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更新日:2019.09.03 / 掲載日:2019.08.30
【ボルボ V40】100万円以下でも購入可能!? コンパクトボルボはいま買い時

ナンバープレートははめ込み合成です
ここ最近、ボルボの販売が好調で、世界的にセールスが伸びている。カー・オブ・ザ・イヤーも2年連続で受賞し、今もっとも波に乗っているブランドと言っていい。その追い風となったのは、昨今のSUVブーム。以前よりXC90やXC60のようなSUVは存在していたが、それらのフルモデルチェンジが連続して続き、加えてコンパクトなXC40を投入することでブランド力を強化。また、ボルボが得意としていた安全装備「シティセーフ」のアップデートや、トールハンマー型ヘッドライトを核とするボルボファミリーのデザイン統一も、プレミアム性の向上にひと役買っている。
そんなボルボの中古車は、新車販売台数が多いこともあり、どのモデルも入手しやすい状況。なかでも今回のテーマである現行型V40は、良質な物件が100万円台の予算で入手できることもあり、これからボルボに乗りたいというユーザーにもオススメできる1台だ。中古車相場を交えながら、その魅力に迫っていこう。
ボルボ V40ってどんなクルマ?
1995年に発売された初代ボルボV40は、オランダ政府、三菱自動車、そしてボルボの合併会社ネッドカーが生産したコンパクトなステーションワゴンだった。それから18年後の2013年、2代目V40が登場した。ラゲッジルームを備えた純粋なステーションワゴンの初代に対し、新型V40はショートワゴン風のハッチバックボディが与えられたのが特徴で、初代との共通点は少ない。まったく新しく生まれ変わったV40は、流線型のスポーティなデザインをはじめ、ガソリン、ディーゼルともに選べる豊富なエンジン、さらにクロスカントリーと呼ばれるSUVライクな派生モデルの設定など、昨今のトレンドをしっかりキャッチした内容となっている。
ボディサイズは全長4370mm、全幅1785mm、全高1440mmと、同時期に登場したVWゴルフVIIと比べて全長はやや長めだが、それ以外の大きさは近い。エンジンは当初1.6L 直4ガソリンターボを搭載していたが、後に直5ターボ、さらに直4ディーゼルターボなどバリエーションを拡大。小柄なボディを活かしてスポーティに走れるV40だが、運転をもっと楽しみたいひと向けに、ポールスターエディションのようなスポーツ系の限定車も登場し、選ぶ楽しさもある。
ボルボ V40の年式別中古車相場は?

2013年2月、新型ボルボV40が日本で発売となった。衝突回避・被害軽減ブレーキ「シティセーフ」を全車に標準装備しながら、269万円~という戦略的な価格が大きな魅力だった。当初のラインアップは、180馬力の1.6L 直4ターボエンジンを搭載した「T4」と「T4 SE」の2グレード構成で、さらに車高を高めた「クロスカントリー」も若干遅れて追加されている。同年4月には、スポーティモデル「T5 Rデザイン」が登場。こちらは213馬力を発揮する2.0L 直5ターボを搭載し、専用内外装や足まわりが与えられた。6月には、衝突回避・被害軽減ブレーキにサイクリスト検知機能を加えた2014年モデルが発売された。
さらに2015年7月、2.0L 直4ディーゼルターボの「D4」と「D4 SE」が追加され、さらに「T4」系の代わりに新世代1.5L 直4ターボを搭載した「T3」と「T3 SE」が設定された。2016年7月にはマイナーチェンジを受ける。この際LEDヘッドライトが、北欧神話由来のトールハンマーをモチーフとした形状になるなど、最近のボルボ顔に一新されたのがトピックだ。また歩行者エアバッグが全車標準装備となり、安全性もさらに進化。同時にグレード体系も見直され、消費者のニーズにきめ細かく応えている。最後に、2017年2月には最高出力を122馬力に抑えた1.5L 直4ターボ搭載のエントリーモデル「T2 キネティック」も登場。それらを踏まえ、年式別の中古車平均価格をチェックしてみたい。
年式 | 中古車平均価格 |
2013年式 | 122万円 |
2014年式 | 137万円 |
2015年式 | 175万円 |
2016年式 | 212万円 |
2017年式 | 267万円 |
2018年式 | 280万円 |
5年落ち以前が物件豊富でリーズナブル
物件がもっとも多いのは、意外にも2018年式。登録済未使用車が大量に出まわり、高年式のわりに相場も手頃。新車と比較検討するなら、これらを探すのも手だろう。しかし、今回オススメするのは2013年~2014年式の初期型モデル。100万円を下まわる格安の個体が存在し、全体的に丁寧に扱われた車両が目立つ。物件のボリュームも豊富で、低予算でも探せるのが大きな魅力となっている。ただし、ディーゼルが追加されたのは2015年だから、こちらを探すなら200万円程度の予算は確保したいところ。
ボルボ V40のグレード別中古車相場は?

V40のグレードは、パワートレーン別に挙げると1.6L 直4ターボ「T4」系、その後継となった1.5L 直4ターボ「T3」系、2.0L 直5ターボ「T5」系、2.0L 直4ターボ「D4」系の4つに分けられる。また標準シリーズのほか、「クロスカントリー」や限定販売されたスポーツモデル「ポールスター」なども存在するから、選べるグレードは豊富。しかし、どのグレードも「シティセーフ」は標準装備となり、グレードごとの安全性はほぼ同等。グレード別の中古車平均価格は次のとおりとなっている。
グレード | 中古車平均価格 |
T3系 | 244万円 |
T4系 | 121万円 |
T5 Rデザイン | 185万円 |
D4系 | 266万円 |
クロスカントリー T5系 | 243万円 |
クロスカントリー D4系 | 296万円 |
価格重視なら「T4」系、登録済未使用車なら「D4」
2013年~2014年式ならば、選択肢は自ずと「T4」系に絞られる。年式別のところでも述べたとおり、このゾーンなら100万台前半の予算でも十分探せるだろう。スタンダードな「T4」とリッチな加飾と装備が充実する「T4 SE」が存在するが、相場の差は小さく、後者のほうが物件数は豊富。そのため「T4 SE」を積極的に狙いたい。また、先に述べた登録済未使用車は「D4」系の割合が多めとなっている。さらにクロスカントリーは、「T5」と「D4」がほぼ同程度の物件となっているが、高年式が中心の「D4」は相場が高めだ。
ボルボ V40中古車のまとめ

以上をまとめると、V40は現行モデルにも関わらず全体的に相場が下がり、買いやすくなっている。オススメグレードは1.6L 直4ターボを搭載した上級グレード「T4 SE」。100万円台前半の予算で狙うことが可能で物件も豊富。登場から8年が経ち、V40に本格的な買い時がやってきたのは間違いない。