中古車購入チェックポイント
更新日:2018.11.24 / 掲載日:2016.05.20
スポーツ&オープンカー特集(2016年05月)!中古車相場徹底分析

日々変動する中古車の相場の見どころを読者のみなさんにわかりやすくお伝えするのが当コーナー。テーマ別の注目モデルの動向を解説しちゃいます。今回は走りが楽しめるスポーツ&オープンカー特集!
今週の研究テーマ 乗れば爽快!走りを楽しめる スポーツカー&オープンカー特集
ドライブ日和の春はスポーツカーに乗ろう
新緑の季節がやってきて、暖かな風が気持ちよいこの頃。こんなときは、スポーツカーやオープンカーで走りを楽しみたくなるもの。そこで今回は、いま注目したいスポーツカー&オープンカーをご紹介しよう。
まず最初は2シーターのオープンスポーツ。屋根を開けて開放的な気分になれるのはもちろん、ドライビングの楽しさを味わえる本格スポーツカーという一面もある。昨年は新型ロードスターやS660が登場するなど、このジャンルに活気が戻りつつある。しかし、さらにエキサイティングな走りを楽しむなら、高性能スポーツを選びたい。国産スポーツ黄金期だった90年代に登場したモデルは、いまなお希少価値が高く、相場は独自の動き方をしている。コンディションを見極めて探そう。
最後に紹介するのはプレミアムオープン。国産車と比べて輸入車は、快適なクルージングを楽しむためのオープンカーが多い。国産車だけにこだわらず、幅広い視点でクルマ選びをすると、選択肢は広がるはず。自分にぴったりの1台を見つけたい。
今回のチョイスは・・・
CHOICE-1 | オープンスポーツ |
CHOICE-2 | 高性能スポーツ |
CHOICE-3 | プレミアムオープンカー |
CHOICE-1 軽快な走りが楽しめるライトウェイトモデル オープンスポーツ
2シーターのオープンスポーツは、世界的にも数は多くない。しかしいま、ロードスターをはじめとするこれらのモデルは中古車市場に豊富に存在しており、安価で手に入れられる。ここでは国産で人気のオープンスポーツを3台チョイスした。
マツダ ロードスター 先代
中古車参考価格帯:90万円~240万円(05年~15年・全グレード) Goo-net登録台数:332台(全グレード・16年4月現在)
小型スポーツのマスターピース
2005年に登場した3代目ロードスターは、排気量を2Lに拡大して動力性能をアップ。それでいながら、従来のライトウェイトな走りもそのままなので、スポーツカーとしての資質はグッと上がっている。ソフトトップに抵抗があるひとは、防犯性が高い電動ハードトップも選べる。
口コミレビュー
総合評価:4.3
(1)マニュアル車を駆る楽しさを満喫できる最高のオモチャ。オープンの開放感は格別。セカンドカー向け。
総合評価:3.8
(2)加速もよく、何よりオープンが気持ちいい。燃費がいまいちなのと日焼けが気になりますが、楽しい1台。
総合評価:4.0
(3)ボディが小さくて取りまわしがよく、オープン時は視界抜群。着座位置が低く、シートの出来はいまいち。
過去1年の平均相場動向

昨年夏に新型が登場したが、相場にはほとんど影響を与えていない。この1年間は155万円前後の相場が続いているが、スポーツカーは値崩れしにくい傾向があるので、気に入れば買いだ。
トヨタ MR-S
中古車参考価格帯:50万円~190万円(99年~07年・全グレード) Goo-net登録台数:293台(全グレード・16年4月現在)
ミッドエンジンの軽快な走りが魅力
MR2の後継として1999年に登場したMR-S。従来までのターボを廃止し、軽量スポーツカーとしてのバランスを考慮した。ミッドシップレイアウトゆえ運動性能は高く、街乗りからサーキットまで活躍できるステージは幅広い。壊れにくい頑丈なエンジンなので長く乗れる。
口コミレビュー
総合評価:5.0
(1)静粛性はよいとは言えませんが、視界が広く高速でも安定している。エンジンの吹けも良好で文句なし!
総合評価:3.4
(2)高回転での伸びはないが、トルク重視のエンジンで街乗りしやすい。LSDが入っており、走りがよい。
総合評価:4.8
(3)ムダを省いた潔いクルマ。トランクスペースが無いのがやや難点ですが、その気にさせるクルマ。
過去1年の平均相場動向

生産終了から10年近くが経過しているが、Goo-netには300台近く登録されており、いまでも十分購入可能。相場は100万円を下まわり手が出しやすい。手荒に扱われた個体は避けよう。
ホンダ S2000
中古車参考価格帯:170万円~420万円(99年~09年・全グレード) Goo-net登録台数:252台(全グレード・16年3月現在)
高回転型ユニットを積むピュアスポーツ
2Lエンジンを搭載するが、価格や性能面でロードスターよりもひとクラス上に位置する本格スポーツ。初期型はレッドゾーンが9000回転と競技車両顔負けの超高性能エンジンを搭載。マイナーチェンジで2.2L化された。
過去1年の平均相場動向

後継車が存在せず、グッドコンディション車両の市場価値は極めて高い。昨年8月から相場は40万円近くもアップ。お買い得ではない状況だ。
CHOICE-2 なかには高値で取引される車両も存在 高性能スポーツ
90年代の国産スポーツカーはいまでも人気の名車が多く、20年近くが経った現在も、中古車で購入可能なのはうれしい。この手のモデルは決して“お得”ではないが、近い将来入手できなくなる可能性がある。ほしいひとは、いまのうちに検討を!
ホンダ NSX

中古車参考価格帯:440万円~1100万円(90年~05年・全グレード) Goo-net登録台数:83台(全グレード・16年3月現在)
世界に誇れるミッドシップスポーツ
アルミモノコックボディに3L(後に3.2L)のV6ユニットを搭載したリアルスポーツ。その切れ味は鋭く、モータースポーツシーンでも大活躍した。とくに「タイプR」は公道走行可能なレーシングマシンと言えるほど過激なもの。当時1000万円超という新車価格も話題を呼んだ。
口コミレビュー
総合評価:3.8
(1)気持ちよい加速、ハンドリングどれも最高。ただし駐車場所に気を使うのと、パーツ代が高いのが難点。
総合評価:4.8
(2)アルミボディなので車体がサビに強く塗装もよい。視界が低めで独特の運転フィールが楽しめる。
総合評価:4.3
(3)フェラーリと比べると通常時のエンジン音は物足りないですが、高回転域ではそれが豹変します。
過去1年の平均相場動向

生産終了から10年以上が経つが、相場は高値安定が続く。Goo-net登録台数は80台前後で、今年に入ってさらに減少している。新型登場が控えているが、初代の価値は落ちないだろう。
日産 スカイライン GT-R
中古車参考価格帯:550万円~800万円(99年~02年・全グレード) Goo-net登録台数:66台(全グレード・16年3月現在)
勝つために生まれた伝説のマシン
レースフィールドに投入するべく開発された高性能エンジンと4WDを搭載するスカイラインシリーズのスカイラインGT-R。その最終型であるR34は、先代型から全長とホイールベースを縮小して運動性能を向上。カーボンディフューザー、可変リヤウイングの採用など、徹底的に走りを追求した1台である。
口コミレビュー
総合評価:3.5
(1)丸型テールランプや直6エンジンなど、スカイラインのイメージが色濃く残る最後の1台だと思います。
総合評価:4.8
(2)乗る前のなんとも言えない期待感と、エンジンをかけた時の高揚感がたまりません。加速力も最高です。
総合評価:4.3
(3)走りと乗り心地を両立させた日本屈指のスポーツカー。本革シートが専用装備され、室内の質感も高い。
過去1年の平均相場動向

相場はこの1年間、500万円以上で推移しており、昨年冬は570万円近くにまで上がった。コンディションのよい個体は800万円程度のものも存在。良質車両があるうちに手に入れよう。
マツダ RX-7
中古車参考価格帯:100万円~430万円(91年~03年・全グレード) Goo-net登録台数:264台(全グレード・16年4月現在)
ロータリーを積む軽量スポーツ
全長4.3m弱、1200kg台の軽量コンパクトなボディに高出力を発揮する2ローター・ターボエンジンを搭載するピュアスポーツカー。生産終了から時間が経過しているが、いまなおファンは多く、中古車も比較的多い。
過去1年の平均相場動向

状態の良し悪しを問わず、物件数はかなり減ってきた。無改造、低走行、高年式の個体はプレミア価格となる。相場は下降傾向にある。
CHOICE-3 リッチな気分にひたれるスペシャルモデル プレミアムオープンカー
ドイツ御三家に代表されるプレミアムブランドのクルマは、優雅な佇まいと安定感のある走りを両立したモデルが多い。新車時には手が届きにくいこれらのモデルも、中古車になると身近な存在になる。ここでは先代モデルを中心にチョイス!
メルセデス・ベンツ SLK 先代
中古車参考価格帯:130万円~240万円(04年~11年・AMGを除く) Goo-net登録台数:124台(AMGを除く・16年4月現在)
電動開閉できるメタルトップが特徴
メルセデスの2座オープンがSLK。特徴はなんと言ってもバリオルーフと呼ばれる電動開閉式のメタルトップを備えること。これにより、気軽にオープンドライブが楽しめる。当初はパワフルなV6、高性能スポーツ仕様のAMGが設定されたが、後に経済的な4気筒も追加された。
口コミレビュー
総合評価:3.9
(1)はじめてのクルマで可愛いので気に入っています。トランクは狭いですがオープンなので気持ちいい!
総合評価:4.5
(2)小柄で扱いやすく、小まわりが利く。排気音も心地よい音。屋根の開閉時間が短く、信号待ちでもOK。
総合評価:4.6
(3)若い女の子が隣に乗りたがる。ただ、ウイークポイントは車内が狭いこと。仮眠がし難いので大変です。
BMW Z4 先代
口コミレビュー
総合評価:3.4
(1)スタイルが斬新でよい。左斜め後方の視界が悪いのと、車高が低くコインパーキングに止められません。
総合評価:3.5
(2)雑誌ではじめて見てひと目ぼれ。実用面でいろいろ不満はありますが、とにかくスタイリングが自慢。
総合評価:3.5
(3)GTカーなのでスポーツ的な乗り味ではないですが、むしろ乗りやすい味付け。エンジンは文句なし。
過去1年の平均相場動向

昨年12月にかけて相場が上昇傾向だったが、今年に入ってわずかに下がった。現在の平均価格は140万円を下まわり、リーズナブルに購入可能。SLKと比べて物件も豊富で探しやすい。
アウディ TTロードスター 先代
中古車参考価格帯:190万円~320万円(07年~15年・全グレード) Goo-net登録台数:28台(全グレード・15年11月現在)
見かけによらずソリッドな走り
クーペに遜色のない堅牢なボディで、走りは想像以上に鋭い。それでいながらターボによる低回転域からの加速が力強く、ファントゥドライブな面も持っている。スタイルも個性的で、街での存在感はピカイチだ。
過去1年の平均相場動向

SLKやZ4と比べると年式が新しく、高めの相場。しかし昨年秋に新型が登場し、今年に入って大きく下がった。ただし、物件が少なく買いにくい。
※すべての価格は参考価格です
※口コミレビューは、Goo-netに投稿されたものを一部抜粋・改変して記載しています。総合評価は5点満点。
※相場動向のグラフは、中古車相場の平均価格から算出したものです。
※輸入車の一部の写真は欧州仕様。日本の仕様とは異なることがあります。

中古車相場を左右しそうな中古車的自動車NEWS
新型車のニュースをいち早くお届けするのがこのコーナー。いまの自動車業界の動向に加え、新型車の登場に合わせ、中古車相場がこれからどう動くかも、Gooの膨大なデータをもとに予測していく。
一部改良
ダイハツ コペン
新車価格:185万2200円~212万7600円(全グレード)
個性的なルックスにカスタムできるプラン
ローブ系モデルに、樹脂外板パーツを塗り分けした「カラーフォーメーション・タイプA」をメーカーオプションとした。また、マルチリフレクターハロゲンフォグランプ、ステアリングスイッチを標準装備すると同時に内装仕様も変更された。
中古車相場動向をCHECK!
100万円を下まわるお買い得な相場
2002年に登場した軽スポーツの初代コペン。円を基調としたキュートなルックスとキビキビした走りはたちまち大好評。電動開閉式のメタルトップも大きな特徴だった。
過去1年の平均相場動向
新型登場までは高値をキープした初代コペンも、ここ最近は少しずつ安くなってきた。相場は100万円を下まわる。

内装のインパネトリム基調色をブラックに統一して質感をアップ。インパネオーディオクラスターも標準装備となった。
特別限定車
日産 マーチ

新車価格:356万4000円(ボレロA30)
オーテックが手がけたチューンドマーチが登場
30台限定のマーチ「ボレロA30」がオーテックから発売された。「S」をベースに、150馬力を発揮するハンドビルドの1.6Lエンジンと5速MTを搭載。90mmワイドトレッド化された専用ボディとセンター2本出しタイプのマフラーが見どころ。
中古車相場動向をCHECK!
モデル末期の現行型はお買い得度がアップ
2010年に登場した現行型マーチ。新開発1.2L 3気筒エンジンとアイドリングストップ機能を導入することで、JC08モードで最大23.0km/Lという低燃費を実現している。
過去1年の平均相場動向
登場から6年目を迎えた現行型マーチも、相場はかなり下がってきている。昨年から動きがないが低予算で買える。

室内にはレカロ社製のバケットシートを装着。専用リヤシート地やAUTECHの刺繍入りフロアカーペットも装備される。
職人の手で組み上げられた専用エンジン。7000回転超の高回転域までスムーズだ。
高出力エンジンの能力を存分に発揮する5速MTのみの設定。スポーツドライブを楽しめる。
ニューモデル
メルセデス・ベンツ Cクラスクーペ
新車価格:547万円~585万円(全グレード)
エレガントな佇まいが光るCクラスクーペが登場
Cクラスセダンよりも車高を25mm低め、リヤセクションがSクラスクーペと共通性を持つデザインのクーペが登場。エンジンは156馬力を発揮する1.6L 4気筒ターボを搭載。レーダーセーフティパッケージが全車標準装備なのも大きな魅力。
中古車相場動向をCHECK!
先代Cクラスの相場をチェック
2007年に登場した先代Cクラス。当初はセダンのみが導入されたが、翌年にはステーションワゴン、2011年にはクーペも導入され、バリエーションを拡大していった。
過去1年の平均相場動向
グラフは先代Cクラス全体の平均価格。昨年9月から今年1月にかけて大きく下がった。物件も充実している。

先代よりもホイールベースを拡大し、室内スペースはゆとりが増した。ダッシュボードとシート素材にレザーARTICOを採用。
マイナーチェンジ
DS 4
中古車相場動向をCHECK!
登場から5年目。DS 4の相場状況は?
2011年9月に登場した5ドアのDSシリーズ。上質な内外装のボディに1.6Lエンジンを組み合わせる。6速MTも選択可能で、積極的に運転が楽しめるクルマである。
過去1年の平均相場動向
昨年9月に一時的に相場が上昇したものの、順当に値下がりしているDS 4。今後もしばらくこの傾向は続きそうだ。
クロームデコレーションの3連メーター、アルミペダルを採用するなど、インテリアはスポーティな雰囲気でまとめられている。
新形状のバイキセノンヘッドライト、LEDポジションランプが新しいDSブランドを象徴。
追加モデル
日産 ティアナ
新車価格:256万3920円~351万3240円(全グレード)
装備を充実させた新グレードを追加
新グレード「XVナビAVMパッケージ」と「XLナビAVMパッケージ」を追加。アラウンドビューモニター、クルーズコントロール、車線逸脱警報などを搭載したナビが標準装備される。
中古車相場動向をCHECK!
魅力的な価格で買える先代ティアナ
2008年に登場した先代は、クーペのような大胆かつ流麗なフォルムが特徴。2775mmのロングホイールベースで、後席の快適性も十分。エンジンは2.5Lと3.5Lが選べる。
過去1年の平均相場動向
相場は100万円台前半と、車格のわりに割安感がある。新型登場以降も大きな動きはないが、手に入れやすい。
一部改良
日産 エルグランド
新車価格:413万6400円~463万3200円(250ハイウェイスタープレミアム)
装備を充実させた最上級ミニバン
「250ハイウェイスタープレミアム」に運転席側ワンタッチオートスライドドアおよびリモコンオートバックドアを標準装備。アーバンクロム仕様にリモコンオートバックドアが標準となった。
中古車相場動向をCHECK!
先代モデルの相場はアンダー100万円
2002年に登場した先代エルグランドは、現行型とは異なりFRプラットフォームを採用。大型ミニバンながら、ダイナミックかつ上質な走りがライバルと異なる点だった。
過去1年の平均相場動向
先代はほぼ底値で、相場はこの1年間、100万円割れの状態。物件数が非常に豊富で、お買い得感の高い1台。
※すべての価格は参考価格です
※相場動向のグラフは、中古車相場の平均価格から算出したものです。
※輸入車の一部の写真は欧州仕様。日本の仕様とは異なることがあります。