中古車購入
更新日:2018.11.23 / 掲載日:2012.06.15

日産 エルグランド 中古車購入チェックポイント

  • 日産 エルグランド(2010年~) 中古車購入チェックポイント

    日産 エルグランド

    DBA-TE52
    参考車両:250ハイウェイスター7人乗り2WD
    装備:<メーカーオプション>カーウイングスナビゲーションシステム+CD一体AM/FMラジオ+ナビ協調変速機能
    初年度登録:2011年9月

  • 日産 エルグランド

■全体のチェックポイント

存在感と高級感が売りの大型ミニバン。2010年8月から発売している3代目(E52型)は、高級車としての質を高めながら燃費性能も向上している。中古車物件は、2.5L車が半数を越えるが、3.5L車も半数近くを占める。大半はオプションを付けている。現車を見て仕様と装備を確認し、何台か比較して的を絞っていこう。外装に損傷や修理歴がないか、車体骨格にダメージがないか確認。内装も、気になる傷みがないか細かく調べて、装備機器類の作動状態も確認。内外装がきれいでも、必ずチェックしたいのが、エンジンをはじめとする走行に関わる部分の状態だ。現状を販売店に聞いて確認。正しく整備した状態で納車してもらうようにしよう。

  • 1.車両の雰囲気から探る

    日産 エルグランド(正面)

  • 1.車両の雰囲気から探る

    車体の全体が見えるやや離れた遠目から車両の様子を観察しよう。違和感や不自然に見える部分などがないかチェック。車体の姿勢(傾き)にも注意。
    前方からは、バンパー/グリル/ボンネット/ヘッドライト/フェンダーなどのバランスをチェック。全面は、左右対称になっていることもポイントだ。
    左右ライトの片方だけが新しい場合(交換の疑い)は、その側の車体部を修理している可能性もある。ナンバープレートの傷や変形なども、車体部の修理を疑ってみる。バンパーの角や下部の損傷や破損、ボンネットやフロントガラスの飛び石傷などにも注意しよう。

  • 2.後部のチェック

    日産 エルグランド(後部)

  • 2.後部のチェック

    前面と同様に、バンパー/テールゲート(バックドア)/コンビネーションランプ/フェンダーなどのバランスをチェック。後部ナンバープレートは、封印の傷(ナンバープレートを外した形跡)が車体部の修理/交換を推測する手がかりになる。テールゲートの立て付けが全体に狂っていれば、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいる疑いもある。部分的に隙間が狂っている箇所があれば、その部分の車体部を修理していると考えられるので、詳しく調べてみよう。

  • 3.隙間の幅と色調を比べる

    日産 エルグランド(隙間の幅と色調)

  • 3.隙間の幅と色調を比べる

    外装の立て付けは、例えば車体前部側面では、フェンダーを中心に見てみると、バンパー、ヘッドライト、ボンネット、ドア、ピラー(フロントウインドウ部の柱)などが隣接している。それぞれの隙間の幅が均等になっていなければ、ダメージを受けてずれているか、修理/交換してずれた可能性がある。
    隙間を境に、隣り合っているパネルの色艶も比べてみよう。修理や交換で塗装していると、色調が違って見えることがある。

  • 4.角度を変えると見える

    日産 エルグランド(角度を変えると見える)

  • 4.角度を変えると見える

    外装は、見る角度を変えながらチェックすれば、プレスラインのずれや崩れ、立て付けの微妙な狂いなども判断しやすい。パネル表面を斜め方向から透かして見るようにすると、小さな凹みや浅くて広い凹み、波打ち(しわ)なども確認できる。
    しわが寄っているのは、ダメージ痕か、板金修理跡。部分的に色艶が違っている部分やザラザラした肌荒れ状態になっている箇所なども、修理跡の疑いがある。

  • 5.整備状態を確かめる

    日産 エルグランド(エンジンルーム)

  • 5.整備状態を確かめる

    定期点検整備記録と突き合わせて、エンジンと周辺をチェック。遮音カバーなどがあって見づらい部分もあるが、少なくとも日常点検項目くらいはチェックしたい。オイル漏れなどにも注意。詳細な整備状態は販売店スタッフに聞いて確認しよう。
    交換した新しい部品が付いていれば、消耗部品か、不具合があったか、それとも事故などでダメージを負ったのか、交換した理由を探ってみる。

6.車体内側の鉄板を確認する

左右フェンダー側や室内側のパネル、フレーム、メンバー(補強部材)など、エンジンルーム内の鉄板を調べよう。ダメージを負うと走行機能面に支障が生じる重要な部分を修理している車両は、修復歴があることを明示しているはずだが、念のために見ておく。カバーや機器類などで隠れている細部までは見えないが、歪みや修理/交換の形跡などがないかチェック。修復歴がなくても、事故歴や修理歴がないかを販売店に聞いて確認する。

7.取り付け状態を調べる

フロントフェンダーは、エンジンルーム側に錆や修理跡などがないかチェック。遮音カバーを設置しているのでフェンダーの固定部分を見るのは難しいが、カバーやヘッドライトの取り付け状態を見ておく。ドアを開けて、ピラー(柱)にあるネジと支え部分もチェックしよう。
フロントフェンダーは、重要な車体補強部材とはなっていないので、外傷などを修理しても修復歴にはならないが、大きな衝撃を受けて修理/交換していれば、車体内側の骨格部にダメージがないか調べる必要がある。

  • 日産 エルグランド(フロントフェンダー)

  • 日産 エルグランド(フロントフェンダー)

  • 8.ボンネットの裏面側も見る

    日産 エルグランド(ボンネット裏面側)

  • 8.ボンネットの裏面側も見る

    外面をチェックしたら、内側に修理跡などがないかチェック。パネルの合わせ目に盛っているシーラーの異常にも注意。外して修理、あるいは交換することもあるので、ヒンジ部のネジも見る。ヒンジおよび車体側のヒンジ固定部周辺もチェック。
    ボンネットを修理/交換していれば、ボンネット単独の損傷なども考えられるが、他の部分を修理/交換している可能性が高いと見立てて、車体前部一帯を慎重にチェックする必要がある。

9.前部の必須チェックポイント

エンジンルームの最前部で車体の左右に繋がっているラジエターコアサポートは、車体部に大きな衝撃を受けると影響が及びやすい。修理/交換の形跡などがないか調べよう。上部はカバーで覆われているが、左右フェンダー側へ伸びている部分、ヘッドライトやグリルなど関連部品、バンパーやフェンダーなど周辺の状態にも注意しながらチェックしよう。

  • 日産 エルグランド(ラジエターコアサポート)

  • 日産 エルグランド(関連部品)

10.縁と奥もチェック

フェンダーは、ホイールアーチ(タイヤを囲っている部分)を傷付けることも多い。傷や凹みなどがないか、フェンダーに歪みがないかチェック。鉄板を内側に折り込んでいる縁の部分に修理跡がないかチェック。さらに奥を覗いて、タイヤハウス内の状態と内側に設置しているフェンダーライナー(泥よけカバー)をチェック。ハイウェイスターは、下側にあるサイドシルプロテクターの状態もチェック。バンパー側も見てみよう。

  • 日産 エルグランド(フェンダー)

  • 日産 エルグランド(ホイールアーチ)

  • 11.周辺も調べて判断する

    日産 エルグランド(ドアヒンジ)

  • 11.周辺も調べて判断する

    ドアに大きな損傷を負うと、外して修理したり、あるいは交換してしまうことも多い。ドアヒンジ部のネジをチェックしよう。ただし、ドアの立て付け調整などでネジを回すこともあるので、ネジを見ただけでドアを修理/交換しているとは断定できない。ドア自体をはじめ、ピラー(柱)やサイドシル(梁)など、周辺にダメージや修理跡などがないか調べて判断する必要がある。

  • 12.スライドドアのチェック

    日産 エルグランド(スライドドア)

  • 12.スライドドアのチェック

    ドアパネルに損傷がないかチェックし、立て付けを確認。スライドドアの開閉具合とスライド動作、ワンタッチオートスライド、オートクロージャーなどの作動状態をチェック。スライドの動きが鈍い、引っかかりがあるなどの症状に注意。ドアとピラーとの合わせ部分に異常がないかも見てみよう。

13.金具類の状態を見る

スライドドアもフロントドアと同様にチェックするが、ドアを支えている金具類のほかに、レール(ドア開口部の上下と車体後部側面にある溝金具)も慎重にチェック。各部のネジの状態や金具類の修正、交換の形跡などに注意しよう。

  • 日産 エルグランド(スライドドア金具類)

  • 日産 エルグランド(スライドドア金具類)

  • 日産 エルグランド(スライドドア金具類)

  • 14.下側に注意ポイント

    日産 エルグランド(ステップ)

  • 14.下側に注意ポイント

    ドアの下部に付いているクロームモール付サイドシルプロテクターは、実質的にはドアに装着しているサイドパネル。重要なのは、車体側のサイドシル(車体の梁)のほうだ。床下側を覗いて、傷、凹み、腐食、修理跡などがないかチェック。特に、下に突き出ている部分の損傷や修理/交換跡に要注意。ドアを開けて、ステップ部(サイドシルの上側)やピラー(柱)との接合部周辺も必ずチェックする。

  • 日産 エルグランド(サイドシルプロテクター)

  • 日産 エルグランド(サイドシル)

  • 日産 エルグランド(ステップ)

15.リアフェンダーのチェック

損傷や修理跡がないかチェックし、リアバンパーやスライドドア、コンビネーションランプ、スライドドアのレール部など周辺も含めて立て付けをチェック。スライドドアを開けて、開口部に修理/交換の形跡などがないかも確認。
車体左側は、フューエルリッドを開けて、内部にマスキング跡や修理跡などがないかチェック。フューエルリッド表面の色調がフェンダー部と違っていないか注意しよう。

  • 日産 エルグランド(リアフェンダー)

  • 日産 エルグランド(フューエルリッド)

  • 16.テールゲートのチェック

    日産 エルグランド(テールゲート)

  • 16.テールゲートのチェック

    解錠・施錠の具合をまずチェック。ワンタッチアンロックの状態も確認。テールゲートを開閉して、上げ下げする動作がスムーズか、上げた全開状態でしっかり止まっているかチェック。半ドア状態から自動で閉まるオートクロージャーの作動もチェック。
    閉める時にカチッとうまく収まらない場合は、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいる疑いもあるので要注意。
    テールゲートは、内側に修理跡などがないかチェック。取り付けネジもチェック。ヒンジおよび車体側のヒンジ固定部周辺に歪みや修理跡などがないかも調べよう。

  • 17.鉄板の接合部を調べる

    日産 エルグランド(鉄板の接合部)

  • 17.鉄板の接合部を調べる

    テールゲートを開けて開口部を見ると、鉄板の接合部がある。溶接やシーラー、塗装の状態に注意して修理/交換の形跡がないか慎重にチェック。コンビネーションランプやバンパーなどの状態にも注意。後方から強い衝撃を受けると広範囲に波及することがあるので、フェンダー、ピラー、ルーフ、リアウインドウ、キャビン(室内)なども含めてチェックしよう。

  • 18.タイヤとホイールのチェック

    日産 エルグランド(タイヤとホイール)

  • 18.タイヤとホイールのチェック

    タイヤは、残り溝の深さを点検し、傷や異物の刺さり、ひび割れなどがないかチェック。接地面の摩耗状態も調べて、外側だけとか内側だけなど一部が極端に減る偏摩耗が起きていれば、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているのか、車体が歪んでいるのか確かめる必要がある。異常摩耗は、不適切なエア圧などでも起こるが、車体の異常を知る手がかりにもなる。
    ホイールは、損傷、破損、歪みなどがないかチェック。リムの縁(タイヤと接している外周部)に傷や曲がりがないかチェック。アルミホイールは、過度な衝撃で生じる変形や割れなどにも注意したい。

  • 19.床下の状態もチェック

    日産 エルグランド(床下)

  • 19.床下の状態もチェック

    パネルやフレーム(骨格)、メンバー(補強部材)など鉄板部。マフラーやサスペンション、ブラケットなど、部品類や金具類も。損傷、曲がり、歪み、修理や交換の形跡などがないかチェック。前後バンパーの裏側や奥、左右からもサイドシルの奥まで覗いてチェックしよう。
    油汚れ(オイルやグリスなどの漏れ)、樹脂やゴム部品の劣化(割れなど)にも注意。錆があれば、表面に浮いている程度なら心配ないといえるが、範囲と腐食の進行状態を確かめておく。

  • 20.不具合の兆候を探る

    日産 エルグランド(エンジンをかけてみる)

  • 20.不具合の兆候を探る

    エンジンをかけてもらい、始動具合やアイドリング回転、排気ガスの色などをチェック。スムーズに始動しない場合は、バッテリーのほか、始動困難に陥った原因を突きとめる必要がある。不安定なアイドリング回転、異音や大きな振動、白煙(水蒸気なら問題ない)や黒煙の排気ガスなどが出ていれば、なんらかのトラブルを抱えている。できれば自分で始動して、エンジンスイッチの状態や表示/警告灯類の点灯なども見てみたいが、異常を感じたり、疑問があれば、販売店に聞いてみよう。

  • 21.走行機構の状態を確認

    日産 エルグランド(シフトゲージ)

  • 21.走行機構の状態を確認

    CVTは、セレクトレバーを操作して、各ポジションにスムーズに切り替えができるかチェック。できれば試乗して、走行中のオートマチック動作をチェック。マニュアルモードの具合も試してみる。アクティブシフトコントロールの変速制御やECOモードの状態も確認したい。とはいっても、異常や不具合を判断するのは難しい。エンジンやトランスミッションはもちろん、車両安定機構、サスペンション、ブレーキなど、走行に関わる部分は販売店できちんと点検・整備してもらうようにしよう。正しく整備された車両を購入したい。

22.装備機器類の機能を確認

ヘッドライト、ウインカー、テール/ブレーキなど保安装置。パワーウインドウ、ドアロック、室内ランプの点灯など基本的な部分。リモコンキーでの各部動作。電動機構は作動と機能をチェック。エアコンは冷房・暖房とも利き具合を確認。できるところだけでもチェックしたら、あとの細かい部分は販売店で点検してもらおう。参考車両のようにメーカーオプションが付いている車両も多いが、仕様グレードによって異なる標準装備やオプションの追加など、車両の装備は販売店で現車を見る時に確かめておこう。

  • 日産 エルグランド(装備機器)

  • 日産 エルグランド(装備機器)

  • 日産 エルグランド(装備機器)

23.隅まで細かくチェック

室内は、シートや内装材などに汚れ、染み、傷、穴などがないか。運転席周辺だけでなく、助手席、2列目席、3列目席、ラゲッジスペースまで調べる。フロアや天井の状態も確認。ボックスやポケットなどは内部も見る。ボックスの蓋やエアコンの吹き出し口や可動部の破損にも注意。シートの折り畳みなども試しつつ細部まで慎重にチェックしよう。

  • 日産 エルグランド(室内)

  • 日産 エルグランド(室内)

  • 日産 エルグランド(室内)

■車両の情報をチェック

日産 エルグランド(書類)

備え付けの書類は、「車検証(自動車検査証)」で初年度登録年月日や型式などを確認。「保証書」で期限や内容を確認。「車両取扱説明書」の他に、オプションや後付け装備などの使用説明書が揃っていることも確かめよう。 現車をチェックする時には、「定期点検整備記録簿」の記載内容を必ず確認。車両がどのように使われ、扱われてきたかがわかる。定期点検や消耗部品交換などの時期と走行距離を把握しておけば、車両各部の状態を探る参考になる。最後に点検整備した日付と記録内容も見ておこう。

車両チェックの勘どころ

塗装
●部分的に色調や艶が違う場合は、周辺の状態を慎重にチェック。エンジンルームやスペアタイヤ収納部などは、新車時から外装とは塗色が異なってることがある。●ドアの開口部など、外から見えない部分にマスキング(塗装スプレーの飛沫が広がらないようにするためのカバーを粘着テープなどで留める)した跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような“直線状の段差”があれば、何らかの理由で塗装している。●部品などに塗料が付着している場合も、周辺を詳しく調べる必要がある。●車種によっては、スペアタイヤ収納部などに、塗装の飛沫が付着しているように見える、新車時から仕上げが荒くなっている部分もある。

取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれていれば、ネジを回している。●ネジの頭が塗装されていれば比較的容易に確認できるが、無塗装ネジの場合は判断しにくい。傷や錆に注意して、関連する近隣のネジや、車体左右の同じ部品のネジと見比べる。

溶接とシーラー
●修理/交換で溶接している(熱を加えた)部分は、錆が発生しやすくなっている。特に床下は、溶接部の塗装の剥がれや浮きに注意する。
●鉄板の接合部分に塗布しているシーラー(隙間を埋める充填材)は、修理/交換で再溶接すると塗り直すので、不自然に見える。●爪で押して、表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、新しいシーラーを盛っている。●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を比べてみる。
●スポット溶接(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)を修理工場で打ち直している場合は、直径が小さい、窪みが深い、ずれている(2度打ちした)など、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。

立て付け
●外板パネルなどを修理/交換すると、組み付ける際に誤差が出ることがある。隣接するパネルの隙間(チリと呼ぶ)の幅が均等になっていなければ、修理/交換している可能性がある。●バンパーなどは、ぶつけたり、押されてずれることもある。たとえ修理/交換していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。●プレスライン(外板パネルを折り曲げている角の線)やモール類(ドアなどに付いている飾り部品)など、外装部品が連なっている線のずれも、立て付けの狂いを見つけるヒント。

■今回の車両のプロフィール

●2010年8月にフルモデルチェンジして3代目(E52型)となった高級ミニバン「エルグランド」は、従来のFR(後輪駆動)からFF(前輪駆動)へと変更したプラットフォーム(車台)を新採用し、上下2段ヘッドランプを踏襲しながら外装デザインを一新。3.5L車は、従来よりも高出力のV型6気筒VQ35DEエンジンをエルグランド用にセッティング。2.5L車には、トルクを向上した直列4気筒QR25DEエンジンを搭載。両エンジンともアダプティブシフトコントロールASC(適応型変速制御)を採用した6速マニュアルモード付CVTと組み合わせて、燃費性能を向上している。室内は上質感と快適性を高め、遮音や制振などの最適化によって静粛性も向上。コミュニケーションミラーやワンタッチオートスライドドアなども採用している。

●仕様グレードは、2.5L車には「250XG8人乗り」と「250ハイウェイスター8/7人乗り」、3.5L車のほうは「350ハイウェイスター8/7人乗り」と「350ハイウェイスタープレミアム7人乗り」を設定。キセノンヘッドランプ・ロービームオートレベライザー付、フロントハロゲンフォグランプ、左サイドアンダーミラー、オートライトシステム、両側スライドドアオートクロージャー、バックドアオートクロージャー、本革巻ステアリング&シフトノブ、プラズマクラスターフルオートエアコン、インテリジェントキー、プッシュエンジンスターター、ロールサンシェード、助手席オットマン、左右独立6:4分割可倒サードシート、オーディオレス・6スピーカーなどは全車共通の装備。走行機能では、ビークルダイナミクスコントロールVDC+ブレーキLSD、電子制御制動力配分システムEBD、ブレーキアシスト、タイヤ空気圧警報システムなどを全車標準装備。
「8人乗り」は、セカンドシートが6:4分割ベンチシート。「7人乗り」のセカンドシートは、オットマン付コンフォタブルキャプテンシート。「4WD」車は、駆動モード切替スイッチ、ヒーター付ドアミラーを装備している。「250XG」は、スエード調クロスシート・シルキーベージュ内装、16インチアルミホイールが標準装備。「250/350ハイウェイスター」は、フロントエアロバンパー、クロームモール付サイドシルプロテクター、18インチアルミホイール、ジャカード織物シート・ブラック/ベイブラウン内装を標準装備。「350ハイウェイスター」は、両側ワンタッチオートスライドドア、フロント&セカンドピラー植毛加飾、車両の進行方向にヘッドランプロービームを照らすアクティブAFSを装備。「350ハイウェイスタープレミアム」では、リバース連動下向ドアミラー、本革シート・ダークエスプレッソ内装、運転席パワーシート・パーソナルドライビングポジションメモリーシステム付、助手席パワーシート、運転席/助手席シートヒーター、ワンタッチ電動格納&復帰機構サードシート、リモコンオートバックドアなどが標準装備に加わっている。

■参考車両と同時期の仕様グレード設定

グレード型式シフト駆動定員
250XGDBA-TE52CVT-M6FF8
DBA-TNE52CVT-M64WD8
250ハイウェイスターDBA-TE52CVT-M6FF8
DBA-TNE52CVT-M64WD8
250ハイウェイスターDBA-TE52CVT-M6FF7
DBA-TNE52CVT-M64WD7

グレード型式シフト駆動定員
350ハイウェイスターDBA-PE52CVT-M6FF8
DBA-PNE52CVT-M64WD8
350ハイウェイスターDBA-PE52CVT-M6FF7
DBA-PNE52CVT-M64WD7
350ハイウェイスタープレミアムDBA-PE52CVT-M6FF7
DBA-PNE52CVT-M64WD7

●2012年12月には一部仕様を向上している。

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ