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更新日:2026.06.19 / 掲載日:2026.06.18

日常にプラスαの上質さを与えてくれる「ホンダ ヴェゼル(RV系)」中古車購入ガイド

 扱いやすいサイズにスタイリッシュなデザイン、そして充実した装備から人気を集めているヴェゼル。2013年に初代モデルが登場するやいなや大ヒット。2021年から登場した現行モデルも続けて人気を集め、いまやホンダの定番モデルに成長しました。そこで今回はヴェゼル(RV系)の魅力を紹介しつつ、2026年6月現在の中古車動向をお伝えします。

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ホンダ ヴェゼル(RV系)ってどんなクルマ?

 ホンダのSUVラインナップで一番人気を誇るモデルであり、フィットと多くのメカニズムを共用するコンパクトSUV。それが「ヴェゼル」だ。ポジショニングとしては“フィットのSUV”と言い換えてもいいだろう。

 初代モデルがデビューしたのは2013年のこと。全長4.3mほどのコンパクトカーながら後席にゆとりがあるのに加え、荷室スペースも驚きの広さなのが自慢。高い実用性にコンパクトSUVブームも追い風となって一躍大ヒットモデルとなった。

 今回取り上げる2代目も、基本的にはそれを継承。2021年のフルモデルチェンジで車体やメカニズムは刷新されつつ、コンパクトなボディに広い室内と大容量のラゲッジルームというパッケージングの美点はしっかり受け継いでいる。実用性が高いからファミリーカーとしても魅力的なクルマと言っていいだろう。

 後席は、モデルチェンジにおいて前後席間距離(ひざ回りのゆとり)が先代よりも35mm広がって、クラス最大の空間が自慢だった初代を凌ぐゆったりスペースに。クーペ風に見えるシルエットながら頭上空間も問題なく居住性は極めて高い水準にある。

 ラゲッジスペースもクラストップ級で、フィットなどハッチバックに比べると格段に広くて多くの荷物が積める。初代には設定のなかった電動テールゲートが用意されたのもうれしいポイントだ。

 パワートレインはガソリンエンジンとハイブリッドを設定する。前者は先代に用意されていたターボが廃止され、排気量1.5Lの自然吸気エンジンに一本化。いっぽう後者のハイブリッドは、システムが刷新されてモーター主体で走行する「e:HEV(イー・エイチ・イー・ブイ)」と呼ばれるタイプを組み込む。まるでEV(電気自動車)のように滑らかで力強い走行感覚と、優れた燃費をユーザーにもたらしてくれるのが魅力だ。

 そんなヴェゼルは、いうなれば時代にマッチしたファミリーカーの最適解と言えるだろう。室内と荷室が広く、いっぽうで車体はコンパクトだしSUVだから視界良好。最低地上高があってタイヤが大きいから道路と駐車場の間にあるスロープや細かい段差を気にしなくていいし、着座位置が程よい高さだから乗り降りがしやすいのもヴェゼルのようなSUVのメリットだ。

 

ホンダ ヴェゼル(RV系)概要
・発売年月:2021年4月
・全長:4330mm(e:HEV Z・2021年4月)
・全幅:1790mm(e:HEV Z・2021年4月)
・全幅:1590mm(e:HEV HOME・2021年4月)
・WLTCモード 24.8km/L(e:HEV Z・2021年4月)

データで読み解くホンダ ヴェゼル(RV系)

 2026年6月現在、ヴェゼル(RV系)の中古車価格帯と中古車平均価格は次のとおりとなっている。

新車価格帯:227万9200円~329万8900円(2021年4月発売時)
中古車価格帯:220万円~420万円
中古車平均価格:243万4000円
グーネット掲載台数:約3629台(ガソリン+ハイブリッドの合計)

 現行型フィットの中古車市場が動き始めたのは、2020年のフルモデルチェンジから4年目となる2024年の夏ごろ。掲載台数が一気に増え始め、それに反比例するように2025年の夏にかけて平均価格が下落していった。これは中古車としては一般的な値動きで、需要と供給がバランスしたまさに買い時だった。

 2025年夏から状況は大きく変化し、平均価格が右肩上がりで上昇している。掲載台数も多少は少なくなっているが、それ以上に値上がりした。これは新車の納期遅延や海外需要の高まりなどが重なったと推測できる。この状況はしばらく続きそうで、「待てば安くなる」と考えるのは危険。買い替えが必要であれば、台数がもっと少なくなり選択肢が狭まる前に決断したほうがいいだろう。

 中古車平均価格と物件台数の推移(過去2年間)は次のようになっている。

 2024年夏から市場に中古車が供給されたのに比例するように中古車平均価格が下落。2025年夏頃に底を迎えると、そこからは一転して中古車平均価格は上昇傾向に。これは海外需要の高まりなどの外的要因が大きい。その後、中古車市場に供給される台数が減少したことで、価格相場はゆるやかな上昇傾向にある。

グレード別中古車物件比率

 

 グレード展開はハイブリッドモデルが中心。ガソリン車はベーシックグレードとなる「G」だけの設定で、それ以外のグレードはすべてハイブリッド(グレード名に「e:HEV」とつく)だ。グレードによる装備の違いをみると、「G」に対してハイブリッドのベーシックグレードとなる「e:HEV X」は遮音機能付きのフロントウインドウガラスやドライブモード切り替えなどが加わる。

 上級グレード「e:HEV Z」になると本革巻きステアリング(2024年のマイナーチェンジ以降は全車に採用)、ステアリングヒーター、電動テールゲート、左右独立温度設定式のエアコンなどを標準採用。満足度の高さを求めるならこのグレードがイチオシだ。

 「e:HEV PLaY」は専用の外装仕立てとしつつガラスルーフを標準装備する、個性を高めた仕様。スタイリングが気に入れば積極的に選んでもいいが、「e:HEV Z」に用意される左右独立温度調整式エアコンが組み込まれないことには注意が必要だ。

 2024年のマイナーチェンジではフロントグリルやフロントバンパーの形状が変更されたほか、リヤコンビネーションランプも水平基調となりフルLED化されている。グレードは「e:HEV PLaY」を廃止する一方で、パッケージとして専用内外装に仕立てたうえでカーナビやガラスルーフを標準装備する「e:HEV Z PLaYパッケージ」を用意。また「e:HEV X」をベースに専用の内外装をコーディネートした「e:HEV X HuNTパッケージ」も設定された。いっぽうでガソリンエンジンは4WD専用となっている。

 2025年秋にはスポーティグレードの「RS」も追加。最大のポイントはサスペンションの変更によって全高を1545mmとして幅広い機械式立体駐車場への入庫を可能としたこと。通常のSUVは入庫できない、背の低いクルマ用の機械式立体駐車場を使えるので都市生活者にとってはメリットが多い。スポーティグレードとはいえ乗り心地も良好だ。

グレード概要
Gガソリンエンジンを搭載。価格を抑えたエントリーモデル
e:HEV Xハイブリッドを搭載。価格を抑えたエントリーモデル
e:HEV Zハイブリッドを搭載。装備と価格のバランスが取れたメインモデル
e:HEV PlaY2トンカラー外装など上質で個性的な装備の上級モデル
e:HEV RS専用スポーツサスやエアロを搭載した都市型スポーツモデル

 中古車市場におけるグレード比率を分析する。まずパワートレインは圧倒的にハイブリッドが主流。ガソリンモデルは全体のわずか2%程度しか存在せず、市場ニーズがハイブリッド車にあることを示している。そのハイブリッド車(e:HEV)のなかで圧倒的に流通量が多いのが、主力グレードの「e:HEV Z」で、占有率は7割を大きく超えている。

 上級グレードの「e:HEV PlaY」や2025年に追加された「e:HEV RS」は流通量が少なく、あまり比較検討して購入できる状況ではない。

走行距離別中古車物件比率

 現行型で2021年登場ということもあり、3万km以下の低走行車がおよそ6割で、全体の8割以上が5万km未満と走行距離は少な目。

 走行距離と価格の関連では、走行距離3万km以下の低走行車は250万円以上でグーネットの登録台数も豊富。総額250万円以下となると、年間1万km程度走行した初期モデルのなかから探すことになるだろう。

 新車価格からすると高値に感じるかもしれないが、そこは人気の高さの裏返しと考えて、リセールに期待したいところだ。ちなみにヴェゼルのリセールバリューはかなり高く、2025年には100%を超えていた時期もあった。輸出需要など不確定な要因もあるため、過度な期待は禁物。

年式別中古車物件比率

 ヴェゼル(RV系)の改良遍歴を振り返る。2代目となる現行型がフルモデルチェンジして登場したのは2021年のこと。初代は2013年から2021年までのロングセラーで、国内累計45万台以上、世界累計で380万台以上を販売した大ヒットモデルだった。

2021年4月:フルモデルチェンジ
2021年9月:一部改良
2023年4月:一部改良
2024年4月:マイナーチェンジ
2025年7月:一部改良、「e:HEV RS」を追加設定

 マイナーチェンジは2024年10月のこと。スポーティな「RS」、アウトドア志向の「HuNTパッケージ」をラインアップすることで、キャラクターの幅が広がっている。また、「Honda CONNECT」の機能が追加され、リモート操作や自動地図更新サービス、Honda ALSOK駆けつけサービスなどが加わっている。

まとめ:ねらい目のグレードや年式は?

おすすめ年式👉2022年式
おすすめグレード👉ホーム

 

 コンパクトSUVだけあり、相場は高めで安定している状況。デビューした2021年式であっても、ボリュームゾーンは250万円前後となっている。2023年式ともなれば270~280万円前後が中心だ。

 リーズナブルに購入したいとなれば、2021年式もしくは2022年式あたりの初期モデルで、ベーシックグレードを狙うことになる。燃費や動力性能にこだわらなければガソリンエンジン搭載の「G」が最も安く選べるグレードだが、総合的に考えるとトータルバランスではハイブリッドの最安グレード「e:HEV X」がいいだろう。

 安全装備やフルオートエアコン、スマートキーといった基本装備が充実するのは嬉しいポイントだ。

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