中古車購入チェックポイント
更新日:2018.11.21 / 掲載日:2015.02.27
冬も安全&快適に走れるハイテクセーフティカー

大寒は過ぎたとはいえ、まだまだ冬本番!春休みに突入しても、レジャースポットでは雪道や凍結路に出くわすことも多い。そんな状況でも不安なく走ることができるハイテクセーフティカーを5台ピックアップ!あなたに合った1台を探してみてください。
CASE 1 真冬も安心!ハイブリッドの4WDミニバンで冬の温泉旅行へ!
性別:男性 年齢:35歳 家族構成:妻・子供1人・祖父・祖母

●現行型の大型ミニバンが欲しい
●燃費が良く安全性能も高いモデルを希望
●雪道も安心して走れるモデルだと嬉しい
オススメのクルマ トヨタ エスティマ ハイブリッド(現行型・平成18年6月~)

中古車の相場:110~390万円 流通台数:約370台 ※平成18年~27年式の相場
ポイント
●燃費の良い大型ミニバンでしかも4WD!
●安全&快適装備も充実している現行型!
ユーザー口コミレビュー
モデルライフの長いモデルながら古い印象を与えないスタイリング! モーターが力強い加速を手伝うためパワー不足を感じない!
アルファード/ヴェルファイアよりも若干小さいモデルがエスティマハイブリッド。150馬力を発生する2.4L エンジンと143馬力のモーターをフロントに積み、さらに68馬力のモーターでリヤを駆動する4WDモデルでもある。横滑り防止装置などの安全装備も標準で備わっているため、真冬に行く大人数での温泉旅行も安心して行けるハイブリッドミニバンだ。
ココに注目!

一般的な4WDシステムとは異なり、リヤの駆動はモーターのみとなる。よってプロペラシャフトやセンターデフを持たないため、2WDモデルと大差ない室内空間を実現している。また、大型ミニバンながらHVらしい低燃費も魅力となっている。
順調な値下がりと豊富な流通量を示す前期型

平成18年デビューの長寿モデルゆえ、前期モデルを中心に順調な値下がりを示しており、その流通量も豊富である。
CASE 2 真冬の商談も快適&安心なエグゼグティブサルーン
性別:男性 年齢:45歳 家族構成:独身

●代表取締役に相応しい高級セダンを希望
●古い印象を与えない現行モデル
●天候を気にせず遠出を快適にこなしたい
オススメのクルマ レクサス LS(現行型・平成18年9月~)

中古車の相場:150~1400万円 流通台数:約770台 ※平成18年~27年式の相場
ポイント
●信頼性・安全性・ブランド力が抜群!
●豊富な安全デバイスで2WDでも安心!
ユーザー口コミレビュー
装備もデザインも文句の付けようがないほど素晴らしい!静かで乗り心地が良く長距離移動も難なくこなしてくれる!
レクサスのフラッグシップサルーンであり、輸入車勢にも負けないブランド力に加え、国産車らしい優れた信頼性と高い品質が魅力的な高級セダン。流通量が多い2WDでも、フラッグシップサルーンらしくハイテク装備が満載なため、路面に適したタイヤを装着すれば、雪国も快適かつ安全に商談などへ行くことが可能。できるビジネスマンの良き相棒になるはずだ!
ココに注目!

ステアリングヒーターや高品質な革シートなど、至れり尽くせりの贅沢装備に加え、アクティブステアリングやビークルスタビリティコントロールなど、最先端の安全デバイスが初期モデルから標準で備わっているモデルである。
前期型のみ下落傾向にある!

LS全体の相場は高値安定という状況だが、こと平成24年9月までの前期型は下落傾向にあり、狙い目のLSといえる。
CASE 3 高級なSUVを買って妻へのおもてなし旅行を実現したい
性別:男性 年齢:50歳 家族構成:妻・子供2人

●乗り心地の良いSUVが欲しい
●高級かつ快適な4WDを希望
●お洒落な輸入車も候補に入れたい
オススメのクルマ ランドローバー レンジローバー(ヴォーグ)(先代型・平成15年7月~平成25年1月)

中古車の相場:140~850万円 流通台数:約90台 ※平成15年~25年式の相場
ポイント
●英国王室御用達の超高級SUV!
●快適な乗り心地と優れたラフロード性能を持つ!
ユーザー口コミレビュー
コマンドポジションならではの優れた視認性と視界の良さが◎。高級サルーンのような快適な乗り心地!
平成15年に3代目レンジローバーとして、平成20年からはレンジローバー・ヴォーグと名称が変更になったプレミアムSUV。クロカン4駆並みかそれ以上の高いオフロード性能を持ちつつ、オンロードでは高級サルーンも顔負けの快適な乗り心地を提供してくれる。凍結路などに出くわすこともある冬の旅行でも、不安なく大切な家人をもてなしてくれるモデルだ。
ココに注目!

少し前まで4WD専門ブランドであったランドローバー。先代型であっても4WDシステムはハイレベルなものを備えている。また、平成20年3月以降は路面状況に応じたモード選択が可能なテレインレスポンスを備え、駆動状況のモニタリングもできる。
平成20年式以前は下落傾向にある

平成20年式以降は極端に高い相場を保っているが、それ以前は整備面で負担が大きい場合があるため下落傾向にある。
CASE 4 経済的で便利な小型ワゴンで冬のレジャーを家族と楽しみたい
性別:男性 年齢:35歳 家族構成:妻・子供2人

●経済的なハイブリッドカーに買い替えたい
●レジャー道具を積める広い荷室が欲しい
●安全性能の高い高年式モデルを希望
オススメのクルマ ホンダ フィットシャトルハイブリッド(現行型・平成23年6月~)

中古車の相場:80~220万円 流通台数:約410台 ※平成23年~27年式の相場
ポイント
●使い勝手に優れるコンパクトなワゴンモデル!
●コンパクトワゴンでは希少なハイブリッドモデル!
ユーザー口コミレビュー
妻も運転しやすいコンパクトサイズ!いろいろ積める広い荷室が便利!燃費が良く維持費が安い!
ココに注目!

軽量コンパクトかつ、比較的シンプルな構造のハイブリッドシステムは、センタータンクレイアウトと組み合わせることで、優れたパッケージングを実現。さらに、ABS、TSC、EBDなど、電子制御の安全デバイスを標準で装備している。
流通量の増加と共に相場は下落中!

デビューから3年が経過したことで中古車市場の流通量が増したため、相場は順調に下落傾向にあり、買いといえる。
CASE 5 冬のグルメ旅行も安心な高年式でリーズナブルな小型4駆が欲しい!
性別:女性 年齢:25歳 家族構成:独身

●高年式で買い得な4WDが欲しい
●コンパクトで運転しやすいモデルを希望
●個性的でスタイリッシュなクルマに乗りたい
オススメのクルマ 三菱 RVR(現行型〈4WDグレード〉・平成22年2月~)

中古車の相場:140~250万円 流通台数:約80台 ※平成22年~27年式の相場
ポイント
●ほかの何にも似ていない個性的なスタイル!
●高い着座位置とコンパクトサイズで運転しやすい
ユーザー口コミレビュー
街中であまり見かけないため人とかぶらない!大きすぎず小さすぎない絶妙なサイズ感が◎
短めの全長とワイドな全幅、そしてアップライトなドライビングポジションの小型クロスオーバーモデルとなるRVR。駆動方式はFFと4WDを用意し、パワーユニットは全て1.8Lの低燃費ガソリンエンジンだ。平成22年デビューの現行型ながら、140万円から狙える中古車相場が魅力。リーズナブルな高年式のRVRなら、冬のグルメ旅行も楽しく気分良く行けるはずだ!
ココに注目!

4輪のブレーキ、エンジン出力、4WDシステムを統合制御するスタビリティコントロールを4WDモデルに標準装備。また、フルタイム4WDながら燃費性能に優れる2WDモードも用意し、経済的な走行も可能になしている。
良質な物件が多く値落ちのペースも速い!

2駆よりも20万円ほど高い相場を示す4駆だが、程度の良い物件が多いことと値落ちのペースが速いことは2駆と同じ。
※すべての価格は参考価格です
※相場、口コミレビューに関してはGoo-net 2015年1月調べ

ベテラン評論家が独断と偏見で判定を下すライバル対決コラム クルマライバル 勝手にジャッジ
清水草一「私の選択」
やはり登場3年目に入って、相場はゆっくりと下がりつつある。荒く乗られた可能性もあるので、購入時は車体下などもチェックしたい。
「ほぼどんな雪道でも走破できるはず!」
スバルというだけで「雪道で無敵」のイメージは強い。実際、スバルのシンメトリカルAWDの実力は、世界中で認められている。
そんなスバルのSUVであるフォレスターが、スタッドレスタイヤを履いていれば、ほぼどんな雪道でも走破できるはずだし、それでも進めない道は未除雪の林道だろう。危険すぎる(笑)。それくらいフォレスターは雪道で無敵だ。
フォレスターの場合、すべてのグレードがフルタイム4WDモデルなので、FFモデルと迷う必要もない。4WDが最大のウリのスバルならではのグレード構成である。
となると、気になるのは安全装備のアイサイト付きにするかどうかだ。スバル車を買うからには、ぜひアイサイト付きの「ぶつからないクルマ?」にしたい。そのほうが相場は高くなるが、ここは妥協したくないポイントである。
エンジンは2種類。2LのNAとターボである。ターボは非常にパワフルなのだが、NAの動力性能はそこそこレベル。足まわりはNAのほうがソフトで乗り心地が快適だし、相場もぐんと安い。ただ加速が物足りないのが玉にキズなのである。悩むところだ。他のSUVと比べて流通台数は多めだが、今年は初年度モデルが初の車検を迎える年なので、これからさらに物件数が増えていくだろう。
「ハイテク感が猛烈に高いオンリーワンの魅力」
CX-5といえば、マツダの誇るスカイアクティブD、つまり、画期的なクリーンディーゼルエンジンが初めて搭載されたクルマだ。それだけでもうハイテク感は猛烈に高いし、クルマとして非常に魅力的。それを少しでも安く手に入れるために中古車を検討するというのは、まったくもって正しい方向性といえる。
つまり検討すべき対象はクリーンディーゼルモデルのみ。ガソリン車も悪くないし割安だが、オンリーワンの魅力はない。とにかくCX-5の魅力は、7割がた新開発のスカイアクティブDにある。この太すぎるトルクがもたらす加速感を知ったらもう、ガソリンモデルのことなど頭から吹っ飛んでしまう。
今回は「雪道でもバッチリ走れるクルマ」という選定なので、狙いは4WDになる。ただ4WD車はFFモデルに比べて100kgほど重く、そのぶん加速も軽快さも損なわれることは覚悟してもらいたい。
また、同車はFFモデルの販売比率が高く、4WDは全体の4分の1くらいしか市場に出回っていない。ディーゼルの4WDモデルとなると、それなりに希少だし相場も高い。そこがネックになる。いっそFFを、という選択もアリか?
ライバル興亡史
2012 CX-5
デビュー。
SUVの新規モデルとして誕生。クリーンディーゼル搭載車は、当時のSUVで燃費性能ナンバーワンに
2012 フォレスター
フルモデルチェンジして現行型に。
全長、全幅、全高すべて大型化。一部グレードを除き、アイドリングストップ機能を標準搭載した
2013 CX-5
一部改良。
パワフルさが特徴の2.5Lガソリンエンジン搭載車を追加。衝突被害軽減ブレーキを全車標準装備
2013 フォレスター
一部改良。
パワーリアゲートやサイドエアバッグ、カーテンエアバッグなど機能系装備の搭載グレードを拡大
2014 フォレスター
一部改良およびグレード追加。
シャークフィンアンテナやピアノブラック調内装などを採用。ハイパフォーマンスグレード「tS」追加
2015 CX-5
大幅改良。
レーンキープアシストシステムや防眩ハイビームなど先進安全技術を導入。フロントデザインを変更
動力性能ではほぼ互角燃料代と安全性はどうか?
動力性能的にはCX-5のディーゼルとフォレスターのターボがほぼ互角レベルにある。馬力そのものはフォレスターターボ(280馬力)がCX-5ディーゼル(175馬力)を圧しているが、実際の加速感は低速トルクが猛烈に太いディーゼルのほうがむしろ上に感じる。
CX-5のディーゼル4WDモデルとフォレスターのターボモデルは、ともに市場では260万円くらいが中心価格帯。新車より30~40万円安い程度だが、年式を考えれば妥当なセンではないか。ただし、燃料代は軽油を使うCX-5が断然安上がりだ。その代わりフォレスターには多くのグレードに標準でアイサイトが付いている(ターボは全車標準)。CX-5も衝突被害軽減システムは付けられるが、装着車がかなりレア。こうやって比べると、両車本当にいい勝負で甲乙付けがたい。
ならいっそのこと、動力性能に目をつぶって、フォレスターのNAモデルならどうか。加速では断然遅れを取るが、相場は45万円ほど下がり、燃費もターボよりは若干良好。それでアイサイトがついてくる。もちろん全車フルタイム4WDである。
CX-5のクリーンディーゼルは捨てがたいが、4WDにこだわれば、フォレスターのほうが断然タマ数が多いのも事実。ここは加速と燃費を捨てて、4WDとアイサイトがウリのフォレスターに軍配を上げるのが、公平なジャッジだろう。
今回のジャッジ

甲乙付けがたい勝負は価格と流通量で判断!
ディーゼルは魅力溢れるエンジンだが、4WDを中心に考えるなら、流通量が多いうえにアイサイトも搭載されるNAモデルのフォレスターが買い。
※すべての価格は参考価格です
※中古車市場データはGoo-net 2月調べ。