中古車購入チェックポイント
更新日:2019.12.16 / 掲載日:2019.12.16
トヨタセンチュリーの中古車購入の際の選び方の参考ポイント

グーネット編集チーム
センチュリーは1967年11月の発売以来、皇室をはじめ政府要高官の公用車などに使用される最高級プレステージセダンとして、半世紀以上の歴史を持つ、トヨタを代表するフラッグシップモデルです。
トヨタグループを興した豊田佐吉生誕100周年と、明治100年を記念して誕生した背景から「Century:世紀」と命名された象徴的なモデルです。
V型8気筒エンジンを日本で初めて搭載した「クラウンエイト」の後継モデルとして、より豪華で当時の外国製大型高級乗用車を超えるべく、エアサスペンションやオートマチックトランスミッションなど、さまざまな装備や仕様が施され誕生しました。
重厚な佇まいをみせる5m近くの大柄のボディに、静かに鼓動を続ける3.0L V型8気筒を搭載し、必要に応じて十分な動力性能を発揮します。
初代モデルはその後も基本構造を変更することなく、排気量の拡大やリムジン仕様の追加など正統な進化を続け、30年間販売され1997年4月に2代目モデルに移行します。
この2代目モデルでは、アクセルの踏み込みに対してもトルク変動の少ない5.0L V型12気筒DOHCエンジンが与えられ、よりシルキーで圧倒的に上品なショーファードリブンカーに相応しい、走行性能を誇るモデルへとアップデートされました。
また、足回りも一新され、電子制御スカイフックエアサスペンションを備える4輪ダブルウィッシュボーン式へと改められました。高剛性・高強度衝突安全ボディ「GOA」の採用と相まって、どっしりとしながらもフラットな乗り心地と先進の安全性能を両立しました。
基本的にボディフォルムは先代モデルを踏襲するものの、ボディサイズを拡大することでさらなる後席の居住性を高めています。
職人の手による、艶やかなボディ塗装の仕上げや木目にまでこだわった本木目パネルをはじめ、ジャガード織りウールファブリックシートなど、最上級セダンに相応しいクォリティを備えています。
約21年の歳月を経て、2018年6月には3代目モデルがリリースされ、5.0L V型12気筒DOHCエンジンに独自のハイブリッドシステム「2段変速リダクション機構付THS II(TOYOTA Hybrid System II)」を組み合わせた構造となっています。
歴代モデルから継承される伝統と格式に加え、時代のニーズに対応した環境性能や省燃費性能を兼ね備えたモデルとして、高い注目を集めています。
ここではセンチュリー中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。
センチュリーの主なグレードの特徴と比較から選ぶ

グーネット編集チーム
2代目 トヨタ センチュリー 50系(1997年~2017年)の主なグレードの特徴
・フロアシフト
2代目モデルは基本的にモノグレードであり、シフトがフロア式とコラム式と2種類用意されています。
2010年8月の一部改良時にオートマチックトランスミッションが4速から6速へと多段化されています。
また、機能豊富なDVDナビゲーションシステム付EMV(エレクトロマルチビジョン)が前後に装備され、ETCが追加されています。さらにカタログスペックには記されませんが、リヤアームレスト部分の本木目部分が拡大し、室内の豪華さはもとより、メモを取る際などの実用性が向上しています。
本グレードはフロア式ATを備えるグレードとなります。
エクステリアはヒーター付フェンダーミラーが標準となり、足回りには16インチタイヤ&アルミホイール、電子制御エアサスペンションが装備されます。
ジャガード織りウールファブリックシートをはじめ、本木目パネルやリヤセンターアームレストなど随所に艶やかな本木目が配され、重厚な家具を思わせるインテリアを備えています。
実用性の高いリヤドアクローザー&ラゲージドアクローザーをはじめ、前倒式ヘッドレスト&オットマンやバイブレーター機能&シートヒーター付リヤパワーシートなど、後席乗員の快適性を高める充実した装備が施されています。
さらにディスチャージヘッドランプやコンライトに加え、声ガイダンス機能付カラーバックガイドモニターや6つのSRSエアバッグシステムなどの安全装備が搭載されています。
・コラムシフト
基本装備は「フロアシフト」グレードに準じます。センターコンソール部分がスッキリとしたコラムシフト仕様です。
センチュリーの燃費と年間維持費の違いを・比較から選ぶ

グーネット編集チーム
ここでは、センチュリーの型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。
なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年7月時点で参照したものとなります。
2代目 トヨタ センチュリー 50系(1997年~2017年)の燃費・維持費
・GZG50:5.0L/6AT/FRモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:7.6km/L
年間ガソリン代:約190,789円(1315.7L×145円) ※1
自動車税:年間88,000円 ※2
年間維持費:約278,789円 ※3
3代目 トヨタ センチュリー 60系(2018年~)の燃費・維持費
・UWG60:5.0L/CVT/FRモデル/ハイブリッド
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:13.6km/L
年間ガソリン代:約106,617円(735.2L×145円) ※1
自動車税:年間88,000円 ※2
年間維持費:約194,617円 ※3
※1.ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2.自動車税は2018年7月時点で参照したものとなります。
※3.年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。
センチュリーの中古車価格相場から選ぶ

グーネット編集チーム
センチュリーは、品格を備え重厚感あふれる圧倒的な存在感を放つ、トヨタの誇るフラッグシップセダンであり、比較的価格が安定した中古車価格を維持しています。元々が高額なショーファードリブンカーであり、流通台数がやや少ないことからも、用途や予算、好みなどに応じて、じっくりと最適な1台を選ぶことをおすすめします。
センチュリーの主なグレード・型式の中古車価格帯
初代 トヨタ センチュリー40系:48~120万円
VG40:29.8~120万円
2代目 トヨタ センチュリー 50系:19~839.8万円
GZG50:19~839.8万円
標準仕様車:35~349.7万円
標準仕様車 デュアルEMVパッケージ:19~351.8万円
フロアシフト:51.5~839.8万円
1997年にリリースされた2代目モデルは、2017年まで約20年間販売されたこともあり、2004年以前の年式では15万kmを超えた車両も多く登録されています。同様にこの年式では40万円から90万円台を中心にプライスタグが掲げられています。
ただし、高低年式もしくは低走行車両は200万円台から800万円台まで、幅広く安定した価格帯に分布しています。元々の車両価格や品質が高く、法人や官公庁で使用されていた車両が多いのも特徴であり、走行距離や年式の割に整備の行き届いた、程度の良い1台が見つかることでしょう。
2018年6月にリリースされた3代目モデルは、発売から日も浅く登録車両は見受けられませんが、歴代モデル同様に長寿モデルとなると思われ、マイナーチェンジや仕様変更とともに、日を追って登録が見られるようになるでしょう(上記中古価格帯については、2018年7月24日時点での数値となっています)。
年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。
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