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更新日:2018.11.08 / 掲載日:2015.12.24
乗り降りのしやすさはシートの高さがポイント!

ユニット・コンパス/Goo-net編集部
クルマに乗り込むときと降りるときは、意外と足腰に負担がかかるもの。若くて元気なときは気にならないが、膝や腰に痛みがあるときなどはけっこう辛い。シニアドライバーが「乗り降りしやすいクルマがいいなぁ」と思ったら、はたしてどの車種を選べばいいのだろう。
乗降のしやすさを考えるとき、思い浮かぶのは「低床」という単語。たしかにバスなどは乗り込みやすさを重視した低床ボディを採用している。最近のミニバンにも「こどもも高齢者も乗り降りしやすい低床フロア」を謳っているモデルがある。
でも、ちょっと待ってほしい。
夫婦ふたりで出かけるときは、運転席と助手席の乗り降りがメインになる。低床ミニバンで乗り降りしやすいと言われているのは、後席乗降性だ。運転席と助手席の乗降性も同一に考えていいのだろうか?
運転席と助手席に関しては、SUVの後席に乗るときとちがって「乗り込む」と「座る」のふたつの動作をほぼ同時に行うことになる。たいへんなのは同時にやるからで、軽く腰かけてから乗り込めば意外とラクなのだ。その場合、キーになるのは床の高さよりもシートの高さ。低すぎても高すぎてもダメで、「若干高い」ぐらいがベストである。低床ミニバンの後席から乗り込んで、ウォークスルーでフロントに移動するのもひとつの手だが、毎回のこととなるとやっぱりちょっと面倒だろう。
また、開口部に高さがあるクルマも身体をかがめなくていいので乗り降りしやすい。今回は、低床にこだわらず、運転席、助手席に乗り込みやすいクルマを選んでみた。ただし、小柄な女性などはセダンや低床ミニバンのほうが乗り込みやすい場合もある。体格に合わせて選ぶことが重要だ。
■編集部注目のモデルはコレ!
トヨタ ポルテ/スペイド ねらい目年式 2013-2014 中古車参考価格帯 80万円~190万円

助手席側の前後一体となったワイヤレス電動スライドドアが特徴的なコンパクトトールワゴン。助手席への乗降は、開口部が大きいうえ、フロア地上高はFF車で300mm、4WD車で330mmと超低床なので、シートを後ろに下げておけばラクラク乗り降りできる。また、車高が高くてヒップポイントも高め。運転席も、上体を立てた状態で腰から乗り込みやすく、乗降性に優れている。相場は100万円~140万円が中心。
乗り降りのしやすさはもちろんのこと、室内からの視界の広さが気持ちいい。
ホンダ CR-V ねらい目年式 2012-2014 中古車参考価格帯 180万円~280万円

ミドルサイズのクロスオーバーSUV。SUVはフロアの地上高が高く乗り降りしにくいのが相場だが、「CR-V」は乗降性を高めるため「フロアが高くても乗り降りしやすい」ことを重視して設計されている例外的なモデルだ。乗降時の足の軌道、降車時につま先が着地した際の足の位置などを細かく分析し、スムーズに足を移動できるよう敷居の形状を工夫している。椅子に座るのと近い感覚で乗り込める。180万円~220万円がボリュームゾーン。
SUVらしい見晴らしのよさとアクセスのよさを融合したCR-V。アクティブなカーライフを快適に送るための強い味方だ。
スバル レガシィ アウトバック ねらい目年式 2011-2013 中古車参考価格帯 220万円~260万円

「SUV」とカテゴライズされることが多いが、全高はステーションワゴンと一般的なSUVの中間ぐらいの高さのクロスオーバーモデル。ヒップポイントの高さが絶妙で頭上にも余裕があり、すんなり乗り込める。全幅が現行モデルより20mm小さく取り回しのよい先代と、先進の安全装備「アイサイト(ver.3)」を搭載した現行モデルで迷うところだが、今回は値ごろ感の強い先代に軍配をあげた。アイサイト(ver.2)搭載の先代は220万円~、アイサイト(ver.3)搭載の現行モデルは250万円~。
高級感のあるインテリアは熟年世代がくつろげ、大人のレジャービークルとして申し分ない。