中古車購入
更新日:2018.11.06 / 掲載日:2015.12.24
ホントに燃費のいいクルマに乗ろう!

ユニット・コンパス/Goo-net編集部
毎日の通勤、買い物、こどもの塾やお稽古への送り迎え、休みの日のレジャーや帰省と、子育て世代はクルマをフルに活用する世代でもある。教育費や生活費もかさむし、できるだけ燃費のいいクルマに乗りたいと思うのは必然だ。
世の中には、燃費を測るふたつの方法がある。ひとつはカタログ記載の燃費を調べる方法。「JC08モード燃費(国土交通省審査値)」いわゆる「カタログ燃費」というヤツで、実際の走行を想定した一定の環境下で燃費を測定し、公表しているものだ。もうひとつは市街地や高速道路を実際に走行した際に、消費した燃料と走行距離から「実燃費」を割り出す方法。一般的には、実燃費よりもカタログ燃費のほうがいいと言われているが、どちらにも長所と短所はある。
JC08モード燃費はすべての市販車に対して同じ条件で行われているので異なる車種間での比較がしやすいが、実際の走行を想定しているとはいえ渋滞などは起こらないなかでの測定となる。混雑する通勤時にだけクルマを利用する人は、カタログ燃費にくらべて実燃費が大幅に悪くなることもありうる。
実際にユーザーが走って測定する実燃費は、渋滞や信号でのストップ&ゴー、坂道走行なども含めて測定される。「実際に走った距離と消費した燃料の量から測るのだから、それが正しい燃費」と言えなくもないのだが、加速や減速の仕方をはじめ運転者の走らせ方によって大きくちがうし、高速道路なのか市街地なのかワインディングなのか、どれだけの荷物を載せていたのかなど、環境によっても大幅に変わってくる。また、測定前後で燃料の量を計測しているのではなく、たいていは給油時に満タンにして前回の満タン時から走った距離と照合するため、「満タン」のラインが一定ではなく誤差が生じる可能性があることも加味しなければならない。
とはいえ、やはり実際の走行から導き出された実燃費は参考にしたい数値ではある。大勢のユーザーの実燃費から割り出した平均値は、ドライバーの特性も環境も誤差も平均化された数値ということだからだ。
今回は、累計63万人の会員から収集した燃費データを集計しているウェブサイト『e燃費』で「車種 燃費ランキング」の実燃費部門でトップ3に名を連ねるモデル(2015年12月20日現在)を紹介しよう。
■実燃費部門トップ3はコレ!
第3位 トヨタ カローラ アクシオ ハイブリッド ねらい目年式 2013-2015 中古車参考価格帯 150万円~200万円

【大人しめだが、満足度大の実用コンパクトセダン】
洗練されたハイブリッドシステムは、JC08モードで33.8km/Lを記録する。
低燃費走行を促す「エコジャッジ」も燃費向上に役立つ機能となる。
【相場の特徴】
ハイブリッド全盛にあって、確認できる中古車物件は50台ほどと多くはないが、低走行モデルが多く、選びやすい中古車市場となっている。相場はマイナーチェンジ前後でほとんど変わらず、中心は170万円~190万円。
程度良好な車両の多いモデルなので、カーナビやバックカメラなどの装備にも注視して比較検討したい。
第2位 先代ホンダ インサイト ねらい目年式 1996-2006 中古車参考価格帯 40万円~80万円

【超個性的にエコドライブを楽しむなら!】
ホンダのハイブリッド専用モデル「インサイト」は、2人乗りクーペの初代モデル。リアタイヤを覆い空気抵抗を低減させる「リアホイールスカート」がデザイン上の大きな特徴となっていた。2位にランクインしたのは5速MTモデルで、実燃費は26.33km/L、10・15モード燃費は35.0km/L。ちなみにCVTモデルは実燃費24.67km/L、10・15モード燃費32.0km/L。なお、2代目(2007-2014)は5人乗りの5ドアモデルとなっており、リアホイールスカートも廃止。燃費も大きく異なる。
インパネまわりにも徹底した軽量化の努力が伺える。
5ナンバーに収まるコンパクトかつ斬新なカタチのアルミモノコックボディは、Cd(空気抵抗係数)は0・25を達成
【相場の特徴】
年式が古いこともあって中古価格は中心は60万円以下だが、20台未満とタマ数が非常に少なく、走行距離も10万kmオーバーの個体も多くなっている。
独創的なフォルムに魅せられたマニア的なユーザーのための相場となっているが、その燃費性能はまだまだ一級品だ。
第1位 スズキ アルト F ねらい目年式 2014-2015 中古車参考価格帯 60万円~90万円

【贅肉をそぎ落とした実用軽自動車】
2014年12月に発売された軽乗用車「アルト」の現行モデルのなかでも、エントリーグレード「F」、トランスミッションに5速AMT(5AGS)を採用したFFモデルが実燃費29.44km/Lで堂々の1位! JC08モード燃費29.6km/Lとくらべても遜色のない数値となっているところが立派。
機能性重視でシンプルにまとめられたインテリアは潔く、ある意味カッコいい(内装写真は「X」)。
パッケージングもとことん追い込んで作られているので、室内は意外な広さとなっている。
【相場の特徴】
新車でも税込84万7800円とお手頃価格なモデルだけに、中古は70万円未満が相場となっているが、人気薄なグレードなので個体数はかなり少ない。
新車市場では、「2トーンバックドア」装着車も人気で、中古車でも探すことができる。