輸入車
更新日:2025.02.14 / 掲載日:2025.02.13
電動化は進んでも中古車は少ない?輸入車EV&PHEV 7モデルから中古車事情を探る

輸入車電動化7モデルから 中古車事情を探る
文と写真●ユニット・コンパス
※中古車参考価格は2025年1月グーネット調べ。 ※ナンバープレートはすべて、はめ込み合成です。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2025年3号「[ライフスタイルに合った1台を選ぶ]電動化最前線2025」記事の内容です)
いま輸入車の多くは電動化モデルをラインアップ。もはや当たり前の存在となったが、中古車市場はやや様相が異なっている。今回は市場の“今”を探る。
- 2025年の中古車電動化モデルの現実は?
- |BEV|ここ最近ラインアップが増えた電気自動車
- SELECTION 1[BEV]プジョー e-208|価格も手頃なコンパクトBEV
- SELECTION 2[BEV]メルセデス・ベンツ EQC|価格が手頃になったEQシリーズ初のモデル
- SELECTION 3[BEV]ジャガー Iペイス|走りを意識した新感覚の電動SUV
- SELECTION 4[BEV]ポルシェ タイカン|ポルシェの新世代電動スポーツカー
- |PHEV|充電用エンジンを備えて航続距離を高めたPHEV
- SELECTION 5[PHEV]BMW 530e(先代)|物件豊富で探しやすい先代5シリーズのPHEV
- SELECTION 6[PHEV]メルセデス・ベンツ GLC 350 e(先代)|人気のGLCにもPHEVが選べる
- SELECTION 7[PHEV]MINI クロスオーバー PHEV(先代)|先代モデルならリーズナブルで購入可能
2025年の中古車電動化モデルの現実は?
日本で電動化モデルが普及し始めてから長い時間が経っている。特に今から15年前に日産 リーフが登場して以降、国産・輸入車問わず電気自動車が一般的になった。海外メーカーでもEVやPHEVの導入には積極的で、ラインアップも豊富だ。
しかし中古車市場に目を向けてみると、様相が少し異なっている。多様な新車が販売されているのだから中古車も充実しているかと思えば、そうでもないのだ。輸入車の電動化モデルは、プレミアムブランドが中心となっており、高額なモデルが大半。それゆえ新車販売台数もかぎられ、結果的に中古車のボリュームが少ない状況。また、電動化は“エコ”という側面よりも“高性能”という意味合いが強いのも理由だ。
しかし、これらの中古車がまったくないわけではない。たとえばプジョー208には発売当初からEVを設定。ほかにもフィアット600eなど、低価格帯にも続々と新型車が登場している。将来的には電動化モデルの中古車は増えていくだろう。
|BEV|ここ最近ラインアップが増えた電気自動車
SELECTION 1[BEV]プジョー e-208|価格も手頃なコンパクトBEV

現行型208と同時に登場したのが、BEVの「e-208」。136馬力を発揮するモーターと小さなボディゆえ、プジョーらしいキビキビとした走りが楽しめる。バッテリー容量は50kWhと控えめだが、一充電走行距離は395㎞と実用性は十分。中古車も200万円台から探せる。
中古車参考価格帯:200万円~450万円(20年~24年 e-208のみ)



SELECTION 2[BEV]メルセデス・ベンツ EQC|価格が手頃になったEQシリーズ初のモデル

メルセデスの新世代電気自動車がEQシリーズ。その最初のモデルが2019年に登場したEQCである。流麗なフォルムのミドルクラスSUVで、居住性と取りまわしのよさを両立したのが特徴。WLTCモードの一充電走行距離は400㎞。中古車は400万円の予算から探すことができる。
中古車参考価格帯:400万円~700万円(19年~24年 EQC全グレード)

SELECTION 3[BEV]ジャガー Iペイス|走りを意識した新感覚の電動SUV

ジャガーのイメージにふさわしいスポーティさを前面に押し出したのがIペイス。ミドルクラスSUVであるが、全高を1565㎜(2018年モデル)にまで抑え、地を這うようなフォルムが特徴。中古車物件は多くないが、現在は300万円台の低価格な個体も目立つようになった。
中古車参考価格帯:350万円~800万円(18年~24年 Iペイス全グレード)

SELECTION 4[BEV]ポルシェ タイカン|ポルシェの新世代電動スポーツカー

伝統の911とは異なる新しいスポーツカーの柱となるのがポルシェ タイカン。4ドアを備えたことで実用性も確保。それでいながら圧倒的パフォーマンスはポルシェならでは。BEVのなかでは物件数が多くて探しやすいのが特徴。ただし相場は高値安定で、900万円からとなる。
中古車参考価格帯:900万円~1900万円(20年~24年 タイカン全グレード)

|PHEV|充電用エンジンを備えて航続距離を高めたPHEV
SELECTION 5[PHEV]BMW 530e(先代)|物件豊富で探しやすい先代5シリーズのPHEV

価格が手頃になってきた先代5シリーズだが、PHEVの「530e」にも要注目。発電用2ℓターボに駆動用のモーターを組み合わせ、外部給電が可能。BEVのように航続距離を気にしなくてよいのが特徴。物件数も豊富で、現在は250万円の予算から探すことができる。
中古車参考価格帯:250万円~540万円(17年~23年 530e系のみ)

SELECTION 6[PHEV]メルセデス・ベンツ GLC 350 e(先代)|人気のGLCにもPHEVが選べる

ジャストサイズのプレミアムSUVとして人気なのがメルセデスGLC。そのPHEVが「GLC 350 e」である。2Lターボにモーターを組み合わせ、さらに4WDによる安定感のある走りを実現。中古車物件はあまり多くないが、現在は440万円からの予算でねらえる。
中古車参考価格帯:440万円~670万円(16年~21年 GLC 350 eのみ、クーペ含む)

SELECTION 7[PHEV]MINI クロスオーバー PHEV(先代)|先代モデルならリーズナブルで購入可能

新型MINIカントリーマンが登場したことで、先代が手頃な価格になってきた。PHEVの「クーパーS E」も同じく相場が下がり、物件数も豊富なので輸入車PHEVをねらうなら要注目の1台。価格帯は200万円から450万円。今後も相場が動きそうなので動向をチェックしよう。
中古車参考価格帯:200万円~450万円(17年~24年 クーパーS Eのみ)


ライタープロフィール
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。
また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。
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