中古車購入
更新日:2018.11.29 / 掲載日:2016.09.20
納得の中古車選び

中古車選びを成功させる秘訣とは何だろう?
これまでGoo-netでも、さまざまな切り口から中古車選びを提案してきた。しかし、世のなかが凄いスピードで変化する現在、中古車選びもいつまでも過去と同じやり方でいいはずがない。そこで今回は、中古車選びを根本から見つめ直し、その成果を発表します!

変わりつつあるユーザーの中古車選びに関する意識
中古車を購入するユーザーの意識が変わってきている。
これまでは、中古車に価格の安さを求めるニーズが高かったが、Goo-net活用ユーザーに実施したアンケートを分析したところ、その傾向に変化が見受けられたのだ。
ユーザーの多くは、車両のスペックや使い勝手、販売価格に対してはおおむね満足しているという。しかし一方で、不満点として、「納得感」を挙げる声が増えていることがわかった。では、中古車購入における「納得」とはなんだろう。
分析によれば、「車両の品質」、「価格」、「店舗」の要素が複合的にからみあったものが、最終的な「納得」につながり、それぞれが掛け算のような関係性にあることがわかった。なぜ足し算ではなく掛け算かというと、ひとつでもゼロの要素があると、結果として納得できないからだ。
「品質」、「価格」、「店舗」といったすべての要素をクリアすることで、納得のいく中古車選びができるのだ。

いま、中古車に求められている品質とは?

中古車購入でもっとも不安が大きいのが品質の問題。「もしかしたらすぐに故障してしまうかも」と考えるひとは多い。それを払拭するためには、ユーザー側も購入時に確認が必要。どのような状態なのかは各種書類からも推測できる。
品質 QUALITY
状態がいい 新車に近い状態ほど、品質が高い
ニーズに合う 自分が求めていた使い勝手のよさ
年式や走行距離に加え履歴がしっかりしているか
品質のいい中古車とは何か。究極的にそれは新車となる。新車状態から時間が経過し、使い古されることで劣化や故障リスクが増大していく。
中古車の品質に関わる数字が「年式」と「走行距離」。そして、記録簿の有無やそこに記載されている整備記録も大きなヒントになる。やはり毎回ディーラーで点検整備を受けていたクルマは、扱いも丁寧で大幅な劣化が少ない傾向にあるからだ。
さらに、下で紹介しているチェック項目からは、前の持ち主の扱い方をある程度推測することができる。


自分にとっての使いやすさこそ、中古車の大事な「品質」
スライドドアはやっぱり「電動」
スライドドアはやっぱり「電動」
ミニバンを一気にファミリーカーの主役へと押し上げたスライドドア。いまでは多くのミニバンがスライドドアを装備するが、女性や子供にとっては重くて操作しにくいのが難点。ファミリーカーとして購入するなら、できれば電動仕様を選びたいところ。
渋滞が楽になる高性能クルコン
渋滞が楽になる高性能クルコン
自動ブレーキのメカを利用することで、従来より格段に高機能となったクルーズコントロール。これも新しいクルマに乗り換えたことを実感できる装備。さらに、低速にも対応するものであれば、渋滞時に絶大な威力を発揮。ドライバーには嬉しい装備。
女性が喜ぶシートヒーター
女性が喜ぶシートヒーター
身体の冷えは女性にとっては大敵。とくに腰を冷やすと体調を悪くしやすい。シートヒーターは冬場だけでなく、朝方や夜といった気温が低い時間帯にも活躍する。多くはレザーシートとセットになっている。レザーシートには掃除も比較的楽というよさもある。
いまや必須のバックカメラ
いまや必須のバックカメラ
運転が苦手なひとだけでなく、思わぬ事故を防ぐためにも有効なのがバックカメラ。純正オプション品を装着している中古車も数多くあるが、中古車販売店が購入時に社外品を取り付けてくれることもあるため、問い合わせてみよう。
購入後に後悔しないためには →履歴のしっかりとした中古車
安心感の高い自社管理車両
安心感の高い自社管理車両
中古車の流通経路としてオークションを経由することが多いが、それに対して自社管理車両は、自社ユーザーの下取りであるため、メンテナンスの状況などがしっかりと把握されていることが期待できる。
点検整備記録簿は重要な参考資料
点検整備記録簿は重要な参考資料
記録簿の有無は高品質車の前提条件であって、それ以上に大切なのが記載されている内容。いくら記録簿があっても、何も整備されていなければ意味がない。定期的な点検を受けているかを確認しよう。
第三者機関による調査レポート
第三者機関による調査レポート
近年中古車市場で増えているのが、第三者機関による車両の状態レポートの掲載。車両の外装、内装の状態をわかりやすく記しているため、コンディション確認に大いに役立つ。
保証付きはプロの目利き済み
保証付きはプロの目利き済み
保証付き中古車というのは、販売後のリスクが比較的低いという目安になる。とくにディーラー系の認定中古車は厳しいチェックを受けているため、価格差も納得する高い品質と安心感がある。
中古車≠使用過程車 コンディションのいい中古車はプロの努力と技術の結晶でもある
店頭に並べられている中古車の多くは、販売店による「仕上げ」を受けている。仕上げの内容は店舗や車両によって異なるが、徹底的な洗車から始まり、キズやへこみの板金や塗装面の磨き上げによって、清潔かつ美しい状態にするわけだ。場合によってはさらにメカ部分の点検整備を行い、納車前整備をする以前に良好なコンディションに仕上げるお店もある。このような陰ながらの努力によって、ごく普通の使用過程車が、商品価値を持つ中古車に生まれ変わる。

一部の店舗ではシートを取り外しての徹底的な室内清掃や除菌作業を行っている。ドアを開けた瞬間のさわやかさが段違いだ。
「これは失敗だった!」 買って後悔したユーザー体験談
たとえ運転歴の長いベテランでも中古車購入では失敗もある。ここでは、ユーザーが実際に体験した失敗談を紹介。どのようなことで失敗したのか、ぜひ参考にしてもらいたい。
「現車を見ないで買ったら大きな傷があった」レガシィツーリングワゴン・運転歴16年
ネットオークションでクルマを購入したところ、写真に写っていなかった側の車体に大きなキズがあったという。個人売買には大きなリスクがつきまとう。価格だけでクルマ選びをすると、思わぬ落とし穴にはまる。
「家族が室内のにおいがダメだといっています」ノア・運転歴12年
自分では納得のいく買い物ができたと満足していたのだが、納車後にクルマに乗った家族から「車内のにおいで酔ってしまう」とのクレームが。ひとりでお店に行ったのが失敗だった。
「クルマに詳しい友人から板金されていると指摘が」プリウス・運転歴16年
お店のひとを信用してクルマを買ったものの、クルマを見た友人からドアの板金跡について指摘された。状態をよく確認しなかった自分にも問題はあるが、お店のスタッフからひと言説明がほしかった。
「本革シートの表面がパリパリとはがれてきた」ハリアー・運転歴20年
黒の本革シートが気に入って購入したものの、半年もしないうちに運転席座面の表皮がはがれてきた。どうやらシートのキズを補修でごまかしていたようだ。シートカバーをかけてはいるが、イヤな気持ちになった。
「低走行の中古車なのに要修理箇所がたくさん」アルファードハイブリッド・運転歴18年
低走行のクルマなら安全だろうと思っていたのに、ハイブリッドシステムのインバーターやHIDライトのバラストなど短期間でたくさんの故障が発生してしまった。修理費用もかなりかかり、負担が大きかった。
ジャンル別人気車のデータで分析する 2016年後半の相場動向
クルマ購入満足度の次なるファクターは「価格」。ここでは、中古車の相場動向による買い時をモデル別に探る。買いのタイミングを知って、よりお得に愛車を手に入れよう!
価格 PRICE
コストパフォーマンスという言葉があるとおり、価格は納得度への影響が大きい要素。納得度を高めるためには、少しでも安く購入することが大切なのだ。中古車の相場動向を知ることで、それぞれの買い時を把握しておきたい。
相場動向の動きを把握してお得な1台を探し出そう
昨年の記憶に残るイベントと言えば、プリウスのフルモデルチェンジ。これによって中古車市場全体が影響を受け、エコ系モデルの相場は全体的に下がった。その一方で、軽人気は例年以上に高く、モデルライフ後半戦でも相場が安定している車種も少なくない。人気車は基本的に高値という基本原則が強く現れていた。
では今年後半は?
まず注目したいのが新型車が多いこと。従来型の相場ダウンが期待できる。それから自動ブレーキなどの運転支援機能の有無も重要視されていくだろう。

※中古車価格はグーネット 2016年8月調べ。
記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。
※ナンバープレートは、はめ込み合成です。

トヨタ プリウス
新型登場で先代が価格ダウン
だれもが知るハイブリッドカーと言えばプリウス。昨年末に斬新なスタイルをまとってフルモデルチェンジしたが、その影響で先代の相場は大きくダウン(下のグラフ)。いまも値下がりが加速しており、買い替えによって販売店の在庫車は膨大に。この影響はプリウスのみならず、ほかのエコカーの相場にも及んでおり、全体的に相場が下がっている。
SUV
もっとも注目度の高いジャンルがSUV。とくに小型でスタイリッシュな車種は、比較的若い世代の心を掴んでいる。その代表モデルが下の2モデル。とくにCX-5はモデル末期でも根強い人気。ヴェゼルもほとんど値動きしていない。しかし次々と新車が投入されるため、主役交代を機に急落する可能性も。
相場動向の特徴
「CX- 5、ヴェゼルともに人気高だが今後相場が下がる可能性も」
「車種の賞味期限が長いもののブームが去ると相場は急落する」
マツダ CX-5
来年頃には100万円台前半で買えるかも
人気が高いとは言え、すでに登場から4年。相場も下がり始めており、来年には100万円台の物件がさらに増えそうだ。
ホンダ ヴェゼル
じわじわと相場が下がっている
「RS」を追加するなど、テコ入れで新鮮味をキープ。現在は高値だが、少しずつ相場が下がっている。来年は買い時か。
MINI VAN
相場動向の特徴
「5ナンバーミニバンはたとえ先代でも中古車相場が高め」
「車高の低いタイプは人気低迷いまは格安プライスで入手可能」
トヨタ ヴォクシー先代
新型セレナの影響で相場が動くか
5ナンバーミニバンの代表選手がヴォクシー。値下がりしにくいモデルだが、新型セレナの影響で今後下がるかも!?
ホンダ オデッセイ先代
この1年で価格が下がった先代オデッセイ
車高が低いミニバンの人気が下火に。逆に、中古車相場が下がって買いやすくなった。先代オデッセイもその典型例だ。
HYBRID
新型プリウスの登場は、ハイブリッドカー全体の相場にも影響。たとえばアクアでは、今年1月から相場が下がり、現在の平均価格は130万円台に。お得感は昨年以上に高まった。
相場動向の特徴
「プリウス効果で相場がダウン」
トヨタ アクア
相場がさらに下がってリーズナブルに購入可能
グラフは3月までの表記だが、じつはこの先の月もさらに相場が下がっている。昨年の動きは横ばいだったことを考えると、新型プリウスの影響も少なくないはずだ。
K-CAR
軽自動車、とくに現行世代のモデルは人気によらず中古車は高値安定傾向にある。ただし、型落ちになると相場がドンと下がることが多い。新型車情報にアンテナを張ることが大切だ。
相場動向の特徴
「人気の有無に関わらず高値安定」
スズキ ワゴンR
そろそろ買い時が始まる現行型ワゴンR
Goo編集部が注目するオススメ車はワゴンR。秋にモデルチェンジする予定で、すでに現行モデルの相場が下がりつつある。買い時は・・・ずばり来年初頭と予想する。
SEDAN
車種によって人気に差が出やすいセダン。それはそのまま中古車価格に反映されて、たとえ年式が古くても値落ちしないケースが多い。今回注目したいのはアテンザだ。
相場動向の特徴
「人気の差が相場の差に直結する」
マツダ アテンザ
今年に入って相場が下がった人気のセダン
人気セダンの筆頭だったアテンザが、今年春頃から相場が下がり始めた。現在は200万円が予算の目安となる。格安とは言えないが、お買い得なゾーンにはある。
ここ最近国産スポーツカーの相場が上昇しているワケは?
90年代から00年代初期の国産スポーツの相場が最近急増中。その理由は海外に状態のよい個体が流出しており、在庫が減っているから。ほしいなら早めに探そう!
日産 スカイラインGT-R
R34型はまだ在庫はあるものの、状態のよい個体は激減。プレミアが付いている。
ホンダ S2000
価格帯は現実的で、在庫もそれなりに流通。ただし改造車が多く、慎重に探すべし。
「特別座談会」モノ選び、クルマ選びのプロが直球対談! クルマ選び、中古車選びのおもしろさを語ろう
モノ雑誌の「グッズプレス」、クルマ雑誌の「ティーポ」。お仕事でもプライベートでもディープにクルマに接するお二人に「プロ目線でのクルマ選び」ということで、ご自身の考え方と購入者へのアドバイスをお聞きします。

写真/北川 泉
豊富な経験が教える納得のクルマ選び
一同:よろしくお願いいたします。
Goo:お二人とも業界のなかでも相当なクルマ好きと伺っています。
佐藤:学生時代からとにかく走るのが好きで、ランサーEXターボやミラージュ・サイボーグで峠に通ったりしていました。それから輸入車も含めて20台ほど色々と乗りましたが、「小さなハッチバック」が自分の好みに合っています。
上村:僕は学生当時、アイルトン・セナが大好きで、彼がCM出演していたホンダ・プレリュードを男の60回ローンで買いました(笑)。その後、社会人になってアルファロメオを試乗して衝撃を受け、以来イタリア車ばかり乗っています。とくにランチアのデルタインテグラーレは気に入っていて、一度手放してしまったのですが、最近また購入しました。
「少々高くても、気に入ったものを買う。」 佐藤さん
Goo:お二人はそれぞれクルマやモノを選ぶプロ、目利きでいらっしゃいます。そこでぜひ、クルマ選びの基準、こういうところを大切にしているというのを教えてください。
上村:モノ雑誌の編集長を過去2冊やらせていただいたのですが、じつは自分でモノを買うときに大切にするのは、情報よりも「直感」なんですよね。「ほしい!」と思うかどうかがいちばん。たまに痛い目にもあいますが(笑)。
佐藤:僕もそうですね。いろいろな情報に触れていると、ネガティブな部分ばかりが印象に残り、結局何も買えなくなってしまいますから。最終的にはデザインなどが気に入れば買ってしまいますね。
上村:そうなんです。口コミ情報などばかり見ていると、購入に二の足を踏んでしまいますから。じっくり吟味するのもいいですが、とりあえず買ってみないとわからないし、はじまらない。お金は後々倹約したりして調整するようにすればいい(笑)。
佐藤:それと、やっぱりクルマはお店に行って、実車を見てもらいたいですね。クルマを目の前にして、購入後に色々と手をかけることなどを想像するのもまた楽しいですから。
上村:わかります。たとえばシートにタバコのこげ跡があっても、「シートカバーを掛けたらいいや」と思えれば、クルマ自体はNGとなりません。大切なのは、自分にとって何が大切なのか。多少古かったり、故障のリスクがあっても、憧れのクルマを手に入れることを優先するか、それとも綺麗だったり故障しない方が嬉しいのか。納得できる買い物をするためには、その見極めが大事なように思えます。
Goo:いまは誌面やインターネットにかなりの情報が掲載されるようになりましたが、それでも実車を目で見て、触れてみてわかることはたくさんありますね。
「まずは買ってみないと始まらない!」 上村さん
佐藤:お店に行くと、最初目当てにしていたクルマより、「こっちの方がいいな」なんて偶然の出会いもあったりする。ただ、さほど気に入らないのに、値段が安いからという理由で買ったものは、使わなくなりますね。とくに洋服なんかそうじゃないですか。クルマも同じだと思うんです。条件だけで選んだものには、いまいち愛着がわかないというか、手をかけて乗ろうという気持ちにならない。だから、少々値が張っても気に入ったものを買うようにしています。そのほうが結局長く楽しめます。
上村:これからクルマを探されるひとには、「本当に満足できるのか?」というジャッジメントを自分でしっかりできるようになっていただきたいですね。
座談会を終えて
あくまで自分本位が納得できる購入への近道
プロのお二人の話で印象的だったのは、あくまで「自分本位」でクルマを選んでいるという基本姿勢。製品情報を徹底的に収集、精査することで購入候補を絞っていくのではなく、「自分に合っている」というイメージに沿った品選びとなる。そのため、購入するかどうかの基準も明確で、ほかと比べたり迷うことも少なく、決断が早いのが特徴。ぜひとも参考にしたい。
※中古車価格はグーネット 2016年8月調べ。
記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。
※ナンバープレートは、はめ込み合成です。

プロはクルマをこう選ぶ!

走りに影響する修復歴には注意
「走行距離や内装のキレイさなども気にしますが、何よりも気をつけたいのが事故車。修復歴があるクルマは、正しく走行できないものが多いので気をつけます。極端に安いクルマなどは要注意」(佐藤)

感情移入できるストーリーを楽しむ
「作り手の話を聞いたりして、その思想や理念に惚れ込んでしまって購入することも多いですね。そのクルマを手にいれることに喜びを感じられるかどうかが、自分にとっては大切な基準です」(上村)

評価されていないオプションに注目
「自分にとって嬉しいオプション装備が、価格に反映されていないクルマを見つけたら、とてもお得でお薦めです。詳しく見るとけっこうあるもので、これも中古車選びの醍醐味ですね」(佐藤)
佐藤’s CHOICE「コスパと楽しさから選んでみると」
マツダ RX-8
日産 キューブキュービック
マツダ ロードスター(NA)
PROFILE

Tipo
クルマの面白ネタを全方位的に詰め込む自動車エンターテイメント誌「ティーポ」。イタフラ系ユーザーやショップから絶大な支持を受ける痛快な専門誌は、スタッフも筋金入りのクルマ好き。
上村’s CHOICE「いま乗りたくなるキラリと輝く旧車」
上村’s CHOICE「いま乗りたくなるキラリと輝く旧車」
トヨタ クラウン(ゼロクラウン)
アルファロメオ 147 GTA
ホンダ シビック(EG6)
PROFILE

GoodsPress
ファッションからアウトドア、家電、プラモデル、クルマにいたるまで、大人の感性と好奇心を刺激するアイテム満載のモノ雑誌「グッズプレス」。毎号斬新な切り口の特集はどれも完全保存版。
幸せなカーライフを叶えてくれる! 安心して買えるお店
「納得」してのクルマ購入作戦もいよいよ大詰め!ここでは商品車両の種類、お店の雰囲気、スタッフの印象など自分にふさわしいお店選びのための注意点をチェックします。
店舗 SHOP
「中古車選びは、お店選び」と言われるとおり、いいクルマを手に入れるためには、まず信頼できる販売店を見つけることが大切だ。お店やスタッフの雰囲気から、自分に向いているお店かどうかを見極めよう!

自分にあった販売店を見つけることは重要
気になるクルマが見つかったからといって、すぐに購入するのはお薦めできない。なぜなら、自分にあったお店を見つけることは、ある意味、程度のいいクルマを見つける以上に重要なことといえるからだ。
お店にはいろいろなタイプがあって、販売後のサービスもそれぞれ異なる。基本は下の3タイプとなるが、手厚いサポートを望むのか、それともポイントを押さえた整備でコストを抑えるのか。自分のライフスタイルとクルマへのニーズを改めて確認してお店を決めていきたい。
ライフスタイルとニーズからお店を選ぶ
正規ディーラー
正規ディーラー
「新車から管理する良質車が多い」
「初心者も安心の充実の保証」
「画一化されたコンディション」
新車販売時から適切な整備を行い、素性のしっかりした車両を厳しい基準で選定した認定中古車が人気。クルマのチェックにあまり自信がないひとでも安心して購入することができる。
専業店
専業店
「お店ごとに特徴のある品揃え」
「シンプルに安さを求めるなら」
「ほしい車種に特化した店舗も」
オーナーのポリシーや好みで個性的なラインアップやサービスを展開するお店は専業店ならでは。また、サービスレスでとにかく「安く」という物件もあるので、よく調べておきたい。
大型店
大型店
「イメージも固まる豊富な台数」
「車種、ブランドを越えて比較可能」
「仕様や色の希望が叶えられやすい」
数百台もの展示車を持つ大型専業店は、ブランドも多彩なため、まるでクルマのデパートのような存在だ。同じモデルで比較できたりと目移りしちゃいそうな選択肢の多さが魅力だ。
こんなお店で購入したい

ほしいクルマに詳しい専門店を訪れてイメトレ
展示車両や在庫のラインアップはお店によってそれぞれ異なるもの。そして、自分のほしいクルマが多く在庫されていたり、専門的に扱っているお店はチェックしておきたい。製品知識や整備に関するノウハウも豊かな場合が多いからだ。相談や質問をすることで、よりリアルなイメージを持つことができるので実際に訪れておきたい。

一事が万事ではないがスタッフの応対を見極めよう
問い合わせでの電話対応、初めて訪れた際のスタッフの応対。不快感や不安を抱かせる言動や雰囲気があれば、それは「ほかの店で探すべき」というシグナルと考えたい。気持ちのよい挨拶に始まり、誠実な対応をしてくれるスタッフは貴重な存在。購入の手続きや下取り、クルマにまつわるさまざまな疑問や相談にこたえてくれるだろう。

長く付き合いたいお店はアフターサービスがしっかり
販売店との関係は、クルマ購入だけのドライなもので十分、というユーザーもいるだろう。しかし、安心のカーライフを送るためには、「面倒見のいい」お店を選んでおきたい。整備の施設が整い、時期に合わせたメンテナンスを適切にリーズナブルに行ってくれるお店で購入できれば、メンテの煩わしさと不安から解放される。

思わぬお得感が味わえる充実の納車整備&サービス
認定中古車を中心に、徹底した点検を行い納車前に主な消耗品の交換やメンテナンスを行うお店が増えている。さらにルームクリーニングや除菌・消臭、ボディコーティングやナビ、ETCの無料取り付けなど、自分でやろうとするとかなりの出費となるものが多い。場合によっては、非常にお得感があるので、よく内容を確認しておきたい。
まとめとして CONCLUSION
慎重に選んでいった先に納得のクルマ生活がある
納得のカーライフ実現に必要な要素は少なくない。まず、故障に悩まされることのないクオリティが高いモデルで、コンディションと価格のバランスがよい中古車物件であることが条件。そして、リーズナブルな価格や、購入後の手厚いサポートなど、自分にあったサービスを提供する販売店を見極めることも重要になる。中古車相場を確認するのはもちろん、実際にお店を訪れてみて、車両の状態を確認したり、スタッフの様子などを肌で感じることも必要になるということを肝に命じたい。

※中古車価格はグーネット 2016年8月調べ。
記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。
※ナンバープレートは、はめ込み合成です。