中古車購入チェックポイント
更新日:2019.01.06 / 掲載日:2015.02.20
本命”軽”の探し方

最近、軽自動車がすごく進化しているのをご存知でしょうか。維持費が安いから・・・という理由で軽を選ぶ人はもちろん、クルマとしての魅力を感じて軽を指名買いするひとも増えている。そこで今回の企画は、最近の軽自動車の動向を探るとともに、注目車種をピックアップして詳細をクローズアップしていこうと思う!
道先案内人は
自動車ジャーナリスト 竹岡 圭さん
自動車ジャーナリスト 竹岡 圭さん
自動車専門誌はもとより、TVやラジオ、新聞、WEBサイトなど各メディアで活躍中の女性モータージャーナリスト。その明るく、元気なキャラクターにはファンが多く、またユーザーの立場にそったわかりやすくするためになるレポート記事にも定評がある。現在、BS日テレ「おぎやはぎの愛車遍歴NO CAR,NO LIFE!」にもレギュラー出演中。
軽だからこその魅力が販売台数に結びついた
自動車販売台数の4割以上が軽自動車!ちょっと前まで、こんな時代が来るなんて、だれも予想していなかったハズ。名前が「圭=ケイ=軽」だけに、自動車業界に入ってこの方、軽自動車にはずっとこだわりを持って接してきた私も、これには正直ビックリしました。
こんなことになった理由その1。登録車であるリッターカーのほとんどが、グローバルニーズに合わせた開発となり、日本人が求めるコンパクトカーのニーズと合わなくなってきた。その2、軽自動車の品質がグッと向上し、装備面ではリッターカーを上まわるものになってきた。その3、運動性能面や安全装備面も、登録車に遜色ないどころか、凌駕するほどになってきた。その4、燃費面では価格の高いHVと勝負できるほどの躍進を見せている。その5、この4月から新車購入時は自動車税が上がるとはいえ(中古車は据え置き)、ランニングコストはまだまだ安い。その6・・・と、いくらでも挙げられそうなのでこれくらいでやめておきますが、つまりさまざまな面から見て魅力的な軽自動車が増えてきたからにほかなりません。
なんたって、最近流行りの衝突軽減回避ブレーキ(いわゆるぶつからない系)やペダルの踏み間違い抑制装置なんて、コンパクトカーにはほとんど採用されていませんが、逆に軽自動車にはほとんど採用されているくらいですから、もはや軽自動車のデメリットは「乗車定員が最大4名である」ということくらいしかないのかもしれません。
またユーザーの意識面も「軽だから・・・」という色眼鏡ではなく「軽だからこそ」とか「魅力的なクルマだなと思ったら、たまたま軽だった」というくらいまで、ブラッシュアップされてきたのも人気を支えている要因でしょう。いまや軽自動車は「コレがほしい!」と指名買いされるクルマ。昨年スズキハスラーが9カ月待ち!という大人気を博したことも、それを証明しています。
ではその軽自動車、どうやって選んだらいいのでしょうか?それはズバリ、軽とアナタの関係性にあると思います。足なのか、道具なのか、恋人なのか、友達なのか・・・。アナタのライフスタイルを鑑みて選べば、必ず理想の1台が見つかること間違いナシです。
現況レポート いま、軽自動車に何が起こっている!?
Report 1 徐々に販売台数が伸びている
平成18年にも販売台数がグッと伸びていますが、この年、日銀はゼロ金利を解除。政府は戦後最長の景気更新を宣言したのですが、一般市民からは恩恵が感じられないという声が聞こえていました。また、ガソリン価格が高騰したこともあり、登録車が減少、軽自動車が好調という動きがあったのです。これって、平成26年のアベノミクス改革とガソリン価格の高騰の図式と酷似していますよね。さらに、最近軽自動車の品質がグッと上がったのも、販売の後押しをしてるというわけなんです。
2003年~2014年 軽自動車販売台数の推移(年間)

※乗用車および貨物車の合計 (データは一般社団法人 全国軽自動車協会連合会 調べ)
Report 2 スペース系の軽自動車がいま人気
車名別新車販売登録台数(2014年)

(データは一般社団法人 全国軽自動車協会連合会 調べ)
ダイハツタントやホンダN-BOX、スズキスペーシアなど、スーパーハイト系カテゴリーが1/3弱を占めているのが特徴的。ミニバンからのダウンサイザーや、またミニバンとは言わないけれど、大きなスペースがほしいというニーズが高いのがわかります。このカテゴリーは価格帯も高めなので、かつての本当は大きな(価格の高い)クルマがほしいけれど軽でガマンという時代は終わり、コレがほしいという指名買いが増えている証拠でもあります。個性をアピールするスペシャリティに属するハスラーが売れているのも頷けますね。
Report 3 今年デビューの大物はコチラ → ホンダ 660

ホンダの最新スポーツがスタンバイ
90年代初頭、軽自動車のスポーティカー、ホンダ ビート、スズキ カプチーノ、マツダ AZ-1、ダイハツ リーザスパイダーがリリースされ、平車ブームと呼ばれた時代がありました。00年代に入ってからはダイハツコペンのみでしたが、そのコペンもフルモデルチェンジを受け、ホンダからはビートの再来か!?と、ビートと同じMRレイアウトの660の登場が話題になっているんです。
Report 4 編集部注目の1台 → ダイハツ ムーヴ
最新のムーヴはスタイリッシュ!
マルチワゴンカテゴリーのパイオニアは、平成5年に登場したスズキワゴンR。その後を追うように出てきたのがダイハツムーヴでした。この2大巨頭の戦いは連綿と続いていくわけですが、新型ムーヴは横開きのバックドア、座面一体スライド型の後部座席など、ムーヴの特徴であったこだわりをスッパリ捨て、ニーズを追求してデビュー。運動性能も向上した注目の1台に仕上がっています。
新車価格:166万8600円
ダイハツ ムーヴカスタム
RSハイパーSA(CVT)
全長×全幅×全高:3395×1475×1630mm
車両重量:850kg
エンジン:直3DOHCターボ
総排気量:658cc
最高出力:64ps/6400rpm
最大トルク:9.4kg m/3200rpm
燃費:27.4km/L(JC08モード)
知っておきたい イマドキK-CAR新常識
今や最新鋭の技術は、ココから始まると言っても過言ではない!と、言ってもいいほどのチャレンジングな取り組みが行われている軽自動車。何かをブレイクスルーするほどの新しい技術が開発されたときには、スペースの大きなトラックで実験するなんていう話を聞きますが、それを軽量化してコストも抑えて搭載しなければいけない軽は、日本のクルマ作りの技術躍進への貢献度も高いんです。規格があるこその創意工夫、もしかすると軽の最大の魅力はココに秘密があるのかもしれません。
新常識 1 安全 -SAFETY-
追突事故の被害を軽減する自動ブレーキシステム
現在の軽自動車の主流マルチワゴンカテゴリーはもちろん、その他車種にも広がりつつあるこの装備。コンビニ等の駐車場から発進する際の、ペダル踏み間違い事故を防ぐ機能も、合わせて対応しているものが多いです。

新常識 2 エコ -ECO-

モーターアシストで燃費を
大幅削減できるマイルドハイブリッド
サイズ、コスト、重量等々、大容量電池は搭載しにくいので、まずは走行中に力をフォローし燃費を抑える、マイルドハイブリッドを採用したモデルが登場。今後増えそうな予感。
新常識 3 便利 -CONVENIENCE-

使いやすく進化したさまざまなシートアレンジ
後部座席背もたれ前倒しから始まり、ダイブダウン、座面チップアップ、5対5分割式スライド。助手席前倒しで長尺物もOKなんて、もはや当たり前。操作性の追求もきちんと考慮されている。
新常識 4 品質 -QUALITY-

リッターカーをも上まわる内外装のクオリティ
LEDの灯火類の装備くらいじゃ、さして驚かなくなってしまった軽自動車界。インテリアも作り込みも丁寧で、ボディ同色やピアノブラックのパネル採用なんて、もはや定番と言っていいくらい。
4つのキーワードで見る 最新”軽”の魅力
軽自動車は非常に沢山あるものの、ユーザーニーズ別にカテゴライズすると意外とシンプルに分けられる。ここでは、本誌の切り口で、4ジャンルに分けてみた。アナタが重要視するのはどのタイプ?
ライフスタイルに合ったお気に入りの軽を探そう
軽自動車はボディサイズや排気量の規格があるために、創意工夫がテンコ盛り、たくさんのカテゴリーのクルマが生まれてきました。そこでまず、アナタのライフスタイル、クルマをどう使いたいのか、アナタとの関係性を整理して、カテゴリーを選定しましょう。ワンボックスカーから、2シーターのオープンスポーツカーまでラインアップしているので、必ず当てはまるものがあると思います。ちなみに今回は4つのキーワードに分けて、最新注目の1台をピックアップしてみましたので、ご参考にしてみてください。もちろん四の五の言わず、見た目に惚れた!というのもアリ。というか、私はそれがイチバンだと思っています。たとえ使い方は毎日の足だとしても、お気に入りの1台に乗っていれば短い移動も楽しいドライブに変わります。軽自動車は、そんな魅力を秘めた実力派なんですよ。
とにかく安く
軽自動車のいちばんのメリットは安さ
でも安っぽくないのが最新の軽なんです
スズキ アルト
メガネ顔が古くて新しい!?
84万7800円~!というお手頃価格。昭和54年に初代が登場したアルトは、とうとう8代目になりましたが、扱いやすさと経済性を重視した、暮らしと地域に密着したクルマというコンセプトは、いまだにズレていません。燃費性能もJC08モード37.0km/Lとガソリン車ナンバーワンを達成しており、ランニングコスト的にもお買い得です。とはいえ、衝突被害軽減ブレーキを全車に設定していたり、バンを除いてESPを標準装備にするなど、安全面もバッチリ。軽量なボディを生かした軽快な走り味と乗り心地のよさも魅力です。
新車価格:113万4000円
スズキ アルト X(CVT)
全長×全幅×全高:3395×1475×1500mm
車両重量:650kg
エンジン:直3DOHC
総排気量:658cc
最高出力:52ps/6500rpm
最大トルク:6.4kg m/4000rpm
燃費:37.0km/L(JC08モード)

華美ではないけれど、内装などの作り込みもこだわりが感じられます。ライトまわりのメガネのようなパーツの交換で個性的な演出もOK。
ダイハツ ミライース
ダイハツ ミライース
76万6286円~。第3のエコカーとして、減速時からのアイドリングストップやLEDのリヤコンビランプなど、さまざまな燃費性能を提案した1台。
たくさん載せる
ボディは小さいけれどしっかり積める
これがいまの軽自動車には欠かせません
ホンダ N-BOX
スクエアボディで室内広々
四角いボディとセンタータンクレイアウトにより、とにかく中の広さは秀逸。後部座席の位置が自由にレイアウトできるパッケージングなので、後部座席のスライドはしないものの座面チップアップが可能なため、ビックリするほど背の高い物も積めちゃうのもポイント。さらにその状態で、灯油タンクがそのまま積めるラゲッジの広さがまだあるというのも驚きです。この広さとレイアウトを生かし、ラゲッジ部分の床を斜めにすることで、アウトドアの車内泊や福祉車両としても使いやすくしたというN-BOX+もラインアップ。
新車価格:137万8183円
ホンダ N-BOX G Lパッケージ(CVT)
全長×全幅×全高:3395×1475×1500mm
車両重量:950kg
エンジン:直3DOHC
総排気量:658cc
最高出力:58ps/7300rpm
最大トルク:6.6kg m/4700rpm
燃費:25.2km/L(JC08モード)

ラゲッジの開口部が低く室内高が高いので、自転車のハンドルを持ったまま、そのまま乗り込んで搭載できるのも女性には有難い。
ダイハツ タント
ダイハツ タント
スーパーハイトワゴンのパイオニアと言えばタント。後部ドアはBピラーレスのスライドドアを採用し、ビックリするほどの開口部の広さが特徴。
とことん遊ぶ
遊びのパートナーとしても心強いのが最新の軽
アウトドアやスポーツ用品も楽々収納できます
ダイハツ ウェイク
ゴルフバックが縦置き可能
スーパーハイトワゴンもここまで来たか!という背の高さは、5ナンバーミニバンを上まわるほどの全高1835mm。ゴルフバックだって自転車だって立てたまま搭載できます。また、遊びに出掛けた先で基地として使えるほどのスペースがあるので、さまざまなレジャーシーンを想定し、たとえば天井付近に釣竿がそのまま入れられる専用ホルダーなど、それぞれに合わせたパーツが開発されているのもユニークなところ。ちなみに日常シーンでも、見晴らしのよさを生かした、取り回しやすさに貢献。道具感覚で使える1台です。
新車価格:174万9600円
ダイハツ ウェイク G SA(CVT)
全長×全幅×全高:3395×1475×1835mm
車両重量:1020kg
エンジン:直3DOHCターボ
総排気量:658cc
最高出力:64ps/6400rpm
最大トルク:9.4kg m/3200rpm
燃費:23.8km/L(JC08モード)

テーブルにもなる足つきボードを組み合わせると、ラゲッジはなんと3段積みが可能。DIY感覚で自分だけの秘密基地を作るのも楽しい。
スズキハスラー
スズキハスラー
ジムニーとワゴンRを融合させたコンセプトだけに、シティ+α以上の悪路走破性を持った本格派。キュートなデザインと広いスペースで大ヒット。
めいっぱい走る
これから再ブーム到来!?
最新の軽スポーツカーの走りは楽しい!
ダイハツ コペン
本格的な走りもOKの新型コペン
12年ぶりに登場した軽オープンスポーツカー。電動ハードトップを採用、排気音までこだわった雰囲気作り、そしてサーキットを走れるほどの走破性と、本物感を追求した1台。また、骨格+樹脂外板構造を採用することで、11個に分かれた樹脂外装パーツで着せ替えができるというのも新しい。現在スポーティさをテーマにしたコペンローブと、ややSUVテイストのコペンXプレイをラインアップしますが、今年はヘッドライト&リヤコンビランプなどを丸型意匠としたものも発売される予定。当然、ローブとの着せ替えも可能です。
新車価格:181万9800円
ダイハツ コペン ローブ(5速MT)
全長×全幅×全高:3395×1475×1280mm
車両重量:850kg
エンジン:直3DOHCターボ
総排気量:658cc
最高出力:64ps/6400rpm
最大トルク:9.4kg m/3200rpm
燃費:22.2km/L(JC08モード)

だれもがそれぞれに楽しめる安定性の高い走り、大人が十分楽しめる雰囲気作り、ルーフを閉めればゴルフバックが1つ積めるほどの実用性も。
スズキ ジムニー
スズキ ジムニー
昭和45年誕生の本格派のオフロード車。現在も平成10年に発売された3代目からフルモデルチェンジを受けていないが、いまだに多くのファンを持つ。
※すべての価格は参考価格です

Goo Selection 中古車で選ぶキーワード別 オススメ”軽”自動車
文/編集部
ランニングコストを安く抑える低燃費な軽

購入時の支払額を安くすることも大切だが、維持費を少しでも抑えることも重要。ここでは現在トップクラスの低燃費車を紹介する。
ダイハツ ミライース
35.2km/Lの超低燃費が魅力
平成23年に登場したミライースは、低燃費を追求する本格的なエコカーとして開発された。4名がしっかり座れる居住性を確保しつつも、ハイブリッドカーを超える燃費性能を目指した。その主軸となるのが「停車前アイドリングストップ機能」だ。ブレーキを踏み込み、時速7km以下になるとエンジンを停止。またCVTの軽量化や高効率化を図ることで、デビュー当初はJC08モード32.0km/L、その後の小改良では35.2km/Lという超低燃費を達成した。
中古車参考価格帯 40万~120万円(H23年~H26年式) JC08モード燃費:35.2km/L
平成23年式 ダイハツ ミライース G(CVT)
全長×全幅×全高:3395×1475×1500mm
車両重量:730kg
エンジン:直3DOHC
総排気量:658cc
最高出力:52ps/6800rpm
最大トルク:6.1kg m/5200rpm
燃費:32.0km/L(JC08モード)

エコを連想させる「葉」をモチーフにしたリヤコンビライト。ここにはLEDを採用して消費電力を抑える。空力性能にもこだわり、空気抵抗を低減。既存の技術を磨き上げることで、トップレベルの低燃費を実現している。
スズキ アルトエコ

中古車参考価格帯 50万~110万円(H23年~H26年式) JC08モード燃費:35.0km/L
先代アルトの燃費スペシャル
アルトをベースに、エンジンやトランスミッションの高効率化を進め、アイドリングストップを搭載することで30.2km/L~35.0km/Lという低燃費を実現したのが「エコ」。中古車相場は70万円前後で、リーズナブル価格でねらえる。
スズキ MR ワゴン

中古車参考価格帯 60万~140万円(H23年~H26年式) JC08モード燃費:30.0km/L
キュートなデザインの低燃費モデル
走り、デザイン、燃費性能をバランスさせた新感覚の軽ワゴン。一部改良でエネチャージやアイドリングストップを採用したことで30.0km/Lという燃費を達成した。中古車も豊富にあり、カラーリングも個性的なので選ぶのが楽しくなる。
日産 デイズ

中古車参考価格帯 50万~160万円(H25年~H26年式) JC08モード燃費:30.0km/L
アラウンドビューモニターを採用
日産と三菱が共同開発した新世代軽ワゴンがデイズ。ハイクオリティな内外装、アラウンドビューモニターの採用など軽自動車の枠を超えた充実の内容が魅力だ。燃費も軽ハイトワゴンで上位クラス。なお三菱はeKワゴンの名で販売される。
三菱 アイミーブ

中古車参考価格帯 70万~170万円(H22年~H26年式) 一充電走行距離:180km
卵のカタチの電気自動車
軽自動車「三菱 i(アイ)」をベースにした電気自動車がi-MiEV(アイミーブ)。バッテリーを床下、パワーユニットを荷室フロア下に搭載することで、安定感のある走りを披露する。中古車もそれなりに数が揃っているので、EVデビューしてみては?
※燃費の数値は当該車種の最大の値です
オールシーズンレジャーで遊んで使える趣味的な軽

クルマは、遊びのパートナー。走りのよさや燃費はもちろんだけど、スノボやスキーなどのレジャーに使えてこそ意味がある。そんなアナタにオススメしたいのが、ここで紹介する遊びクルマだ。
ホンダ バモスホビオ
その名のとおり趣味のための1台
軽ワンボックスのバモスをベースに、ハイルーフ化してさらに室内空間を広くしたのがホビオ。ミッドシップ方式で、後輪駆動と四輪駆動の2タイプを設定する。両側スライドドアで荷物の積み込みは楽だし、シートをフルフラットにすれば上のイメージ図のように、なんとカヌーまで積み込めてしまう。キャンプなどのアウトドアなシーンでは大活躍してくれるはず。デビューから時間が経過するが、中古車の数はさほど多くないのがやや難。じっくり探そう。
前後シートを倒せばカヌーも搭載できる! 中古車参考価格帯 40万~120万円(H15年~H26年式)
平成20年式 ホンダ バモスホビオ L(3速AT)
全長×全幅×全高:3395×1475×1880mm
車両重量:990kg
エンジン:直3SOHC
総排気量:656cc
最高出力:45ps/5500rpm
最大トルク:6.0kg m/5000rpm
燃費:14.2km/L(JC08モード)

シンプルで飽きのこないデザインが人気の秘密。さまざまなシートアレンジはもちろん、室内にはロープを掛けるアタッチメントフックなどが付き、自在にカスタムできる。洗えるマットなども設定し、アウトドアに最適だ。
三菱 タウンボックス(先代)

便利な電動スライドドアで乗り降りも楽々! 中古車参考価格帯 30万~120万円(H11年~H23年式)
後部座席もゆったり座れる
人気の軽ワンボックス。キャンピングカーにぴったりのハイルーフボディを持つのが特徴で、自在なシートアレンジでアウトドア用品もガンガン積み込める。後部座席もゆとりあるのが魅力。中古車を買うなら程度のよい後期型を選びたい。
スズキ エブリイワゴン

明るくコーディネートされた室内でレジャーも楽しい! 中古車参考価格帯 40万~160万円(H17年~H26年式)
軽ミニバンのロングセラー
長く大衆に愛されてきた軽のボックス型ミニバン。乗車定員は4名だが、その分インテリアは広大で開放的。パワースライドドアで使い勝手も高く、レジャーにはもってこいの1台。中古車市場にも多く流通し、価格も安いので手が出しやすい。
ダイハツ アトレーワゴン

4名+荷物を積んでもインテリアは広々! 中古車参考価格帯 50万~180万円(H17年~H26年式)
キャンプに最適の軽ミニバン
スライドドアを開けば、広々した室内空間でリラックス。インパネからバックドアまで2630mmもあるので、フル乗員でも荷物をしっかり積めるのが魅力。キャンプやウインタースポーツにもピッタリ。中古車も豊富で、価格もお手ごろだ。
スズキ ジムニー

本格的な4WDで林道のぬかるみでも難なく走れる! 中古車参考価格帯 40万~160万円(H10年~H26年式)
軽で本格オフロードを楽しもう
2WDと4WDを手動で切り替えできるなど、軽自動車ながらも中身は本格的なオフローダー。小型のボディも効いて、林道のような狭くて荒れたステージは得意中の得意。中古車はカスタム済みの車両が多いので、選ぶ時に注意したい。
※すべての価格は参考価格です

人と荷物をたくさん載せても快適に走れる軽

最近の軽自動車はとにかく広い。広さは、売れ行きを左右する重要な要素。人と荷物をしっかり積めるクルマは、色々なシーンで大活躍してくれる。
ダイハツ タント
軽とは思えない驚愕の広さ
3代目のタントは、先代までの広さ重視のコンセプトを継承しながら、さらに進化したのが見どころ。助手席スライド幅を10cmも拡大し、38cmというロングスライドを実現。両側スライドドアで乗降性はさらに改善したほか、前後乗員間の距離を延長し、フル乗員でもとにかく広いのが特徴である。安全面では、ピラーに超高張力ハイテン材を使用するほか、誤発進抑制制御機能などの先進装備も盛り込まれる。中古車は人気ゆえ相場は高めだが、オススメの1台。
助手席側の大開口ミラクルオープンドアで積み込みがラク! 中古車参考価格帯 80万~200万円(H25年~H26年式)
平成25年式 ダイハツ タント X SA(CVT)
全長×全幅×全高:3395×1475×1750mm
車両重量:930kg
エンジン:直3DOHC
総排気量:658cc
最高出力:52ps/6800rpm
最大トルク:6.1kg m/5200rpm
燃費:28.0km/L(JC08モード)

助手席が垂直に開き、スライドドアも全開にすればリヤシートへのアクセスはスムーズ。助手席シートバックレバーで簡単にリヤシートを倒せるのも魅力。オプションで大型後席モニターなどの快適装備も豊富に用意される。
スズキ スペーシア

指先でタッチするだけで開閉できるスライドドアを軽初採用! 中古車参考価格帯 70万~170万円(H25年~H26年式)
荷物運びならこのクルマにおまかせ
ダイハツ タントの強力なライバルとなるのがスペーシア。車高にゆとりがあるので、後部座席や荷室に鉢植えなども積めるのが魅力。また、軽自動車初採用となるワンタッチ開閉式のスライドドアも注目点だ。中古車は低走行車が豊富にある。
スズキ ワゴンR

多彩にアレンジできる室内空間で長いモノでも楽に収納! 中古車参考価格帯 60万~170万円(H24年~H26年式)
エネチャージで低燃費も実現
軽のワゴンといえば、やっぱりワゴンR。オールマイティに使えるインテリアに加え、現行型ではエネチャージやアイドリングストップなどの低燃費化技術も多数盛り込まれた。中古車台数も非常に豊富で、選びやすいモデルである。
ダイハツ ムーヴ(先代)

軽自動車では最大級の1350mmの室内幅でゆとりある室内! 中古車参考価格帯 50万~150万円(H22年~H26年式)
29.0km/Lの低燃費が魅力
ワゴンRと人気を分つ軽ワゴン。先代モデルでは、ゆとりある室内幅と豊富なシートアレンジで荷物をしっかり積めるのが魅力。それに加え、マイナーチェンジではCVTの高効率化で燃費も大幅アップ。中古車は40万円の予算からOKだ。
ホンダ N-WGN

軽自動車で初めて新安全性能総合評価5つ星を獲得! 中古車参考価格帯 70万~160万円(H25年~H26年式)
乗用車級の質感と安全性
前後200mmのリヤシートスライド機構を備え、さまざまなシチュエーションで活躍してくれる軽ワゴン。その実用性の高さはもちろん、軽初の新安全性能総合評価で5つ星を獲得したのが注目点。登場したのは最近だが、物件数はかなり豊富。
走りをガンガン楽しめるスポーティな軽

軽自動車だけど走りをおもいっきり楽しみたいという人には、スポーティモデルを選んでみてはいかがだろう。本格派から雰囲気重視まで、探せば意外と幅広く存在する。
ダイハツ コペン(先代)
可愛いけれど走りはホンキ
現在では希少な存在となった2シーターの軽自動車がコペン。最大の特長は、アクティブトップと呼ばれる電動開閉式のルーフをメインに設定していること。これにより、気軽にオープンドライブが楽しめる。これに4気筒DOHCターボを組み合わせ、5速MTまたは4速ATから選べる構成だ。コペンの評価すべきところは骨太な走りにあり、スポーツカーファンも納得のドライビングが楽しめる。中古車市場にはまだ十分な物件があり、特別仕様車も選べる状況。
電動開閉ルーフでいつでもどこでもオープン走行! 中古車参考価格帯 50万~190万円(H14年~H24年式)
平成14年式 ダイハツ コペン アクティブトップ(5速MT)
全長×全幅×全高:3395×1475×1245mm
車両重量:830kg
エンジン:直4DOHCターボ
総排気量:659cc
最高出力:64ps/6000pm
最大トルク:11.2kg m/3200rpm
燃費:18.0km/L(10・15モード)

インテリアのクオリティも、当時の軽自動車としては高かった。通常の量産車とは異なり、職人がハンドメイドするのも特徴。アクティブトップのほかに、手動で脱着式のルーフも選べる。居住性もスポーツカーとしては十分。
スバル R1

個性的な3ドアボディでキビキビしたドライビングが楽しめる! 中古車参考価格帯 30万~110万円(H17年~H22年式)
小ささが魅力の軽スペシャルティ
通常の軽自動車は広さを自慢するが、R1は小さいことに価値を持たせたクルマ。全長も軽の規格より小さく、その愛らしいルックスはまるでクーペのようにも見える。前後独立式のサスで走りも上々。中古車の相場はおよそ70万円前後。
ホンダ N-ONE

高級なインテリアと低い車高が注目のポイント! 中古車参考価格帯 70万~160万円(H24年~H26年式)
ボーイズレーサー風のハッチバック
N360という昔のホンダ車のデザインを現在に甦らせたのがN-ONE。「ツアラー」はターボエンジンを搭載し、キビキビした走りが楽しめる。インテリアの質感も高く、上級の「プレミアム」を選べば、これが軽ということを忘れさせてくれる。
スズキ セルボ

7速マニュアルモードを搭載する「SR」の走りはスポーツカー級! 中古車参考価格帯 30万~90万円(H18年~H21年式)
ターボ搭載で抜群の加速を味わえる
立体駐車場に収まるサイズのおかげで、安定感のある走りが楽しめるスポーティな軽。グレードは豊富にあるが、もっとも走りに特化したのが「SR」。専用エクステリアとターボエンジンの走りはちょっぴり辛口。個性重視ならおすすめ!
スズキ Keiワークス

5速MTを駆使すればサーキット走行だって楽しめる! 中古車参考価格帯 30万~140万円(H14年~H21年式)
Keiベースの本格派スポーツ
専用のルックスとレカロシートや本革巻きステアリングがドライバーの心を刺激するスポーツモデル。ローダウンした専用スポーツサスの走りは切れ味が鋭く、マニアも納得のデキ。中古車の数は多くはないが、まだ手に入れることは可能。
本命”軽”の探し方 まとめ
個性派揃いで選ぶのが楽しくなる
軽自動車は規格に制限があるから没個性的なんて思う人がいるかもしれないが、まったくの逆。決められた規格があるからこそ、その枠の中で最大限に個性を表現している。これぞ、日本車ならではのオモシロさ。維持費が安く、日々の生活に密着して使いやすい、そしてなにより楽しい!そんな軽自動車の魅力を今回の特集を通じて知り、購入に役立てて頂きたい。
※すべての価格は参考価格です