中古車比較・ライバル車対決
更新日:2026.01.16 / 掲載日:2026.01.10
BMW X1(F48)前期と後期でどう違う?|人気定番の輸入車を比較

ここ最近、輸入車のなかでも人気なのがコンパクトSUV。特にBMW X1は中古車物件が豊富で、特にひとつ前の世代であるF48は価格も手頃。この世代からFFシャシーを採用しており、実用性がグンと高まったのも注目のポイントだ。そこで今回は、BMW X1(F48)の前期型と後期型を比較しつつ、中古車動向を探っていこう。
BMW X1(F48)ってどんなクルマ?

BMWのSUVシリーズのエントリーモデル「X1」は2010年にデビューした。当時の1シリーズをベースとした初代X1は、コンパクトSUVながらもFRレイアウトを採用していたのが特徴。それゆえ、ライバルとは一線を画するスポーティな走りが楽しめた。2015年10月にはフルモデルチェンジを受けて2代目に進化。先代FRシャシーを採用していたが、2代目はFFシャシーを採用したのがトピック。先代モデルと比べて全長が30mmも短くなった一方、全高は35mm高くなったことで、コンパクトサイズを維持しながら力強いプロポーションを実現した。
全高が上がったことで室内空間はさらに広くなり、着座位置が前席で36mm、後席で64mm高くなっている。これにより乗降性が良くなり、視界もより快適に。特に後席は前後130mm調整可能なスライディング機能(60:40)を採用し、用途や乗車人数に合わせて自由に調整することができる。ラゲッジルーム容量は先代モデルから85Lも広くなり、フル乗車時は505L、後席シートバックを倒すことで1550Lにまで拡大できる。
デビュー当初のパワートレインは、1.5L 直3ターボ/FF (sDrive18i)、2.0L 直4ターボ/4WD(xDrive20i)、2.0L 直4ターボ/4WD(xDrive25i)を設定するが、後に2.0L 直4ディーゼルターボ/4WD(xDrive18d)も加わった。トランスミッションは3気筒モデルは6速AT(後に7速DCT)、4気筒モデルは8速ATが組み合わされ、上質でスムーズな走りが楽しめる。オールマイティに使える先代X1は、単身からファミリー層まで幅広いユーザーにぴったりの輸入車といえるだろう。
| グレード | 駆動方式 | エンジン | 特徴 |
| sDrive18i | FF | 1.5L 直3ガソリンターボ | エントリーグレード ※2017年8月に6速ATから7速DCTに変更 |
| xDrive18d | 4WD | 2.0L 直4ディーゼルターボ | 2016年10月発売。燃費とトルクに優れる。 |
| xDrive20i | 4WD | 2.0L 直4ガソリンターボ | ガソリンの主力グレード |
| xDrive20i | 4WD | 2.0L 直4ガソリンターボ | より高出力なエンジンを搭載する上級グレード |
X1(F48)の前期と後期はどこで区別されるの?

X1(F48)は2015年10月に日本に導入され、2023年2月にフルモデルチェンジを受けて3代目(U11)が登場するまでのおよそ8年間販売された。今回はその主な変遷を振り返ってみよう。
2016年9月:クリーンディーゼル「xDrive18d」追加
2017年8月:「sDrive18i」に7速DCTを採用
2018年5月:一部改良
2019年10月:マイナーチェンジ ⇦ ここが分かれ目!
2021年4月:「xDrive18d」の装備を充実
X1は2019年10月にマイナーチェンジが行われ、内外装の一部変更を行うとともに装備内容の強化を図っている。これによってより存在感のあるエクステリアになるとともに、安全性もさらに高まった。この改良以前のモデル(2015年10月〜2019年10月)を前期型、以降(2019年10月〜2023年2月)を後期型と呼ぶ。
フロントまわりのデザインを比較すると?


今回比較する車両、どちらもX1の上級グレード「xDrive25i xLine」である。後期型への改良はフロントまわりが中心。まずヘッドライトだが、LEDヘッドライトの形状が変更されており、後期型は目力が強くなっている(画像下①)。キドニーグリルは分割型から一体型になり、より大きくなって押し出し感が強くなった(画像下②)。パンパー形状も一新され、フロントLEDフォグランプをバンパーに組み込んだ形状に変更。エアインテークを大型化して迫力あるフロントマスクを構築している(画像下③)。前期型は都会的で端正な顔立ちだったが、後期型はSUVらしいタフな印象を高めているのが特徴といえるだろう。
リアまわりのデザインを比較すると?


リアまわりは、フロントまわりと比べるとさほど大きな変更はない。L字型リアコンビランプのデザインが変更されており、すっきりとしたリアビューとなった程度。テールライトのクリアー部分が水平のデザインになったことで、安定感のある印象が強まった。

インテリアを比較すると?


後期型の写真は左ハンドル仕様だが、日本導入車は右ハンドル仕様となることに注意。デザインは前期、後期ともに大きな変更点はないが、後期型にはより大きい10.25インチのタッチディスプレイがインパネ中央に標準装備となるのが大きな特徴だ。
そのほか、後期型ではフルカラー化したヘッドアップディスプレイ、携帯機器のワイヤレスチャージング機能をオプション設定して利便性がアップ。さらに6色のLED照明で室内を演出するアンビエントライトを初搭載したほか、インパネとセンターコンソールにステッチを採用し、上質なインテリアとしたのも見どころ。
後期型にはロゴプロジェクターを新装備

後期型ではロゴプロジェクターを装備したことも特徴となっている。これは、乗降時に「X1」の文字が足もとに浮かび上がるという機能。BMWらしい遊び心のある装備といえよう。
安全装備では、車線逸脱警告システム、前車接近警告機能、衝突回避・軽減ブレーキを含むBMWドライビングアシストを標準装備。安全性がさらに高まったことにも注目したい。
前期/後期で中古車相場の違いは?

最後に中古車相場を見ていこう。X1(F48)の中古車価格帯と中古車平均価格を比較すると次のようになる。
| 中古車価格帯 | 中古車平均価格 | 物件掲載台数 | |
| 前期型(2015年~2019年) | 120万円〜300万円 | 194万円 | 約220台 |
| 後期型(2019年~2023年) | 220万円〜390万円 | 306万円 | 約140台 |
X1デビュー当時(2015年)の新車価格帯は385万円〜591万円。前期型の中古車平均価格は194万円なので、おおよそ半額以下の予算で買えるようになった。100万円台前半の物件も目立ち、BMWのなかでは手が出しやすいモデルとなっている。その一方、後期型は古くても5年落ち前後になるため、全体的には高値を推移。平均価格は306万円と、前期型よりも100万円ほど相場が高い。両者には安全機能などに差があるが、前期型でも大きな不満点はなさそうだ。質感重視やリセールにこだわるなら後期型ねらいでもOK。予算に応じて自由に選べるのも先代X1の魅力といえるだろう。

