中古車購入チェックポイント
更新日:2020.01.07 / 掲載日:2018.11.02
ホンダバモスの中古車購入の際の選び方の参考ポイント

グーネット編集チーム
バモスはRVの性格を備えながら、ホンダ伝統のミッドシップ・リアドライブ方式を採用しています。安定感のある走りを提供するキャブオーバータイプの軽乗用車「ストリート」の後継モデルとして、1999年6月にリリースされました。
基本コンセプトはそのままに、リリース前年の1998年10月に施行された新たな軽自動車規格に適合するボディサイズへ拡大された点が大きなポイントです。
クラッシャブルゾーンとなる独立したボンネットを備え、下半身に安定感のあるスクエアでのびやかなスタイリッシュな外観デザインを採り入れ、1775mmの余裕のある全高と相まって、全方向に広々とした室内空間を実現しています。
1967年発売の軽トラック「TN360」をはじめ、「アクティ」「ストリート」など、歴代のトラック、キャブオーバータイプのバンなどの車種が採用するMR(ミッドシップ・リアドライブ方式)を採用しています。
前輪車軸より後ろ寄りにエンジンを搭載し、後輪を駆動するMRレイアウトを用いることで、外観デザインの自由度が広がっているのが特徴です。加えて、ドライブシャフトを持たないことで軽量化および室内スペースが広く取れ、積載量・乗車人数に依存することなくリニアな操舵性能、理想的な前後重量配分が可能です。ほかにもリアの安定したトラクションが得られるなどの大きなメリットがあります。
エンジンをリアシート下に搭載することで、居住性を損なうことなく、後席の足元にもフラットで余裕のあるスペースが確保できるとともに、世界最高水準の衝突安全性能やフラットで使いやすいラゲッジスペースを実現しています。
NAとインタークーラー付ターボエンジンが設定され、タイヤをボディ4隅に配置するロングホイールベース&ワイドトレッドと相まって、MRレイアウトの特徴をいかした、スタビリティの高いスムーズな走りを提供します。
乗用車のような運転姿勢が取れる点も大きな安心感に結び付き、やや高めに設定したヒップポイントからの優れた視界性、最小回転半径4.5mの小回りの利く見切りの良いボディ形状などにより、運転のしやすさが実感できる点も大きな魅力と言えるでしょう。
派生モデルとして、専用フロントマスクが与えられ、105mmハイルーフ化された「バモス ホビオ」がラインナップされています。より広々としたカーゴスペースが与えられるとともに、室内に壁面に穴を空けることなくボルトが取り付け可能な「ユーティリティナット」や「アタッチメントフック」などを備え、使い方に色々アイディアが膨らむレジャービークルとして位置付けられます。
なお、バモスは途中4回のマイナーチェンジと数回の仕様変更が実施されますが、フルモデルチェンジを受けることなく2018年5月まで販売され、その後センタータンクレイアウトを採用する次世代「N-VAN」へ引き継がれました。
ここではバモスの中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。
バモスの主なグレードの特徴と比較から選ぶ

【初代 ホンダ バモス HM系(1999年~2018年)の主なグレードの特徴】
G
2012年6月に実施されたマイナーチェンジ以降、直列3気筒自然吸気エンジンを搭載する本グレードのみのモノグレード構成となりました。
ただし、駆動方式は2WD/ミッドシップモデルとフルタイム4WDモデルが設定されています。
搭載するトランスミッションはミッドシップモデルが5MT/3AT、フルタイム4WDモデルが5MT/4ATの組み合わせとなります。
運転席用&助手席用SRSエアバッグシステムやマニュアルレベリング機構付大型マルチリフレクターハロゲンヘッドライト、EBD(電子制御制動力配分システム)付ABSなどの安全装備、電波式キーレスエントリーシステムや電動パワーステアリング、運転席挟み込み防止機構付フロントパワーウインドウ、パワードアロックなどの快適装備が施されています。
また、室内を快適に保つ高熱線吸収/UVカット機能付ガラス(フロントウインドウ/フロントドア)+高熱線吸収/UVカット機能付プライバシーガラス(リアドア/リアクォーター/テールゲート)、マニュアルエアコンディショナーが装着されます。
リクライニング&フルフォールダウン機構付6:4分割可倒式リアシート、フルフラット機構をはじめ、抗菌インテリア(ステアリングホイール/シフトノブ/ハンドブレーキレバー)、リアアームレスト、フロントアームレスト(AT車)に加え、クロームメッキが施されたシフトノブボタン(AT車)&インナードアハンドルやエアコンアウトレットノブなど、実用性・質感の高いインテリアを備えています。
エクステリアにはフロント/リアエアロフォルムバンパーやサイドスカート、リアバンパーガーニッシュに加え、3本メッキフロントグリルやカラードドアハンドル装備され、スタイリッシュな外観デザインが印象的です。
足回りはローダウンサスペンション、13インチタイヤ&アルミホイールが装着されます。
バモスの燃費と年間維持費の違いを・比較から選ぶ

ここでは、バモスの型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と軽自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。
なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、軽自動車税は2018年10月時点で参照したものとなります。
【初代 ホンダ バモス HM系(1999年~2018年)の燃費・維持費】
HM1:0.66L/ミッドシップモデル/5MT
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:16.8km/L
年間ガソリン代:約80,357円(595.2L×135円)※1
軽自動車税:年間10,800円※2
年間維持費:約91,157円 ※3
HM1:0.66L/ミッドシップモデル/3AT
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:15.0km/L
年間ガソリン代:約90,000円(666.7L×135円)※1
軽自動車税:年間10,800円※2
年間維持費:約100,800円 ※3
HM2:0.66L /フルタイム4WDモデル/5MT
使用燃料:無鉛レギュラーガソリンJC08モード燃費:16.0km/L年間ガソリン代:約84,375円(625.0L×135円)※1軽自動車税:年間10,800円※2年間維持費:約95,175円 ※3
軽自動車税について
※1 平成27年3月31日以前に新規取得された新車:年間7,200円
※2 平成27年4月1日以降に新規取得された新車:年間10,800円
※3 最初の新規検査から13年を経過した自動車:年間12,900円
※1.ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2.軽自動車税については、新規取得が2015年4月1日以前か以後かで金額が変わります。以前の場合は7,200円、以後の場合は10,800円となります。ここでは2015年4月1日以後の税額を用いています。
※3.年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。
バモスの中古車価格相場から選ぶ

バモスはユニークなMRレイアウトを採用し、高効率パッケージデザインやロングホイールベースにより、使い勝手の良い広々としたユーティリティ&ラゲッジスペース、優れた操舵性能や走行安定性能を実現する、ホンダの軽トールワゴンであり、比較的安定した中古車価格を維持しています。また、流通台数が多いことも特徴であり、用途や予算、好みなどに応じて、豊富な登録台数の中から、最適な1台を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。
【バモスの主なグレード・型式の中古車価格帯】
初代 ホンダ バモス HM系:0.1~198万円
HM1:0.8~178万円
HM2:2~135万円
M:0.8~110万円
Mターボ:12.5~178万円
L:0.8~118万円
Lターボローダウン:13.5~98万円
ターボ:0.8~93万円
G:38.5~135万円
バモスは1999年6月の誕生から2018年5月の販売終了まで約19年の長きにわたり販売された長寿モデルです。
そのため、中古車価格も広い価格帯に分布しており、仕様やグレードも数多くのバリエーションがある点が大きな特徴です。
中古車の登録分布を見ると2004年式以前のモデルが中心となり、10万円台から20万円台の価格帯に多くの車両が見られます。また2005年式と2007年式がやや多いのはマイナーチェンジが要因と考えられます。
走行距離に関しては、特に偏りも見られず2004年式では10万km以上15万km未満のレンジが最も多く、それ以外の年式でもほぼ相応のマイレージと言えるでしょう(上記中古価格帯については、2018年10月18日時点での数値となっています)。
年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。