中古車購入チェックポイント
更新日:2018.12.01 / 掲載日:2016.02.12
ワンボックスカー特集(2016年02月)!中古車相場徹底分析

日々変動する中古車の相場の見どころを読者のみなさんにわかりやすくお伝えするのが当コーナー。テーマ別の注目モデルの動向を解説しちゃいます。今回は引っ越しにも大活躍するワンボックス特集!
今週の研究テーマ 新生活の準備もコレでOK!収納力バツグンのワンボックス特集
いろんなタイプのワンボックスが存在
出会いと別れが重なる年度の変わり目。これから入社、転職して生活環境が大きく変わっていく人も少なくないだろう。とくにこの時期に多いのが引っ越し。そんな時、ある程度まとまった荷物を運べるクルマがあると非常に便利である。そこで今回は新生活の準備をサポートしてくれるワンボックスカーに注目する。
ところでワンボックスとは、エンジン、キャビン、トランクがひとつになったボディ形状を指す。しかし、今回の企画ではミニバンを含めた広義の意味合いでワンボックス系のモデルをピックアップした。まず軽ワンボックスだが、経済性と実用性を両立できるのが魅力。軽とは思えない広々した室内も注目のポイント。一方大型ワンボックスは、基本的には商用車がベースなだけあり、積載力はトップクラス。ボディの大きさを広く選べるのも魅力。最後にボックス型のミニバンは、日常の乗り心地や使い勝手も犠牲にしていない。
三者三様の長所があるワンボックスカーゆえ、用途をしっかりと考慮してベストな1台を見つけ出そう。
今回のチョイスは・・・・・・
CHOICE-1 | 軽ワンボックス |
CHOICE-2 | 大型ワンボックス |
CHOICE-3 | ボックス型ミニバン |
CHOICE-1 ランニングコストと使い勝手にすぐれる 軽ワンボックス
軽のワンボックスは、軽トラックとシャシーを共有する本格的なものが多い。商用車のバンと乗用車のワゴンのふたつのラインアップを設定するのも軽ワンボックスの特徴。かぎられたスペースのなかに最大限のスペースを持つ。
ダイハツ アトレーワゴン
中古車参考価格帯:50万円~160万円 (05年~16年・ワゴンのみ) Goo-net登録台数 785台 (ワゴンのみ・16年1月現在)
スポーティな外観がチャームポイント
軽自動車の規格のなかに広々としたキャビンを収めたアトレーワゴン。乗用車登録のワゴンモデルは「カスタム」系のみが用意され、ライバルのエブリイと比べてスポーティさを売りにする。エンジンもターボ搭載車のみで、キビキビとした走りを披露。もちろん、使い勝手も良好だ。
口コミレビュー
総合評価:3.6
(1)ワンボックスなら子供がいても荷物をたくさん積めるのがよい。ベビーカーもしっかりと乗せられます。
総合評価:2.9
(2)広くて使い勝手がよい。高速道路を走っても静か。ただ、とにかく燃費が悪い。10km/L程度です。
総合評価:3.3
(3)ボックス型なので燃費が悪く、価格も高めなのが難点。ただ荷物がたくさん載せられるのは大きな魅力!
過去1年の平均相場動向

登場から10年以上が経過したため、現行型でもかなり安くなっている。動向は、この1年間は横ばいが続いており、物件数もあまり変化がない。相場は80万円台と安く、お買い得。
スズキ エブリイワゴン 先代
中古車参考価格帯 40万円~140万円 (05年~15年・全グレード) Goo-net登録台数 1192台 (全グレード・16年1月現在)
積んで運べる便利な軽ミニバン
乗用車としての使い勝手もきちんと考慮されて開発された軽のミニバン。全高1880mmのハイルーフ仕様を設定し、かさばる荷物もしっかりと積める。ターボのみのアトレーワゴンに対し、こちらは自然吸気エンジン搭載車も設定。パワースライドドアなど便利なアイテムも設定する。
口コミレビュー
総合評価:3.4
(1)角ばったデザインで見切りがよく運転しやすい。ほかの軽自動車ワゴンと比べて室内空間が広い。
総合評価:4.1
(2)積載能力が高いうえにデザインも良く、パワー不足も感じない。いいクルマですが、燃費が気になります。
総合評価:3.8
(3)運転席からの視界がよく、交差点でも安心。座席はあまり高くないので、乗り降りもラクラクです。
過去1年の平均相場動向

昨年4月から5月にかけて相場が若干ダウンしたものの、その後は横ばいが続いている。新型が登場したが、先代のマーケットにはあまり大きな影響は与えていないようだ。
スバル ディアスワゴン 先代
中古車参考価格帯:40万円~140万円 (99年~ 09年・全グレード) Goo-net登録台数 169台 (全グレード・16年1月現在)
シンプルだけど頼れるクルマ
リヤエンジンを搭載する本格的な軽ワンボックス。快適性はフロントエンジンのライバルたちに譲るが、強固なシャシーでハンドリング性能は高い。タイヤハウスが張り出さず、居住性がよいのも大きな魅力である。
過去1年の平均相場動向

ライバルと比べると物件数が少なめ。低年式が多く、相場も底値の状態。この1年間は55万円前後が続いている。今後もこの傾向は続くだろう。
CHOICE-2 業者御用達のプロ仕様が欲しいなら 大型ワンボックス
基本設計は商用車であることが多い大型ワンボックスカー。長く乗られることを想定して造られているため、多少走行距離が伸びていても問題なし。無骨なイメージがあるものの、最近のモデルはデザインも洗練されていてカッコいい!
日産 NV350キャラバン

中古車参考価格帯:150万円~440万円 (12年~16年・全グレード) Goo-net登録台数 376台 (バン&ワゴン・16年1月現在)
日産ワンボックスの最新モデル
2012年、最大14人乗りのワンボックス「キャラバン」がフルモデルチェンジ。名称をNV350キャラバンに変えて内外装全体がリニューアルされた。スタイリッシュな外観と高品質な室内は、従来の無骨な商用車のイメージを一変し、快適でパーソナルなイメージを強調している。
口コミレビュー
総合評価:4.0
(1)重厚感がある走りが味わえる。とにかく広く、なんでも積めてしまう。燃費は悪いですが運転しやすい。
総合評価:3.6
(2)荷物を入れるスペースが広く、運転席も快適。気になる点はエンジン音と、スライドドアが手動なこと。
総合評価:4.4
(3)広さを感じさせるボクシーなプロポーション。タフなスタイルが魅力ですが、小まわりが効かない。
過去1年の平均相場動向

まだまだ新しいモデルだけに相場は高値。グラフは乗用車版(ワゴン)のものだが、物件数が少ないため変動が大きい。物件は商用車(バン)のほうが圧倒的に多く、買いやすい。
トヨタ ハイエース
中古車参考価格帯:120万円~350万円 (04年~16年・全グレード) Goo-net登録台数 3152台 (バン&ワゴン・16年1月現在)
世界各国で使用される信頼のクルマ
日本だけでなくオセアニアや中南米など各国で販売されるワンボックスカー。乗用車のハイエースシリーズのハイエースワゴンは10人乗りとなり、とくに全長5.3mの「グランドキャビン」の広さは普通のミニバンの比ではない。さまざまな業者が使うプロユースだけに、引っ越しでも大活躍間違いなし。
口コミレビュー
総合評価:3.5
(1)人も荷物もたくさん乗せられる。ディーゼルターボでぐいぐい加速。丈夫で壊れず長く乗れるクルマ。
総合評価:3.4
(2)荷室が広く、レジャーにも最適。パワーがあるので走りも楽しめますが、車庫入れ時に気を使います。
総合評価:3.1
(3)箱型ボディを最大限に活かして自転車の積載も楽勝です。ハイパワーなエンジンですが、音は大きめ。
過去1年の平均相場動向

昨年3月頃から徐々に相場が上昇。この1年間で25万円以上も高くなっている。現在の相場は330万円以上と高め。新型登場で相場が下がる可能性がある。買い時はもうしばらく先だ。
メルセデス・ベンツ Vクラス 先代
中古車参考価格帯:100万円~520万円 (06年~ 15年・全グレード) Goo-net登録台数 116台 (全グレード・16年1月現在)
プレミアムなラージサイズミニバン
メルセデスの大型MPVがVクラス。標準モデルに加え、ロングバージョンもラインアップ。広大な室内でかさばる荷物もしっかり積める。シートアレンジが豊富なのもメリット。高級なミニバンが欲しい人にオススメ。
過去1年の平均相場動向

物件はあまり多くはないが、メルセデスブランドとして考えると、かなりお買い得に感じる。相場変動は大きいが、昨年8月から下降傾向だ。
CHOICE-3 ロングドライブから引っ越しまで幅広く使える ボックス型ミニバン
乗用車として開発されたミニバンは、商用車よりもシートの造りがよくフル乗員でも快適性が確保されている。スペース効率のよいボックス型はシートアレンジ次第で引っ越しでも大活躍してくれるはず。ここでは、いま買い時の人気モデル3台をピックアップした。
日産 セレナ 先代
口コミレビュー
総合評価:3.4
(1)シートアレンジが多彩でさまざまなシチュエーションでも使える。ただ9km/Lと燃費は控えめ。
総合評価:4.6
(2)乗り心地がよく、家族にも好評。4人乗ってもかなりの荷物が積めます。デジタル速度計も見やすい。
総合評価:4.1
(3)シートアレンジのパターンがいろいろあるので便利。3列目シートを畳んで走ると音がするのは×。
過去1年の平均相場動向

物件が豊富でまだまだ買い時が続く先代セレナの中古車。この1年間はわずかに相場が下がっているにすぎないが、ここ最近相場は100万円を下まわって買い得感が強まっている。
トヨタ ヴォクシー 先代
中古車参考価格帯:80万円~260万円 (07年~14年・全グレード) Goo-net登録台数 2039台 (全グレード・16年1月現在)
充実の装備と使い勝手が人気
ミドルクラスのベーシックな5ナンバーミニバン。幅広いユーザー層を想定しているので、どんな人でも乗りやすく、ソツのない出来は高く評価されている。兄弟車であるノアと異なるのはカスタム調のルックス。なかでも特別仕様車「煌」シリーズの人気が高い。
口コミレビュー
総合評価:4.4
(1)操作性、燃費、室内空間、デザインなど十分に満足できるクルマ。コストパフォーマンスは抜群です。
総合評価:4.1
(2)定員いっぱいに乗っても窮屈さは感じない。自転車も楽に積めるのがよい。ただし燃費がいまいちです。
総合評価:4.6
(3)両側スライドが使いやすい。オートスライドも重宝しています。燃費は10km/Lと平均的です。
過去1年の平均相場動向

新型が登場してから2年が経つが、先代モデルの大きな値崩れは見られない。それどころか昨年6月からわずかに上昇傾向にある。ライバルのセレナと比べて相場は割高に感じられる。
ホンダ ステップワゴン 先々代
過去1年の平均相場動向

登場から10年が経過した先々代ステップワゴン。この1年間の相場はゆるやかな減少で、現在は70万円台前半。物件数が多く、買いやすい。
※すべての価格は参考価格です
※口コミレビューは、Goo-netに投稿されたものを一部抜粋・改変して記載しています。総合評価は5点満点。

中古車相場を左右しそうな中古車的自動車NEWS
新型車のニュースをいち早くお届けするのがこのコーナー。いまの自動車業界の動向に加え、新型車の登場に合わせ、中古車相場がこれからどう動くかも、Gooの膨大なデータをもとに予測していく。
マイナーチェンジ
ダイハツ タント
新車価格:122万400円~187万3800円 (全グレード)
内外装を変更してリフレッシュしたタント
タントカスタムは大型エアロバンパーを採用して存在感を強調。タントは内装色を一新することで質感が高められた。また前者には専用エアロバンパーの「トップエディション SAII」、後者には2トーンの「X ホワイトアクセント SAII」を追加。
中古車相場動向をCHECK!
物件数が豊富で買いやすい先代
2007年に登場した先代タント。軽自動車初のセンターピラーレス&スライドドアを採用したのが話題となった。広大な室内で大人4人でも快適。カスタム系も引き続き設定。
昨年12月から10万円近くも相場が下がったが、一世代前のモデルとしては高値をキープ。物件数は膨大に流通する。

タントカスタムに設定された「トップエディション SAII」にはマーブル柄のセンタークラスターや専用シートなどが採用される。
マイナーチェンジ
三菱 ミラージュ
新車価格:138万240円~148万5000円 (全グレード)
ミラージュを大幅改良自動ブレーキを標準装備
外観をリニューアルし、よりスポーティなスタイルになった。さらに予防安全技術「e-Assist」を新採用。時速5km~ 30kmの低速走行の際、衝突の危険が迫ると自動でブレーキを掛ける「FCMCity」と誤発進抑制機能が標準装備された。
中古車相場動向をCHECK!
グラフを見ると、ゆるやかな減少が確認できるが相場は底値と言えよう。物件数が充実しているのもうれしい。
ステアリングの一部をピアノブラック&メッキ加飾して質感を向上。「G」グレードにはシートサイドにステッチも施されている。
ラゲッジフロアに分割収納が可能なカーゴフロアボックスを採用して積載能力を向上。サスの調整で乗り心地も改善した。
特別仕様車
スバル アウトバック
新車価格:334万8000円 (リミテッド スマートエディション)
ウルトラスエードを採用した特別仕様車
「リミテッド」をベースに肌触りがよくホールド性にも優れたウルトラスエード生地のシートやドアトリムを採用した「スマートエディション」。ボディ下まわりがブラックで統一されるのも特徴。
中古車相場動向をCHECK!
先代アウトバックは相場が横ばい
レガシィをクロスオーバーに仕上げたアウトバック。先代モデルは2009年に登場し、ひとクラス上の存在感をまとっている。エンジンは2.5Lから3.6Lと幅広い。
昨年4月までに20万円以上相場が下がったものの、その後は横ばい。お買い得感は薄いが、魅力ある選択肢だ。
特別仕様車
スバル レヴォーグ
新車価格:291万6000円 (1.6GT アイサイト Sスタイル)
専用シートを採用した特別仕様車が登場
1.6Gアイサイトをベースとした特別仕様車「Sスタイル」が発売された。パールスエードと本革を組み合わせた専用シートを採用するほか、運転席8ウェイパワーシートを標準装備。外観にはダークメッキのフロントグリルが与えられる。
中古車相場動向をCHECK!
グラフを見てもわかるとおり、中古車相場は高値。その人気ぶりがうかがえる。お買い得感が出るのはまだ先。

運転席8ウェイパワーシートを標準装備。エクステリアでは、フロントワイパーデアイサー、リヤフォグランプも装着される。
特別仕様車
スバル クロスオーバー7
新車価格:275万4000円 (モダンスタイル)
スタイリッシュなダークブラウン内装
クロスオーバー7に特別仕様車「モダンスタイル」を設定。内装色にダークブラウンを設定するほか、本革巻きステアリング、リヤクォータートリムを採用し、室内の質感が高められている。
中古車相場動向をCHECK!
従来のエクシーガは相場が下降傾向に
スバルの7シーターがエクシーガ。2008年に登場し、レガシィ譲りのスポーティな走りが定評だった。現在は改良版のクロスオーバー7にバトンタッチしている。
後継車であるクロスオーバー7の登場でエクシーガの相場は下降傾向。この1年で20万円程度下がっている。
一部改良
スズキ ハスラー
新車価格:107万8920円~173万7720円 (全グレード)
ターボにSエネチャージを搭載し27.8km/Lを達成
ハスラーが一部改良を受けた。加速時にモーターでアシストする「Sエネチャージ」をターボ車に採用し、27.8km/Lの低燃費と走りを両立。また「X」「Xターボ」には「デュアルカメラブレーキサポート」が標準装備された。
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人気のハスラーはまだまだ高値傾向
2014年に登場した人気の軽自動車。クロスオーバーテイストの内外装デザインが見所。4WDには滑りやすい路面での発進をサポートする「グリップコントロール」を採用。
登場から2年が経過するが、わずかに安くなっている程度。ただし物件が豊富なので、探し方次第でお得に買える。
今回の一部改良と同時に特別仕様車「JスタイルII」も設定。黒基調のインパネ、「ナノイー」搭載のフルオートエアコンを標準装備。
シート表皮に新デザイン柄を採用するとともにインパネに黄色のカラーパネルを追加設定。
※すべての価格は参考価格です
※相場動向のグラフは、中古車相場の平均価格から算出したものです。