中古車購入
更新日:2018.12.02 / 掲載日:2014.10.10
選ぶ基準は乗り心地&利便性

食欲の秋にスポーツの秋、芸術の秋!何かとアクティブに動く機会の多いこのシーズンならではのロングドライブを楽しむために、乗り心地が良く利便性の高い5台を選出してみました。家族や恋人と素敵な秋を過ごすための、愛車候補を見つけてみてはいかがでしょうか!
CASE 1 便利で扱いやすいサイズのミニバンで果物狩りを家族で楽しみたい!
性別:男性 年齢:40歳 家族構成:妻・子供3人

●高年式のミニバンに乗り替えたい
●妻も運転しやすいサイズを希望
●安全性の高いモデルだと嬉しい
オススメのクルマ ホンダ ステップワゴン(現行型・平成21年10月~)

中古車の相場:100万~260万円 流通台数:約510台 ※平成21年~26年式の相場
ポイント
●低床設計による優れたパッケージング!
●素直なハンドリングと優れた高速安定性!
ユーザー口コミレビュー
視界が広く運転しやすい。とにかく広くて便利。シートアレンジが豊富で積載性が高い!
ココに注目!

車体中央部下に燃料タンクを配置して、低く平らなフロアと低重心化を実現しているプラットフォームを採用。広い室内と優れた走行安定性を実現することに加え、サードシートの床下収納など、室内を効率的に使えるシートアレンジも特長である。
10月以降は流通量のさらなる増加が見込める
10月以降は流通量のさらなる増加が見込める
今年の10月で登場から3年が経過するため、今後は流通量がさらに増えることが予想され、相場も下落傾向に向かうはず。
CASE 2 妻と一緒に!名門ゴルフコースと行楽を楽しめる快適な高級セダンが欲しい
性別:男性 年齢:50歳 家族構成:妻

●名門コースに相応しい高級車に乗りたい
●ゴルフに便利な広いトランクは必須
●長距離ドライブでも疲れにくいモデルを希望
オススメのクルマ トヨタ クラウン・ロイヤルシリーズ(現行型・平成24年12月~)

中古車の相場:280~450万円 流通台数:約50台 ※平成24年~26年式の相場
ポイント
●高級セダンとしての長い歴史と高いブランド力!
●快適かつ疲労の少ない高級車らしい乗り味!
ユーザー口コミレビュー
いつでも快適な乗り心地はさすが「クラウン」といった感じ!乗り心地が良く静かで長距離移動も疲れない!
日本の高級セダンの代名詞的存在でもあるクラウンシリーズの中で、正当派サルーンを踏襲するのがロイヤルシリーズ。14代目となる現行型のクラウン・ロイヤルシリーズは、高級車らしい威厳を感じさせるスタイルが特長。また、ゴルフバックを4つ収納可能な広いトランクに、しなやかで快適な乗り心地など、夫婦ふたりでゴルフを満喫するには最適な1台と言える。
ココに注目!

フロントにダブルウィッシュボーン+コイル、リアにマルチリンク+コイルという贅沢なサスペンション形式を採用。「人が心地よいと感じる乗り心地」を追求し、上質な乗り心地を確保しながら優れた走行安定性を確保することに成功している。
流通量が増加し買い得感も増す!?
※相場に関しては、ロイヤルシリーズとアスリートシリーズの両方を含んだものです。
流通量が増加し買い得感も増す!?
新しい現行モデルゆえ、相場の大幅な値下がりなどはまだ先のこと。よってすぐに欲しい人は今が買い!
CASE 3 秋の夜長に星がキレイな山奥へ天体観測!荷物を沢山積める中型SUV希望!
性別:男性 年齢:30歳 家族構成:独身

●手頃な価格で狙えるSUVが欲しい
●オンロードも快適に走る4WDを希望
●街中でも扱いやすいサイズだと嬉しい
オススメのクルマ 日産 デュアリス(絶版型・平成19年5月~平成26年3月)

中古車の相場:70~280万円 流通台数:約690台 ※平成19年~26年式の相場
ポイント
●欧州車テイストの優れたハンドリング!
●豊富な流通量と手頃な中古車相場!
ユーザー口コミレビュー
大きすぎず小さすぎないちょうど良いサイズ!しなやかな乗り心地はこのクルマの美点!シンプルなスタイルが◎!
エクストレイルとパワートレーンを共有し、欧州で開発されたミドルサイズSUVがデュアリス。4WDであってもクロカン的要素は希薄なモデルなのだが、メカニズムは優秀なため雪道やフラットダートでは安定した走りを示す。オンロード重視のSUVであるため、ワインディングも軽快にこなす。山奥での天体観測などもスムーズにこなしてくれるモデルである。
ココに注目!

前期型のデュアリスはダンパーにザックス製を採用するなど、やや硬めながら欧州車のような乗り味を示す。後期型は国内生産となり全体的にマイルドなモデルへと変わったが、オンロード重視で軽快なハンドリングを味わえることに変わりはない。
順調に下落傾向にある相場で今が狙い目!
順調に下落傾向にある相場で今が狙い目!
全体の相場は下降傾向が続いている。既に生産を終了しているため、程度重視で狙うなら早めが吉。
CASE 4 愛犬も思いっきり走り回れる高原へ快適かつお洒落なSUVで妻と小旅行!
性別:男性 年齢:35歳 家族構成:妻

●お洒落なSUVに乗りたい
●街中で扱い易いサイズのモデルを希望
●運転が楽しめる4WDに買い替えたい
オススメのクルマ BMW X3(先代型・平成16年7月~平成23年3月)

中古車の相場:60~270万円 流通台数:約150台 ※平成16年~23年式の相場
ポイント
●BMWのSUVというお洒落で高いブランド力!
●意外と身近な中古車相場だがそれを感じさせない
ユーザー口コミレビュー
BMWの駆け抜ける歓びを感じられる!大きすぎない便利なボディサイズ! 高速道路での優れた安定性!
BMWの3シリーズをベースに開発されたクロスオーバーSAV(BMWはSUVをスポーツ・アクティビティ・ビークルと呼ぶ)がX3。先代型となるこれは平成16年に登場し、手頃なボディサイズとBMWらしいプレミアムモデルであることが特長。リアシートを畳めば広大なラゲッジスペースが出現し、ドッグネットと組み合わせれば、大型犬も乗せられるスペースとなる。
ココに注目!

先代型X3のパワーユニットは、2.5Lと3.0Lの直列6気筒のみ。BMW自慢の直6はスムーズな回転フィールを示し、プレミアムモデルらしい走りを披露する。また、SAVであっても前後重量配分は50:50を堅持し、優れたハンドリングに貢献している。
安定傾向から一転して下落する可能性大!
安定傾向から一転して下落する可能性大!
しばらく横這い状態の相場を示す先代型X3だが、現行モデルの流通量が増えているため、今後は値下がりに転じるだろう。
CASE 5 子供のスポーツ活動をサポートできるリーズナブルな維持費&便利な小型車を!
性別:男性 年齢:32 歳 家族構成:妻・子供1人

●燃費の良い小型ワゴンに乗り替えたい
●流行のハイブリッドカーに乗りたい
●便利で経済的なモデルを希望
オススメのクルマ ホンダ フィットシャトルHV(現行型・平成23年6月~)

中古車の相場:70~220万円 流通台数:約520台 ※平成23年~26年式の相場
ポイント
●JC08モード燃費は25km/L以上!
●ハイブリッドなれど広いラゲッジスペース!
ユーザー口コミレビュー
燃費が良く室内は非常に静かで走りは軽快!車中泊が可能なほど広い室内!維持費が安く経済的!
ココに注目!

JC08モード燃費で25km/L以上という優れた燃費性能を持つハイブリッドカーながら、広いラゲッジスペースを確保していることが最大の特長。利便性と経済性を巧みに融合した希少な小型ワゴンモデルである。
ハイブリッドブームの影響で流通量が増加中!
ハイブリッドブームの影響で流通量が増加中!
ハイブリッドブームが幸いし、中古車の流通量も順調に増加傾向にあり、それに準じて価格は下落傾向が続いている。
※すべての価格は参考価格です
※相場・口コミレビューに関してはGoo-net2014年8月調べ

ベテラン評論家が独断と偏見で判定を下すライバル対決コラム クルマライバル 勝手にジャッジ
PROFILE 清水草一
PROFILE 清水草一
1962年生まれ。自動車ライターにして交通ジャーナリスト。大の中古車マニアとしても知られ、格安車からフェラーリまで、その生涯で25台以上もの中古車を購入している。
清水草一 「私の選択」
ホンダ オデッセイ(先代型・2008年10月~2013年11月) 中古車価格帯:147~262万円
低い重心がスポーティな乗り味を実現
94年の登場以来、ミニバンブームを牽引してきた低全高型モデル。4代目となる先代型は、3代目に続き低床プラットフォームを採用。トヨタ エスティマ(現行型・2006年1月~) 中古車価格帯:121~262万円
高級感と先進性を兼ね備えたモデル
流線型のエレガントなスタイルを特徴とするトヨタのラージサイズミニバン。現行型は3代目モデルでハイブリッドも設定されている。
相場は徐々に下がりつつある。現行型は厚みのあるスタイルになったので、スポーティな外観が好みなら、この先代型がおすすめだ。
「コーナリング性能はスポーツカーをも凌駕」
オデッセイといえば、走りのミニバンだ。2代目オデッセイは、ライバルを自社のNSXに据えて開発されたというくらい、走りにこだわっていた。
続く3代目、そして先代モデルにあたるこの4代目オデッセイは、全高を低く抑えたステーションワゴンルックを採用している。加えて、エンジンの搭載位置も可能な限り下げた“低重心命”のミニバンだ。コーナリング性能に関しては、スポーツカーをも凌駕する素質を持っている。この点がまず、エスティマとは大きく異なる。
車内に座った感じも、他のミニバンとは異なり、ほぼ乗用車テイスト。いわゆる「見下ろし感」や「見晴らし」は良くない。ただし、この低重心ルックのおかげで、ほとんどの立体駐車場に入れられるという大きなメリットはある。
エンジンは全車直4の2.4Lだが、より走りにふった「アブソルート」はハイオク仕様となり、馬力が33馬力アップする。ハイオクはお財布にはちょっと痛いが、アブソルートの研ぎ澄まされた走りとブランド力は魅力的だ。
全高は低いが床も低いので、室内高はライバルに遜色ない。居住性はバッチリだ。今年4月以降、相場は急降下中。モデル末期にあり、まさに今が買い時だ。ハイブリッドの相場は40万~100万円ほど高くなる。
「ゆったりおっとりしたゴージャス系ミニバン」
初代エスティマは“天才タマゴ”というキャッチコピーを持った、とてつもなく理想の高いクルマで、初代は10年、2代目が6年。そして3代目の現行モデルは、登場からすでに8年を経た長寿カー。8年落ちでも現行車の冠が付く。エンジンは直4の2.4Lと、V6の3.5Lの2種。ハイブリッドモデルもあるが、価格が跳ね上がるので、今回はガソリン車のみを取り上げよう。
その走りは、ゆったりおっとりしたゴージャス系ミニバンそのもの。コーナーをスイスイ駆け抜けるようなことは基本的に想定外で、高速道路を鷹揚に流すのが最適だ。
物件的には、2.4L車が圧倒的に多いが、3.5L車との価格差はかなり小さい。走りのゼイタク感は断然3.5Lが上なので、燃料代や自動車税等の負担増を覚悟すれば、お買い得といえる。
加えて、中古エスティマのキーポイントとなるのは、豊富なオプションだ。エスティマの場合、新車時にはオプションだけで100万円を超える例も少なくなかった。しかし中古になると、オプション装備の評価はぐっと下がる。そのぶん豪華装備を安くゲットできる可能性があるということになる。
ライバル興亡史
2006 エスティマ
現行型へフルモデルチェンジ。
高級ミニバンの先駆として、スタイリッシュなデザインを採用して登場。同年、ハイブリッドを追加
2008 オデッセイ
先代型へフルモデルチェンジ。
3代目モデルのキープコンセプトとして、低全高スタイルを継承。先進・安全装備も充実化した
2008 エスティマ
マイナーチェンジ。
グリルまわりやバンパーなどを改良してより個性を強調。ステアリングスイッチを全車標準採用
2011 オデッセイ
マイナーチェンジ。ダーククロームメッキグリルを採用し、デザインはより精悍に。ECONスイッチを全車標準装備した
2012 エスティマ
マイナーチェンジ。
スポーティ感を高めたデザインに変更。スポーティグレードの「アエラス」をハイブリッドにも設定
2013 オデッセイ
現行型へフルモデルチェンジ。
上質で高級感溢れるデザインとし、リアに大開口のスライドドアを採用して快適性を高めている
長距離ドライブに適したファーストクラスの居住性
個人的な話で恐縮だが、今年の夏、私は家族を乗せて、新型ミニバンで往復1000km以上のロングドライブをした。その時つくづく思ったのは、「長距離は広いクルマが楽である!」という事実だった。
なにしろ、荷物をいくらでも放り込めるうえに、ファーストクラス並みの居住性が得られるのだ。ふだん、普通のクルマで移動している身には、革命的なラクチンさであった。
ということで今回は、エスティマとオデッセイを取り上げたが、この2台、見た目はともにスポーティな流線型ながら、実際の性格は異なる。
ゴージャス系そのもののエスティマに対して、オデッセイはシャープなコーナリング性能が特徴だ。高速巡航もすばらしく安定している。こと走りの気持ち良さに関しては、オデッセイが上である。
ただ、エスティマにはV6モデルがあり、そちらだとパワーでは勝る。家族を乗せて高速を快適に長距離走る場合はぐっと安楽。中古価格も4気筒と大差ない。
ゴージャス装備を望む場合も、エスティマがやや有利。丹念に探していけば、「これはすごい!」という掘り出し物が見つかるはずだ。
価格帯は、条件の近いタマ同士を比べると、ほぼ拮抗している。狙い目は170万円前後か?
ということで、コーナリングを重視する場合を除き、僅差でエスティマの勝ちとなる。
今回のジャッジ

高い高速安定性にゴージャス感もプラス!
両モデルとも、居住性はミニバントップレベル。そのうえデザインも流麗で走りも安定している。しかし、快適性や豪華装備の部分でエスティマが勝った。
※すべての価格は参考価格です
※中古車市場データはGoo-net9月調べ