと積み替えられた
レクサス IS F

中古車価格帯:284.6~441.1万円
5LV8という、日本車では珍しい大排気量エンジンを積んだスポーツセダン。並みのスポーツカーでは歯が立たない走りとレクサスならでは高級感をもつ
セダンのポイント

スポーティでも大人の雰囲気
落ち着き感、高級感において、エンジンルームと荷室と居室が分割されているセダンの右に出るクルマはない。また背が低い点も運転の楽しさには大きく影響するポイントだ
軽自動車
軽自動車にも走りを重視したモデルがある。逆に軽規格という縛りがあるからこそ、そのなかで工夫が生まれ楽しい車種が多いのだ
スズキ カプチーノ

中古車価格帯:57.1~105.2万円
ATとMTの両方を揃えたスズキのオープンスポーツ。ルーフはTバールーフやフルオープンなどアレンジ可能だ。スポーツカーの王道FRレイアウトをもつ
ダイハツ コペン(初代)

中古車価格帯:38.8~173.3万円
電動開閉のメタルルーフをもつオープン2シータースポーツ。落ち着いた外観で、年齢層の高いユーザーでも決まって見える。エンジンはターボのみの設定となる
ホンダ ビート

中古車価格帯:38.6~59.3万円
軽自動車でありながら4輪独立サス、NAでも64psを発生したエンジン、そしてMRレイアウトと、他に類を見ない贅沢な作りのオープン2シータースポーツだ
今のクルマはATでも走りが楽しめる

かつては走りを楽しむといえばMTモデルが当たり前だったが、今はCVTを含めたATの完成度が高く、十分スポーティに走らせられる。ポイントはパドルシフト、もしくはシフトレバーにマニュアルシフト機能が付いていること。これで好きなギヤを選んでMT感覚で操作できる
プロの見解

モータージャーナリスト 五味康隆さん
幸せなカーライフには、飽きないことが大事。それを大きく左右するのが走り。不満があると乗るたびに小さなストレスを得るが、当然、逆も然りなので楽しさを求める方が多いはず。この分野、人工音でエンジン音を演出する造りや構造用接着剤で走りの質を高めるなど進化が著しいので、最新クルマ事情にも関心を持っておこう。
第4位 53.7% ここだけは譲れないポイント「デザインがカッコいいこと」
もしもデザインで迷ったら個性的なクルマを選択する

クルマ選びにおいて、デザインというのは非常に重要だ。気に入ったデザインであれば、キレイに保ちたいという気持ちも強くなり、その後の洗車やメンテナンスの頻度が増えるなど、より大切にするかどうかにも影響してくるだろう。
だが、デザインはあくまで主観。何をカッコイイと思うかどうかは人それぞれだ。だが、もし迷うなら、ひと目でほかのクルマとは違うと感じるデザイン「個性的なデザイン」を選択するという方法もある。一瞬クセがあると感じるかもしれないが、人とは違うものに乗っているという特別感、多くのクルマのなかでも埋もれずに愛車を識別できることは、より愛着を感じさせる要素になるだろう。
日産 ジューク

中古車価格帯:100.9~279.5万円
特徴的な外観をもつ適度なサイズのクロスオーバーSUV。1.5L自然吸気のFFと、1.6Lターボの4WDが選べる。走りを極めたニスモ仕様もラインナップ。
トヨタ スープラ(80型)

中古車価格帯:104.3~330万円
スポーツカー全盛時にトヨタがリリースした3L自然吸気を積むGTカー。マッシブな外観と航空機のコクピットのような運転席は今なお人気のデザイン
マツダ ベリーサ
スバル レガシィツーリングワゴン(3代目)

中古車価格帯:14.1~56.7万円
人気の高い歴代レガシィのなかでも、精悍な雰囲気をもつ3代目のツーリングワゴン。全車4WDなのでアウトドア派にはピッタリ。エンジンラインナップも豊富
こだわるならライトを点けて確認

クルマのデザインは、ヘッドライト、テールランプが光った際、夜間の見た目を考えているものもある。可能ならライトを点灯してみよう
じつはインテリアのデザインが大切

クルマのデザインというとエクステリアに注目しがちだ。もちろんそれは重要で、見た目が気に入ったほうが愛着がわく。見落としがちなのがインテリア。じつは自分のクルマで多く目にするのは外観よりも内装なのだ。クルマ選びの際は内装にも注目してほしい
プロの見解

自動車評論家 青山尚暉さん
クルマの性能に大きな差がなくなった時代だから、クルマをデザインで選ぶのは自然の成りゆき。中身が同じでもノアよりヴォクシーが人気で、エスティマが昨年人気のエアロ系のアエラスに統一したのもその理由。最近の軽カーはカスタム系を基本にデザインされているほど。iPhoneのようにカッコいい=所有欲がわくのは当然だ。
第5位 49.7% ここだけは譲れないポイント 買い物や送迎などの「 日常の足として使いやすいこと」
ボディサイズだけでなく運転席からの雰囲気をみる

クルマ自体は便利で大切だと思っていても、だからといって運転が好き、運転が得意というわけではない、という人も多いだろう。
そんな人はまず、ボディサイズが小さめのクルマを選ぶといいだろう。最近ではボディは小さくても工夫によって室内空間が広かったり、積載性に優れているモデルも多いのだ。
単にボディが小さいということだけでなく、運転席からの視界や雰囲気も大切な要素。同じようなクルマでも人によって感じ方が異なるので、可能な限り試乗をしてみること。試乗が難しい場合、止まった運転席に座ってみて、運転しやすそうだと感じるかどうかを確かめてほしい。
スモールカー
明確な境目はないがコンパクトカーのなかでも小型の部類をスモールカーと位置づけた。ボディは小さいが軽自動車よりも走りに余裕がある
トヨタ iQ

中古車価格帯:82.7~307.5万円
軽自動車よりはるかに短い全長でも4人乗車が可能。最小回転半径は4mを下まわり、狭い駐車場でもラクに停められる。エンジンは1Lと1.3Lがある
ダイハツ ブーン(先代型)

中古車価格帯:45.8~111.9万円
トヨタと共同開発したコンパクトカー。女性目線でのクルマ造りがなされ、扱いやすいサイズでボディカラーも豊富だ。トヨタではパッソとして販売。
最小回転半径に注目

この数字が小さいと小回りが利き、駐車はラクだし、狭い市街地での右左折も容易になる。ボディが小さいほうが有利だがハンドルの切れ角も影響するので購入前に比較したい
ハイト系軽自動車
軽自動車のなかでもとくにハイト系ワゴンと呼ばれるジャンルは室内高が高く、ガラスエリアが広いために視界が開けて運転しやすい
スズキ スペーシア

中古車価格帯:82.2~126.5万円
広い室内は使い勝手がよく、両側スライドドアにより、子育て中のファミリーにも便利だ。最高燃費グレードはJC08モードで32km/Lとなる
スライドドアは子育てファミリーの強い味方

子供が小さいうちはスライドドアがオススメ。子供が勢いよくドアを開けて、隣のクルマにぶつける心配が軽減されるだけでなく、開口部が広いため子供でも乗り降りがしやすい
プロの見解

自動車評論家 まるも亜希子さん
クルマは「移動手段のひとつ」であることの前に、日々の暮らしの中で子育てなどを助けてくれる「もうひとつの部屋」であったり、趣味や仕事の可能性を広げる「道具」や「相棒」だと位置づけるユーザーが増えています。メーカー側も、運転しやすさや乗降性、荷室の積みやすさにひと工夫するのが近年ではマストとなっているのです。
まとめ
まずは重要視するポイントを決める
今回取り上げたのは、多くの人が重要視するポイントだ。クルマ選びに迷ったら、まずは自分の重要視する項目を満たす車種を探すことから始めるといい。候補を絞りこんで迷った場合も、例えば安全性を重視するなら、安全装備がより充実したクルマを選ぶ。といった考え方をすると、購入後も満足度の高いカーライフが送れるだろう
※すべての価格は参考価格です
※中古車市場データはグーネット1月調べ