車の歴史
更新日:2020.01.08 / 掲載日:2017.09.03

トヨタマークXの概要と歴史をまとめてみた

トヨタマークXの概要と歴史をまとめてみた

goo-net編集チーム

マークXは、1968年発売の「コロナマークII」の系統を受け継ぎ、先代にあたる「マークII」の後継モデルとして2004年にデビューしました。

当初は国内専用車種としてスタートした後、中国で現地生産されるほか、現在は香港、インドネシアでも発売される高級セダンです。

ミニバン人気に押され、セダンタイプの販売が苦境の中、初代より安定した人気を誇り、発売から1ヶ月間で月間目標販売台数5,000台に対し22,000台を受注した人気モデルです。

車名は、英語の「Mark(目標、名声)」と「X(次世代の、未知なる可能性)」に由来し、「新たな時代の目標となる車」を意味する造語です。

先代までのトラッドなセダンから、大きくアグレッシブに様変わりしたセダンとして、文字通り、新しい時代を切り拓くモデルとして相応しいネーミングです。

派生車種にはステーションワゴンの、「マークXジオ」(2007年~2013年)がラインナップされていました。

初代 マークX 120系(2004年~2009年)

初代 マークX 120系(2004年~2009年)

goo-net編集チーム

車名は従来の「マークII」から「マークX」となり、
1968年の「コロナマークII」から続いたトラッドデザインは一新され、
新世代の高級セダンの目標となるに相応しい、
大胆なボディフォルムを纏い2004年11月に登場しました。

「ダイナミック&スタイリッシュFRセダン」を開発コンセプトに、
躍動感ある大胆なフォルムとFR駆動をベースに走りの質にこだわった、新世代の高級セダンです。

外観で特に目を引くのは、
3連に配置されたプロジェクター式ヘッドランプとなめらかなボンネットフードの造形です。
ダイナミックでスタイリッシュなボディフォルムにマッチした、
個性的で高級なイメージを演出しています。

12代目のクラウンをベースに軽量化したプラットフォームを用い、
先代モデルにあたる「マークII」より70mm長いホイールベースとワイドトレッドを実現し、
ダブルウィッシュボーン式フロントサスペンション+マルチリンク式リヤサスペンションと相まって、
高い走行安定性・静粛性と快適な乗り心地を実現しています。

搭載するエンジンは、従来の直列6気筒エンジンから、
新開発の直噴型の2.5L V型6気筒自然吸気エンジンと3.0L V型6気筒自然吸気エンジンへ移行され、
ラインナップは6 Super ECT搭載するFRと、
5 Super ECT搭載するフルタイム4WD(2.5Lモデルのみ)駆動の2系統から構成されます。

シーケンシャルシフトを駆使し、
車格にマッチした余裕ある運動性能とスポーティな動力性能を発揮します。

また、最新の衝突安全ボディGOAやSRSニーエアバッグ(運転席)、
ステアリングの切った方向にヘッドライトをスイングし夜間の視認性を高める、
インテリジェントAFSを搭載するなど、高い安全性を備えています。

「マークII」時代から常にラインナップされていたスポーティモデルは、
「Sパッケージ」として提供され、
大型フロント&リヤバンパー、18インチタイヤ&アルミホイール、スポーツブレーキ、
状況により減衰力を自動制御するサスペンションAVSなど、
専用パーツを標準装備し、高い人気を博しました。

2007年には派生車となるステーションワゴンタイプの「マークXジオ」が発売されます。

トヨタ マークX(MARK_X)250G Fパッケージ(2004年11月)

ボディタイプ:セダン
乗車定員:5名
駆動方式:FR
ボディサイズ:4730×1775×1435mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:2070×1515×1170mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)215/60R16 95H (後)215/60R16 95H 
エンジンタイプ:4GR-FSE型 2.5L V型6気筒DOHC
排気量:2499cc
最高出力:215ps(158kW)/6400rpm
最大トルク:26.5kg・m(260N・m)/3800rpm
10モード/10・15モード燃費:12.6km/リットル
車両重量:1500kg
価格:2,457,000円
自動車税:年間45,000円 ※

※自動車税は2017年5月時点で参照したものとなります。

参考:
https://www.goo-net.com/catalog/TOYOTA/MARK_X/10024688/

・主なグレード
「250G Fパッケージ」「250G」「250G Sパッケージ」、「250G Four」「300G」「300Gプレミアム」(特別モデルを除く)

・主なオプション
タイヤ&アルミホイール(225/45R18 91W+18×8JJ)、VSC&TRC(ヒルスタートアシストコントロール付)、マイコン制御チルト&スライド電動ムーンルーフ(挟み込み防止機能+
キーOFF後作動機能・連動機能付)、リヤフォグランプ、レーダークルーズコントロール(ハザードアンサーバック機能付)、SRSサイドエアバッグ(運転席・助手席)&SRSカーテンシールドエアバッグ(前後席)、助手席オーディオスイッチ、本革シート(シートヒーター付)、8ウェイマルチアジャスタブルパワーシート&クッション長電動可変機構、HDDナビゲーションシステムなど。

・カラーバリエーション
ホワイトパールクリスタルシャイン、シルバーメタリック、ブラック、ブラッキッシュレッドマイカ、ターコイズマイカメタリック、ダークブルーマイカなど。
(発売時期・グレードにより異なります)

トヨタ マークX 120系の中古車一覧:
https://www.goo-net.com/usedcar/brand-TOYOTA/car-MARK_X/model-1-10101063/

2代目 マークX 130系(2009年~)

2代目 マークX 130系(2009年~)

goo-net編集チーム

2代目 マークX 130系では、「glam tech」をデザイン開発キーワードに掲げ、
初代モデルからの「スタイリッシュ」「ダイナミック」に磨きをかけ、
より躍動感溢れるボディを纏い、2009年に登場しました。

先代からの12代目クラウンをベースに軽量化したプラットフォームを継続して採用し、
走りと乗り心地をブラッシュアップしています。

先代モデルで話題となった3連ヘッドランプを採用しながらも、やや吊り目のデザインへ変更され、
メッシュタイプのフロントグリルや印象的なホイールアーチと共に、
さらにアグレッシブでスタイリッシュなボディフォルムに進化しました。

2代目では3.0L V型6気筒自然吸気エンジンが、
新開発の3.5L V型6気筒自然吸気エンジンへ置き換わり、大幅にパワーアップしました。

また、2.5L V型6気筒自然吸気エンジンは、
プレミアムガソリン仕様からレギュラーガソリン仕様へと変更され、
出力特性を見直すことで燃費性能が向上しています。

サスペンションの仕様はそのままに剛性アップや特性を見直すことで、
フラットな乗り心地と優れた操縦性、走行安定性を実現しています。

ラインナップはベースモデルの「スタンダード」、
専用大型フロント&リヤバンパースポイラー、リヤスポイラー、
AVS、パドルシフトなどを装備した「スポーツ」、
専用フロントグリル、快適温熱シート、乗降性を向上させるパワーイージーアクセスシステムなど、
豪華な装備を持つ「プレミアム」の3タイプと、
先代モデル同様にFRとフルタイム4WD(2.5Lモデルのみ)駆動の組み合わせから構成されます。

全車にSRSサイドエアバッグ&カーテンシールドエアバッグや、
旋回時の横滑りを防止するVSC、トラクションコントロールTRC、
後方からの衝突の際に頸部への衝撃を軽減するアクティブヘッドレストを標準装備し、
先進のプリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式)を設定するなど、
高い安全性能を備えています。

また、専用サスペンションやボディの強化、専用19インチ鍛造アルミホイール、
専用ブレーキキャリパー、専用4本出しマフラー、専用スポーツシートなどを装備した、
トヨタがプロデュースするスポーツモデル「G’s」が、
2012年10月のマイナーチェンジに合わせて追加されました。

トヨタ マークX(MARK_X)250G Fパッケージ(2009年10月)

ボディタイプ:セダン
乗車定員:5名
駆動方式:FR
ボディサイズ:4730×1795×1435mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:1975×1500×1170mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)215/60R16 95H (後)215/60R16 95H
エンジンタイプ:4GR-FSE型 2.5L V型6気筒DOHC
排気量:2499cc
最高出力:203ps(149kW)/6400rpm
最大トルク:24.8kg・m(243N・m)/4800rpm
10モード/10・15モード燃費:13.0km/リットル
車両重量:1510kg
価格:2,380,000円
自動車税:年間45,000円 ※

※自動車税は2017年5月時点で参照したものとなります。

参考:
https://www.goo-net.com/catalog/TOYOTA/MARK_X/10058406/

・主なグレード
「250G Fパッケージ」「250G」「プレミアム」「プレミアムFour」、「250 G S パッケージG’s」「350S」「350S G’s」「350RDS」(特別モデルを除く)。

・主なオプション
タイヤ&アルミホイール(235/45R18 94W+18×8J)、マイコン制御チルト&スライド電動ムーンルーフ(挟み込み防止機能+キーOFF後作動機能付)、Bi-Beam LEDヘッドランプ&LEDクリアランスランプ/ディライト、クリアランスソナー&バックソナー、本革シート、T-Connect ナビ7インチモデルなど。

・カラーバリエーション
ホワイトパールクリスタルシャイン、シルバーメタリック、ブラック、プレシャスブラックパール、ダークレッドマイカメタリック、トゥルーブルーマイカメタリックなど。
(発売時期・グレードにより異なります)

トヨタ マークX 130系の中古車一覧:
https://www.goo-net.com/usedcar/brand-TOYOTA/car-MARK_X/model-2-10101063/


競合車の多い高級セダンの中でも、スポーティな走りと高いクオリティ、大胆でアグレッシブなデザインから、高い人気を誇るマークXです。

先代にあたるマークIIからFR駆動にこだわり、優れた走行安定性や静粛性、乗り心地を目指し開発されました。

躍動感溢れる大胆なボディデザイン、高級で居心地の良い室内空間、フラットな乗り心地と力強い走行性能、先進の安全装備など、今後もトヨタの高級セダンモデルとして、ますます進化していくことでしょう。


トヨタ マークXの中古車一覧:
https://www.goo-net.com/usedcar/brand-TOYOTA/car-MARK_X/

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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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