中古車購入
更新日:2018.11.27 / 掲載日:2015.07.24
快適高年式車に乗ろう!!

クルマの魅力を総合的に判断すれば、やはり最新技術が投入されている最新モデルが魅力的。しかし、そこには”価格”という大きな壁が立ちはだかることになる。そこで俄然魅力的な存在となるのが中古車だ。ということで今回は、暑い夏をクールに過ごせる、快適な高年式モデルを5台ピックアップしてみました。
CASE1 混雑必死のプールや海へ快適に行ける大きなミニバンに買い替えたい
性別:男性 年齢:45歳 家族構成:妻・子供3人

●家族旅行を楽しめる大きなクルマ
●移動が快適かつ便利なミニバン
●広く豪華な室内のモデルを希望
オススメのクルマ トヨタ アルファード(先代型・平成20年5月~平成26年4月)

中古車の相場:110~400万円 流通台数:約1300台 ※平成20年~26年式の相場
ポイント
●トヨタのフラッグシップミニバンらしい豪華さ!
●豊富な流通量で希望の中古車を探しやすい!
SPEC
※平成20年式240G 7名定員グレードの場合
全長×全幅×全高:4850×1830×1890mm
車両重量:1900kg
10モード/10・15モード燃費:11.6km/L
最高出力:170ps(125kW)/6000rpm
最大トルク:22.8kg m(224N・m)/4000rpm
トヨタのフラッグシップミニバンがアルファードで、デザインが異なるベルファイアが兄弟車となる。搭載エンジンは2.4Lの直4、3.5LのV6、シートは2-2-3の7名定員タイプと2-3-3の8名定員タイプとなる。室内は室内長×室内幅×室内高=3160mm×1585mm×1400mmと余裕のサイズを確保している。そのため、家族での真夏の行楽もクールかつ快適な移動ができる。また、上質な内外装は運転三昧のパパにも高い満足度をもたらすはず!
ココに注目!

単なるミニバンとは異なり、プレミアム性の高いモデルゆえ、インテリアデザインは高級かつ上質。ゆえに、ファミリーユースとしてだけでなく、プレステージミニバンとしても活躍できるほど、上級な室内となっている。
ユーザー口コミレビュー

トヨタの最上級ミニバンだけあって広さも豪華さも申し分ナシ!安全装備が充実している!室内も広く快適!
増加中の流通量と下降傾向の相場を継続中!

昨年の5月に新型が登場して以降、中古車の流通量は順調に増加傾向にあり、同時に相場は下降傾向にある。しばらくこの傾向は続くと予想されるが、買い得感が高まり需要が増加傾向に転じると、相場が上昇する可能性もある。
CASE2 オートキャンプ場で快適なアウトドアが楽しめる広くて大きなSUVが欲しい
性別:男性 年齢:40歳 家族構成:妻・子供2人

●レジャーで活躍するSUVを希望
●人も荷物もたくさん積める大型モデル
●悪路走破性の高い本格的な4WD
オススメのクルマ トヨタ ランドクルーザー(現行型・平成19年9月~)

中古車の相場:400~900万円 流通台数:約90台 ※平成19年~27年式の相場
ポイント
●高い信頼性も自慢の高級LサイズSUV!
●オンロードの快適性と高いオフ性能を融合!
SPEC
※平成19年モデルAXグレードの場合
全長×全幅×全高:4950×1970×1880mm
車両重量:2460kg
10モード/10・15モード燃費:6.6km/L
最高出力:288ps(212kW)/5400rpm
最大トルク:45.7kg m(448N・m)/3400rpm
1965年から続くランドクルーザー。その最上級モデルの現行型は、強固なフレーム式ボディに副変速機付きのフルタイム4WDが組み合わされる。本格的な4WDシステムと優れたラフロード性能を持ちつつ、高級車と同等の装備やデザインを持っていることも現行型の特長。また、折り畳み式のサードシートを持つ8名定員グレードも用意されている。真夏のアウトドアを豪華に快適に満喫したい家族には、まさしく打ってつけの1台になるはずだ!
ココに注目!

GXグレード以外は8名定員となり、中古車の8割以上がそれにあたる。3人掛けのサードシートは決して広くはないが、子供が座るには十分なスペースを確保しているため、大人数でのキャンプも可能にしてくれる。
ユーザー口コミレビュー

オフロードにおけるタイヤの接地性の良さはさすが!重いSUVながらパワフルで高速安定性もすこぶる良好!
相場は高めの状態だが中古車はすぐに売れてしまう傾向にある

国内のみならず海外からの需要も高いランドクルーザーの中古車。そのため、円安傾向にある現在は高めの中古車相場に転じているが、リセールも期待できるモデルである。また、流通量も多いとは言えないので、動きの早い中古車であることは知っておきたい。
CASE3 ママ友とお洒落なカフェを楽しめる高級セダンに買い替えたい
性別:女性 年齢:35歳 家族構成:夫・子供1人

●乗り心地の良い安全なセダンが欲しい
●ハイブランドの輸入車を希望
●運転しやすい大き過ぎないサイズ
オススメのクルマ メルセデス ベンツCクラス(先代型・平成19年6月~平成27年4月)

中古車の相場:100~1000万円 流通台数:約770台 ※平成19年~27年式の相場
ポイント
●メルセデス ベンツという高いブランド力!
●コンパクトセダンなれど高い安全性能!
SPEC
※平成21年式C200コンプレッサーAVG.グレードの場合
全長×全幅×全高:4585×1770×1445mm
車両重量:1490kg
10モード/10・15モード燃費:11.2km/L
最高出力:184ps(135kW)/5500rpm
最大トルク:25.5kg m(250N・m)/2800~5000rpm
高級ブランド、メルセデス ベンツのプレミアムコンパクトサルーンがCクラス。コンパクトといえど、それはFR駆動のメルセデスサルーンにおけるサイズ分けでのことであり、実際は全て3ナンバーとなる。エンジンは1.8Lスーパーチャージャーから、6.2LのV8を積むAMGまで多岐に渡るが、ベーシックグレードであっても高い安全性は変わらず。ママ友との優雅な休息を楽しむなら、ベーシックグレードでも満足度は高いはず。
ココに注目!

先代モデルながら、最新モデルとほぼ同等ともいえる高い安全性を持っていることは、子供を乗せる機会が多い主婦には嬉しいポイントなはず。また、上品な高級感が漂う室内デザインも魅力的である。
ユーザー口コミレビュー

大き過ぎないサイズとハンドルの切れ角が大きいため、小回りが利く!高速安定性の良さと快適な乗り心地が◎
グレードに関わらず相場は総じて下降傾向に!

幅広いグレード展開なため、新車価格からして幅広い。そのため、中古車相場はグレードごとに見極めることが重要になる。しかしながら、現在の相場はグレードに関わらず総じて下降傾向で、買い得感は高い状況にある。
CASE4 中古車感が希薄な中型ミニバンで家族と食べ放題巡りを楽しみたい
性別:男性 年齢:37歳 家族構成:妻・子供3人

●家族旅行に便利なミニバンを希望
●大き過ぎず小さ過ぎないサイズ
●中古車感が希薄な物件が欲しい
オススメのクルマ マツダ ビアンテ(現行型・平成20年7月~)

中古車の相場:45~245万円 流通台数:約310台 ※平成20年~27年式の相場
ポイント
●リーズナブルな物件も多い現行型ミニバン!
●後部座席にも快適な視界と空間を確保!
SPEC
※平成20年式20Sグレードの場合
全長×全幅×全高:4715×1770×1835mm
車両重量:1640kg
10モード/10・15モード燃費:12.8km/L
最高出力:151ps(111kW)/6200rpm
最大トルク:19.4kg m(190N・m)/4500rpm
平成20年から発売されている、マツダのロングセラーミニバンがビアンテ。ボディサイズは人気のミドルサイズで、ファミリーユースとしても最も便利なタイプである。このモデルの特長は、広々とした空間を確保できるセカンドシートや見晴らしが良く窮屈感の少ないサードシートなど。また、年式や程度の割に買い得感の高い中古車が多いことも魅力のひとつ。そんなビアンテなら、いつもよりも素敵な家族旅行が楽しめるはずだ!
ココに注目!

ロングスライド機構を持つセカンドシートは、足下の空間を最大863mmにまで拡大できる。また、座面位置が高めで視界の良いサードシートは、長時間の移動でも疲労は感じにくいタイプである。
ユーザー口コミレビュー

静粛性が高いため、運転席とサードシートに座っている人の会話も可能!広く乗り心地も良く快適なミニバンです!
高めの中古車相場を示す時でもライバル車より買い得感は高め

高年式のミドルミニバンの中でも、高い買い得感を示すことが多いため、相場は短いタームで上下しやすい。とはいえ、その幅はさほど大きくはないため、高めの中古車相場の状況でも、ライバル車よりは買い得感は高めだ。
CASE5 環境に優しいエコカーで夫と二人で自然の撮影旅行を楽しみたい
性別:女性 年齢:30歳 家族構成:夫

●税金面でも有利なエコカーを希望
●燃料代の掛からない電気自動車も興味アリ
●実用性が高いモデルじゃなきゃダメ
オススメのクルマ 日産 リーフ(現行型・平成22年12月~)

中古車の相場:100~370万円 流通台数:約125台 ※平成22年~27年式の相場
ポイント
●今尚希少でecoな電気自動車!
●実用性と経済性を高次元で融合したモデル!
SPEC
※平成22年式Xグレードの場合
全長×全幅×全高:4445×1770×1545mm
車両重量:1520kg
10モード/10・15モード燃費:-km/L
最高出力:109ps(90kW)/9800
最大トルク:28.6kg m(280N・m)/2730
ココに注目!

電気自動車で重要となるのが充電スポットだ。リーフのデビュー当初は約5000器だった充電スポットは、今や16000器を超えるまでに拡大中だ。高い環境性と経済性に加え、利便性も増しているモデルである。
ユーザー口コミレビュー

ガソリン代が掛からないことと静かな点は電気自動車ならでは!アクセルを踏み込むと力強い加速を示す!
極端な増加は見込めないため相場小幅な動きに留まるはず

流通量の増加により、順調に中古車相場は下降傾向を示してきたが、割安感が出たところで需要が高まって、相場は一転し上昇傾向に。今後は流通量の大幅な増加は見込めないため、小幅な動きを示しながら、下降傾向を示すと思われる。
※すべての価格は参考価格です
※ユーザー評価は「普通=3.0」が評価時の基準です
※相場、口コミレビューに関してはGoo-net 2015年6月調べ

ベテラン評論家が独断と偏見で判定を下すライバル対決コラム クルマライバル 勝手にジャッジ
PROFILE 清水草一
PROFILE 清水草一
1962年生まれ。自動車ライターにして交通ジャーナリスト。大の中古車マニアとしても知られ、格安車からフェラーリまで、その生涯で25台以上もの中古車を購入している。
清水草一’s「私の選択」
すでに登場から4年が経過し、相場は下がってきている。また、ヒットしたモデルだけに物件流通量もそれなりに多く、選びやすい。
「プリウスの弱点を克服した5人乗り仕様」
プリウスαが登場した時の納車待ちの長さは、今や伝説になっている。特に3列シートの7人乗りモデルは、リチウムイオンバッテリーの量産ができず生産台数が限られていたので、納車まで1年待ちといわれた。当時日本は、東日本大震災直後ですべてが沈滞していたが、そんななか、300万円を超すプリウスαの3列シートモデルの人気は、「日本には底力がある!」と、我々を勇気づけてくれた。
プリウス最大のウリである燃費性能に関しては、ボディが長くて重いαだと、スタンダードなプリウスに劣る。実際の燃費は18km/Lというところだが、それくらい走れば十分といえば十分。それよりも、重さがもたらす加速のかったるさが、やや弱点ではある。
人気は3列シートの7人乗りモデルだが、2列シートの5人乗りモデルは、広いラゲッジでステーションワゴンとして活用できる。プリウス最大の弱点はラゲッジの狭さ。バッテリーを積んでいるぶん床が高く、ビックリするほど積載量は限られるが、αならその点もまったく問題なし。大人気モデルだけに、中古でお得にゲットすれば、確実に満足度は高いはずだ!相場は順調に下落中。流通量が多いのは、本格的に納車の始まった2012年式。今年はちょうど3年後ということもあり狙い目となる。
「最新ハイブリッドに広く快適な室内空間」
カムリはトヨタの屋台骨。日本での存在感はいまひとつだが、北米市場では伝統的にトヨタの最量販モデルで、いわばアメリカのカローラのような存在だ。ボディサイズはクラウンに迫るデカさを持ち、しかもスペース的に有利なFFレイアウトなので、室内の広さはまさにアメリカン。アメリカ人にとってはこれが標準サイズなのだと思うと、彼我のスケール感の差を思い知らされる。
これほど大きいFFセダンの需要は国内では限られていて、売れ行きは今ひとつのため、2011年に登場したこの現行型カムリは、日本で人気の高いハイブリッドモデルに特化。新開発された2.5Lのアトキンソンサイクルエンジンを採用したハイブリッドシステムからは、トヨタの本気が伝わってくる。実燃費は15km/Lというところだ。
デザインは、これといった特徴のないスタンダード系で、それをフロントのメッキグリルで補っている。地味だけど顔だけ少し派手という、今ひとつアピール性に欠けるルックスだが、トヨタの最新ハイブリッドカーで室内は超広々快適。あまり見かけないぶん個性も主張できる。お手頃価格の中古車をゲットできれば、お買い得感は高い!
ライバル興亡史
2011 プリウスα
デビュー。
プリウスと同じく圧倒的な低燃費性能を持つワゴン ミニバンとして、待望のデビューを果たした
2011 カムリ
現行型へフルモデルチェンジ。
存在感溢れるスタイルと新開発したハイブリッドシステムを採用し、FFのフラッグシップとして登場
2012 プリウスα
新グレード追加。
プリウスの一部改良と同時に、7人乗りの3列シート車に装備充実の新グレード3種類が追加された
2013 カムリ
一部改良。
新色としてダークブルーマイカを設定。内装にも新色を追加。LEDランプ付きの特別仕様車も新設定
2014 カムリ
マイナーチェンジ。
重厚感を表現する外観デザインへ一新。内装も上質感を向上させ、安全・先進装備を積極的に採用
2014 プリウスα
マイナーチェンジ。
グリルが大きい個性的なフロントマスクを新採用。車線逸脱検知システムなどの安全装備を充実化
新車価格の差が中古ではなくなる?
カムリの新車価格はおおむね320万円から400万円。プリウスαは250万円から320万円ほど。80万円ほど価格差がある。
一方、中古車価格は拮抗していて、ともに200万円くらいが中心。新車価格を念頭に置くと、カムリのほうがお買い得ということになる。
なにしろプリウス系の人気は絶大で、それだけ中古車のお買い得感は薄い。魅力があるのは間違いないが、中古車として見ると、ブランド力が強すぎる面はある。
プリウスαは人気車だけに物件数は豊富だ。一方カムリは不人気車なので物件数は限られる。流通台数はプリウスαのほうが約5倍も多い。プリウスαのほうがそれだけ選択肢は広く、その点は明らかに有利だ。
もうひとつのポイントは、カムリは新車同然の高年式低走行車が結構多く、それが250万円くらいで買えるということ。多くはディーラーで試乗車として使われたクルマだが、不人気車の場合は、こういう物件が余っていて狙い目になる。プリウスαは人気車だけに、そういったお得物件はなかなか見つけられない。
7人乗りにこだわるならプリウスαしかないが、そうでないなら、カムリのお買い得度は魅力的だ。全幅が1825mmもあって日本ではやや使いづらいのは確かだが、加速は段違いだし、あくまで中古車としての魅力を考えると、お買い得なカムリに軍配を上げたくなる。
今回のジャッジ

中古車ならではのお買い得感で勝利!
プリウスαは物件数が豊富で選びやすいという魅力があるが、新車からの値落ち率や、走りの加速感と快適性を比べると、カムリに軍配が上がる。
※すべての価格は参考価格です
※中古車市場データはGoo-net7月調べ