輸入車
更新日:2021.06.09 / 掲載日:2021.06.09
走りが楽しめるMTのハッチバックに乗りたい!【輸入車コンシェルジュ】

文●ユニット・コンパス
(掲載されている内容はグーワールド本誌2021年7月号の内容です)
※中古車参考価格はすべてグーネット2021年5月調べ。
※ナンバープレートは、すべてはめ込み合成です。
クルマ選びでいちばん大切なのは、購入したクルマが自分にフィットすること。そこでこのコーナーでは、相談者の夢や希望を元に編集部がオススメの輸入車を紹介!夢を実現化できる金額「予算400万円」をキーワードとして、毎回定番から意外性のあるものまで、さまざまな輸入車を提案していきます!

相談者[Y・Oさん]45歳/未婚/自営業
青春時代は、国産ハッチバックで山道を走って楽しんでいたという今回の相談者。仕事が忙しくなってから、そのような遊びに行く機会はなくなったものの、趣味で乗るクルマはマニュアル車がいいとのこと。今回は、相談者の年齢も考え、大人に似合うハッチバックのマニュアル車を探してみました。
走りが楽しめるMTのハッチバックに乗りたい!
「俺の若かった頃は」といった類の話をすると若者に嫌われますが、クルマの話はついつい昔のことを熱く語ってしまいがち。というのも、自動車は社会の規範によって形態が変化する乗り物で、安全や環境にまつわる規制によって年代で大きくテイストが変わります。ですから、クルマ好きは、青春時代に憧れたクルマに特別な感情を抱くのです。
相談者が探しているというのが、ハッチバックのマニュアル車。なるほど、90年代には小気味いいデザインと走りが楽しめる輸入車がたくさんありましたね。特にイタリアやフランスからは魅力的なモデルがたくさん登場し、多くの輸入車ファンを楽しませたものでした。
現在の市場では、マニュアル車のほとんどがスポーツカー的なクルマにのみ存在するだけとなっています。そういう意味では、相談者が求めるニーズはちゃんとマーケットとして存在しているのです。
とはいえ、マニュアルトランスミッションを搭載するクルマが減る傾向にあるのは事実。そして、こういうクルマは、新車販売が終了すると中古車価格が高騰していくのも、またパターンです。ですから、市場に選択肢があるうちに手に入れることを強くオススメします。
【ルノー メガーヌ R.S.(先代)】名門スポーツ部門が手掛けた本気のスポーツモデル

国産ハッチバックの雄がホンダ シビックタイプRだとすれば、欧州代表といえるのがルノー メガーヌR.S.です。じつはフランスは、世界ではじめて自動車レースを開催(1887年)した国で、今でもル・マン24時間レースを開催し続けています。そんな国だけに、スポーツカーへの情熱は負けません。
このクルマの車名の由来にもなっているルノー スポールは、ルノーのモータースポーツ部門。その母体となったのが、かつてのアルピーヌやゴルディーニといった名門たち。市販のR.S.モデルも、F1やWRCといったモータースポーツの頂点で戦っているエンジニアが開発に携わっているのが特徴です。
このクルマをオススメする理由は、まずその高い実力。当時ニュル世界最速をかけて開発されただけあって、サーキットからワインディングまで、満足できる走りを提供するでしょう。
中古車市場は現行型が5ドアで、なおかつ初期モデルが2ペダルだったことも影響し、なかなかの高値。状態のいいモデルは取り合いです。
2013年 ルノー メガーヌR.S.(6速MT) ●全長×全幅×全高:4320×1850×1435mm ●ホイールベース:2640mm ●車両重量:1430kg ●エンジン:直4DOHCターボ ●排気量:1998cc ●最高出力:265ps/5500rpm ●最大トルク:36.7kgm/3000rpm ●中古車参考価格:135万円~340万円(11年~17年 メガーヌR.S.全グレード)
【MINI ジョンクーパーワークス】普段はおしゃれなMINI でも走ればスポーツカー

おしゃれな輸入車としてのイメージが強いMINI。ですが、じつはイギリスでは初代からワンメイクレースが開催されるほど走り派にも評価が高いのです。JCWは、ベースモデルに比べて走行性能のすべてをレベルアップ。上質さと高性能を両立させた、まさに大人のホットハッチとなっています。
2015年 MINI ジョンクーパーワークス(6速MT) ●全長×全幅×全高:3875×1725×1415mm ●ホイールベース:2495mm ●車両重量:1295kg ●エンジン:直4DOHCターボ ●排気量:2000cc ●最高出力:231ps/5000rpm ●最大トルク:32.6kgm/1250rpm ●中古車参考価格:215万円~480万円(14年~21年 ジョンクーパーワークス全グレード)
【アバルト 595】乗れば気持ちが熱くなる!現代版ホットハッチの最高峰

MINIよりもさらにやんちゃなノリがお好みなら、アバルト 595がオススメです。JCWもノーマルに比べてハードな足まわりですが、こちらはハッキリとレーシー。ですが、衝撃の角はしっかりと吸収されているのがさすが。街中を走るだけでも、レーサー気分が味わえてしまう元気な1台です。
2020年 アバルト 595 コンペティツィオーネ(5速MT) ●全長×全幅×全高:3660×1625×1505mm ●ホイールベース:2300mm ●車両重量:1120kg ●エンジン:直4DOHCターボ ●排気量:1368cc ●最高出力:180ps/5500rpm ●最大トルク:23.5kgm/2000rpm ●中古車参考価格:150万円~400万円(13年~21年 595全グレード)